Saturday, December 17, 2011

支配者の傲慢:「冷温停止状態・事故収束」会見でNHKが中継をやめた部分のビデオの野田首相

ニコ生で見ていたネット市民の皆様は16日の会見を全部ご覧になれたでしょうが、ニュースをテレビ、大手新聞など従来のメディアに頼っている方々は、こんな質問が記者会見で出ていたことを知らないままなのでしょう。

(記者会見は、記者クラブの面々の質問が終わった時点でNHKは中継からスタジオ内の解説に切り替えた、というツイートを見たような気がしますが、再度探すことが出来ていません。さもありなん、とは思いますが。)(追記:ありました。これです。)


質問したのはフリーの神保哲生さん。

壇上で答える野田首相の表情を見て私が真っ先に思いついた言葉は、”Hubris”。

英語のレッスン: 支配者の傲慢= hubris

英語のWikipediaより:

Hubris, also hybris, means extreme haughtiness, pride or arrogance. Hubris often indicates a loss of contact with reality and an overestimation of one's own competence or capabilities, especially when the person exhibiting it is in a position of power.

Hubris、または hybrisと表記、とは、極端に高慢な、またはプライドが高い、または横柄なさま。しばしば現実からまったく乖離していることを示し、自身の能力、資格を自己過大評価していることを示す。特に当該人物が権力のある地位からこのような傲慢さを表わしているときに用いられる言葉。

まあ、横柄でこそありませんでしたが、慇懃無礼というのも無礼のうちです。現実と全く乖離した「冷温停止状態・事故収束」を平然と宣言できるのですから、よほどご自身に自信がおありなのでしょう。

野田首相だけではなく、政権内の閣僚の方々、前政権の方々、また日本だけでなく、アメリカでも(オバマ大統領など、もうPicture-perfectですが)、ヨーロッパでも、権力を持つ支配者層の同じ事例の枚挙には限りがありません。

会見で消費税について質問された記者の方がいて、なんだこれ?と思いましたが、あのように原発に何の関係もない質問を混ぜることで、福島第1原発事故が大したことではないのだ、単に他にも山積している案件の一つに過ぎないのだ、という印象を与えたかったのではないか、と勝手に深読みしていました。

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