Friday, May 13, 2011

青山繁晴:「福島第1原発事故、ほとんどは人災」

先日、「管総理の浜岡原発停止要請はアメリカ政府からの圧力のため」と発言した青山繁晴氏が、5月13日の参議院予算委員会の参考人として出席、福島第1原発について発言しています。

ビデオがこのサイトに出ていますので、ごらんになりたい方はどうぞ。(あ、ハルキさんが居眠りしてる...?)

氏の発言で、興味深い点をいくつか上げておきます:
  • 4/22に現場に行って海側の被害(つまり津波の直撃を受けた側の被害)を見たが、タービン建屋などの破壊状況はそれはそれは凄まじかった。自分は多少軍事のこともかじっているが、通常兵器ではこのような破壊は起こりえない、小型戦術核のようなもので攻撃されないかぎりこのような破壊はありえないというくらいにすさまじかった。

  • にもかかわらず原子炉建屋は意外としっかりしていた。揺れの被害は多少あったようだが(配管にずれができるなど)、原子炉建屋や格納容器・圧力容器は大半が無事、その後の判断ミス、対応の遅れによって水素爆発が起き、放射性物質が漏えいした。全てではないが多くのものが人災だ。

  • 首相の訪問によって、通常の作業に加えて準備の作業が加わったのは確か。ただ、具体的にどのような作業の遅れがあったのかは現場の人間からはひとことも聞いていないので、ここでそれに関する判断を述べるのはフェアじゃない。したがって、総理訪問の影響が事実としてどれくらいあったのかは言えない。ただし、安全保障の専門家のひとりとして個人の見解を述べるならば、こういうときに国のリーダーは官邸の執務室にいるべきではなかったか。それは現場に行ったからいうのではなく、安全保障の専門家として原則としてはそうだと個人的に考えているということ。

  • 今後、大きな余震と津波がくることを原発所長の吉田さんはいちばん心配している。スマトラのときは3ヵ月後にM8.6の余震。私たちの災害に当てはめればそれは6月半ば。今の状態でそういうのがきたら「致命的だ」と所長はあえてカメラの前で明言した。そのために仮説の防潮壁が6月半ばまでにつくられることになった。できるだけ早く本物のものも必要がある、というのが吉田さんの現在の危機意識。

青山氏が4月の22日に福島第1原発入りして撮影したビデオをまだご覧になってない方、どうぞ。原発建屋、海側の状況などを撮影した箇所はちょうど真ん中ぐらいです。

1 comment:

  1. Twitterより転載:「放射能を必要以上に心配するとPTSDに」という文科省に対し精神科医が抗議 --「加害者である国が、被害者の口を封じ、あたかも被害の責任が被害者側にあるかのような論述を組み立てています。レイプでも幼児虐待でも加害者側がよくやるやり方」
    http://bit.ly/jMffoU

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