東電の報告書を読んでいるらしい5月25日付け毎日新聞の記事によると、
東京電力が24日公表した福島第1原発2、3号機で炉心溶融があったとする報告書の中で、1号機は原子炉圧力容器の外側にある格納容器に直径7センチ相当の穴、2号機では格納容器に直径10センチ相当の複数の穴が開いている可能性が初めて示された。
なんでも、圧力データの解析をしてそういう結論になったそうです。
そこで疑問。
圧力データはずっと取れていたわけです。今まで何してたんでしょう。(まあ、隠していたことは別にして。)この圧力データは公開されていたデータなんでしょうか?もしそうだとしたら、専門家なら解析できるわけでしょう?
京大の小出さんが格納容器は溶融した炉心によってとっくに壊れている、と言い続けているのは、小出さんがデータを解析していたからなんでしょうか?
>この圧力データは公開されていたデータなんでしょうか?もしそうだとしたら、専門家なら解析できるわけでしょう?
ReplyDeleteこれは特に原子力に関わる仕事をしていなくとも機械関係の仕事をした事のある人ならプラント関連パラメータを見てわかっていました。
ただ東京電力はクロル38のようにデータが間違ってましたと後から言うのは得意です、そして保安院マスコミ政府とグルになって格納容器は健全ですなんて矛盾することを言い続けていました。
プラント関連パラメータでは一部だけ絶対圧力(MPa abs)にわざわざ数値を替え圧力があるように知らない人を騙すというのはやっています。
格納容器の圧力がそれなりにあるのなら圧力容器に穴があるが格納容器が大丈夫そうだという事になるからです。
ゲージ圧(MPa g)でゼロなら大気圧と同じなので格納容器も蒸気や水を閉じ込めることができず壊れています。
1号機の原子炉圧力計は壊れていますね圧力容器に穴があいているのでゲージ圧でゼロになるはずです。
水をいくら注入しても水位が上がらないのでこの事からも圧力容器、格納容器ともに壊れている事はバレバレでしたが。
あとは1号機の格納容器内の大口径配管が地震ですでに壊れていた事などをどれだけ東電が正直に言うかどうかですね。
地震後早い時期に格納容器の圧力が設計圧力の2倍にもなっている(正常時は圧力のかかる場所ではないのでゲージ圧でゼロ)ことからサイエンスライターの田中三彦さんが格納容器内の配管破断による冷却剤喪失事故(蒸気が格納容器内に噴いてしまう)である事を指摘しています。
2011/3/26 CNIC News 第8回記者会見 1/3
www.ustream.tv/recorded/13572861
2011/3/26 CNIC News 第8回記者会見 2/3
www.ustream.tv/recorded/13573218
「5月24日プラント関連パラメータ」
www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/images/11052406_table_summary-j.pdf
D/Wが格納容器(ドライウェル)
S/Cが圧力抑制室(サプレッションチェンバー)です。
ontolisp wrote
1号機の格納容器の底には水が40センチほどしかたまっておらず、燃料を安定して冷やせるかどうか不透明で、「冷温停止」の判断ができるか疑問を残す形になっています。
ReplyDeletehttp://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111201/index.html
Lena