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オーディオはこちら。ラジオ番組です(大阪MBS毎日放送ラジオ4月5日)
書き起こした文字でお読みになりたい方にはこちら。
小出さんが再臨界、つまりウランの核分裂の再開の可能性に傾いている理由のひとつとしてあげているのが、クロル(塩素)38と呼ばれる放射性物質。これが、タービン建屋の地下水から検出されているのです。なぜこれが再臨界の証拠になるか、小出さんははっきりおっしゃっていません。
クロル37(Chlorine-37)という同位体は安定同位体で、海水にも存在します。圧力容器を冷却するために海水をずっと注入していましたよね。海水の塩の中にあったクロル37がクロル38の放射性同位体に変化するためには、海水が圧力容器内に入り、海水の塩の中のクロル37が圧力容器内で中性子を捕獲した、という可能性が考えられます。
中性子を捕獲するには中性子がそこに存在する必要があるわけで、中性子がそこに存在するには核分裂が起きていなくてはならない、というわけです。つまり、再臨界。
クロル38の半減期はわずか37分。これが検出されるほどあった、と言うことは...、という、後は推して知るべし、ということで。
IAEAが先日「再臨界」と発言して日本でも悪質な噂を流すな、とお怒りになった方々もいらっしゃるようですが、IAEAもクロル38の検出を見ていたのでは?
IAEAのほかにも、Fairewinds AssociatesのArnie Gunderson氏は氏の最新のビデオ(4月3日)でクロル38に触れ、上に書いたことを発言して、「意図しない臨界(Inadvertent re-criticality)」の可能性を示唆しています。そのビデオはこちら。(英語です。)そのほかにも、Gunderson氏はテルル129(Tellurium-129)と高濃度のヨウ素131の検出にも触れ、第1号機が臨界と非臨界を繰り返している、と想定しています。
Newly released TEPCO data provides evidence of periodic chain reaction at Fukushima Unit 1 from Fairewinds Associates on Vimeo.
ありがとうございます
ReplyDelete勉強になりました
どういたしまして。
ReplyDelete何かお知りになりたいことがあったら、お知らせください。できるだけ調べてポストに出したいと思います。
郡山に住んでいます。
ReplyDelete総務省のネットに対する通達も統制の流れでしょうか、情報がさきぼそる中、またひとつ貴重なサイトに出会えました。ほんとうにありがとうございます。きのう入手したガイガーカウンタで市内を車で走るとけたたましく反応しました(2マイクロシーベルト/h)。実際は長崎の山下俊一氏によって大々的に安全キャンペーンが繰り広げられ、県民は安全神話を信じたいのでしょう。しかし、自分でカウンターの音を聞けば意識も変わるでしょうにと思います。
2マイクロシーベルトですか…。くれぐれもお出かけの際はお気をつけてください。できるだけ風上にいるように。
ReplyDeleteこれは信じる信じないの問題じゃないんですが(おっしゃるとおりガイガーカウンターが鳴ればそこには放射能があるんです)、日本もアメリカのようになってしまったんですね。原子力は宗教でしょうか?まったく。
山下さんは存じませんでしたが、いまさっと検索して3月の講演会の文字おこしを読んでみました。ちょっとあきれる限りの無責任さですね。20キロ範囲を安全だと公言してはばからない。日本の状況が海外に伝わってないのではなく、海外の情報を日本が拒否している、というのが本当でしょう。
こんにちは。海外からの情報ありがとうございます。私は東京の世田谷というところに住む者です。原発からは約250キロ。
ReplyDelete水蒸気爆発が実際に起きれば、およそ2時間で放射性汚染物質が飛来すると言われています。
私も幼い子ども達を守る為に、何とか真の情報を手に入れるために日々ネットを回っておりましたらこちらに辿りつきました。
わざわざ海外からの発信ありがとうございます。
というのも4月7日に総務省が、今後原発や地震に関しての流言蜚語にはプロバイダーからの規制をかける、という恐ろしい大本営的報道統制が駆けられることになったからです。
遠からず国内のサーバーからの情報は規制されます。
どうか情報の発信をよろしくお願いします。
ご存知かもしれませんが、ジャーナリスト神保氏と社会学者宮台氏のオンデマンドです。
http://p.tl/tsT2
小出助教も出演されています。よろしかったらご覧ください。
被災地の方々、また原発で避難されている方々もご覧ください。最悪の事態の想定かもしれませんが、自分たちが今、どの程度のレベル上にいるのかを知る目安になります。
何もなければそれでいいですが、何かがあってからでは遅いのです。
被災地の方、避難中の方、東京および原発から半径750キロ(チェルノブイリの汚染範囲)に住む同胞の方々。がんばりましょう。
北海道大学大学院奈良林教授は保安員がなんらチェックもせずにクロル38が生成されたというデータをプレスに公開したことから来る東電の初歩的ミスであって、訂正のプレス発表をしています。実際にはクロル38はなかった。もしクロル38が検出されたならナトリウム24も検出されているはずですが、この記載はなく、クロル38については測定ミスがはっきりしていると週刊新潮4月28日号で言っています。
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