Tuesday, May 17, 2011

アメリカ、フランス、カナダからの線量計がいまだに成田 の倉庫に

日本のブロガーの方(Yougenさん)によると、福島第一原発の事故のあとでアメリカ、フランス、カナダから寄付された線量計4万個が、いまだに成田国際空港の倉庫に眠っているそうです。

Yougenさんのポストによれば、この線量計を管理するのは経産省の原子力安全保安院であり、受け入れを担当しているのは外務省。

線量計を原発労働省に配布するのは厚生労働省の仕事。それらを市民に配布するのは原子力安全保安院の仕事。

ポストの中で、Yougenさんはとある共産党の衆議院議員に対して憤りをぶつけています。この議員は「線量計をなぜ市民に配布しないのか」と厚生労働省に詰め寄ったが、それはまったく筋違いであり、攻撃すべきは経産省の原子力安全保安院である、なぜそんな馬鹿な質問をするのか、と。

馬鹿げているのは、一般市民の健康にかかわることが厚生労働省の管轄ではなく、(よりによって)保安院にある、ということで、さらに馬鹿げているのはこの議員さんが言うとおり、「なぜ市民に配布していないのか」ということだと私は思いますが、それはさておいて、Yougenさんのポストの一番肝心な点は「寄付された計器類がいまだに倉庫に眠っている」ということです。

計器類だけではありません。世界各国から寄付されたラーメン、水、スニーカー、毛布、下着、靴下、缶詰、米、マットレス、石鹸などが、今なお被災地の公式の物資集積所に山積みになっている可能性もあります。いまだ10万人以上の人々が水も食料も乏しいままに避難生活をしていることなど、きっとどうでもいいのでしょう。役人は役人。やれといわれたことだけしかやらない。古今東西、どんな災難が降りかかろうが、こればかりは変わらないようです。

(そういえば、アメリカのハリケーン・カトリナの大災害でも、まったく同じでした。)

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