その一人が、一週間ほど前のメッセージで、「海軍の知り合いが言っていたことだが、日本の近海まで来ていたアメリカの原子力空母が離れたのは、福島第1原発からの放射線の影響が原子力空母の放射線測定などの機器に支障をきたしかけていたためだ」と言っていました。
今回の東電・原子力安全保安院の汚水垂れ流しについて、韓国、ロシアに次いでアメリカ軍も抗議しています。
読売新聞4月8日記事:
福島第一原子力発電所で低濃度の放射性物質を含む汚染水が放出された問題で、米海軍が防衛省・自衛隊に対し、汚染水の放出計画や海への拡散の状況、濃度などのデータを早期に提供するよう求めていたことが8日、分かった。
米海軍はデータ資料の要求について、艦艇には海水を取り入れて淡水化し、飲料水などとして使う装置があり、日本近海を航行する際に汚染水が混じった海水を使えば、乗員の健康に悪影響が出かねないことを理由に挙げているという。
政府関係者によると、米海軍からの要請は、東京電力が低濃度汚染水の太平洋側の海への放出を始めた翌日の5日にあり、防衛省・自衛隊は、「原発事 故に関する日米両政府の連絡調整会議で、扱いを協議したい」との考えを伝えたという。放出については、事前に日本政府が米政府に連絡していた。
扱いを協議したい???
データを出したくても、東電・原子力安全保安院・日本政府にはそんなデータは多分ないはずです。SPEEDIのデータも、なかなか公開されなかった理由は測定機器が作動しなかったためです。
海水淡水化装置を持った艦艇というのは、つい1、2日前まで気仙沼の沖の大島で米軍海兵隊と一緒に瓦礫を取り除き電線を引き大活躍の救援活動をやっていた、USSエセックスでしょう。艦長さんが、この船は海水から真水を作ることができるので、被災者の人たちにきれいな水を供給することができる、と誇らしげに言っていた艦艇です。
これでアメリカ軍まで怒らせてしまったら、助けてくれそうな国がなくなってしまう…。
汚染水の海洋投棄のシミュレーションはフランスの機関がやっています。ただいま訳を待っておりますが(英語版のブログの読者でその方面の研究をやっている研究者の人)、図だけでも拾ってこのブログに出そうと思いますので、明日までお待ちください。(こっちは真夜中。)
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