Lewrockwell.comに掲載された、ピーター・シフの記事の要約。
『アラン・グリーンスパン前連邦銀行総裁は、先週火曜日National Association of Realtorsでの講演で、2001年から2005年にかけての低金利政策は住宅ローンの金利、不動産価格に影響を及ぼすものではなかった、と述べた。サブプライム危機に、氏は何の責任もない、というわけである。
『住宅ローンの金利は長期金利に基づくもので、連邦銀行のコントロール下にある短期金利ではない、というのが氏の弁明の主たるものだが、今回の住宅バブル、サブプライム危機は長期金利をベースにした固定金利ローンではなく、短期金利をベースにした変動金利ローンによって発生したのである。
『また、氏の不満の一つは、短期金利を注意深く調整したにもかかわらず、調整の成果が長期金利に反映されず、長期金利は低い水準のままだったことだが、それならなぜ、もっとアグレッシブに短期金利を上げなかったのか?
『つまるところ、グリーンスパン氏は住宅バブルの生みの親であったにもかかわらず、いわば親権を今になって否定しているわけである。しかし、未だに氏の言動が重視されていること自体、今回の危機に関する一般の理解がいかに欠けているかを示すものだろう。』
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