お決まりの「がんばろう福島」のロゴが右上に、環境省の求人ポスターと同じ緑色、シルエットで犬を連れた子ども連れの家族、そして、福島ラジオのアナウンサーが司会をするフォーラムは福島県、郡山市、日本原子力学会が主催です。
県のページにあるとおり、このフォーラムは、除染作業を進めるにあたって、放射線についての県民の不安を解消して安心して福島に住み続けてもらうために行うものです。そのために、郡山のパンフレットでも分かるとおり、専門家を招聘し、市民の不安、疑問に答えます、と明記してあります。
ところが、このパンフレットの裏側には、既に想定問答が書かれています。質問の答はどれもこれも、まるで過去10ヶ月が存在しなかったかのような、非現実的な回答。
対話集会での質問事例:
Q: 除染によって本当に生活の場の放射線量は下がるのですか?
A: 効果的に除染をすれば下がります。汚染の状況を良く調べ、効率的な方法をとることが必要です。
Q: 除染後の土壌を埋設して保管した場合、地下水汚染や土壌汚染のおそれがないのか教えてください。
A: いったんセシウムが土壌に吸着すると、その表面に吸着し続けて容易に溶け出てこないことが知られています。そのため、地下水や周囲の土壌が汚染されるおそれは少ないです。
Q: 被曝によるガン以外のリスクはないのですか。
A: 心筋梗塞、白内障など、ガン以外の健康リスクについても、国際放射線防護委員会(ICRP)において議論されてきましたが、このようなガン以外の影響が現れるのは500mSv以上の高線量被ばくの場合であり、低線量被ばくでは考慮しなくてよいと考えます。
何を聞こうと、もう答は決まっているのです。
去年から、行政がしきりに使う「安全・安心」ほど嫌いな言葉はありません。市民の安全を実際に確保するのは行政の役目ですが、それをせず、言葉で安心感を持たせよう、という、いかにも金の無い国にふさわしい手段です。
去年3月の原発事故発生以来、福島県には国から6千億円を超える交付金が出ており、県の平成23年度補正予算は既に10回を数えています。また、事故発生は22年度だったため、昨年の3月にも236億円を超える補正予算が出ています。
国民の税金が、このような「安全・安心フォーラム」にもしっかり活用されているのでしょう。
本当に福島県は一体どうなっちゃっているんでしょうか。これも「やらせ」ですね。あまりの不誠実さに悲しくなります。
ReplyDelete大本営の補完作業をせっせとやる痴呆自治体。歴史に断罪されるであろう。
ReplyDelete福島県は県を挙げて県民大被曝協会になっている。
ReplyDeleteもう日本政府も含め、行政は一切信用しないほうが良いと思っています。
>A: いったんセシウムが土壌に吸着すると、その表面に吸着し続けて容易に溶け出てこないことが知られています。
ReplyDeleteだったらなぜ農作物がセシウムを吸収して汚染されるのでしょうか?明らかな「嘘」ですね。
すべては時間が証明してくれるでしょう。それぞれが生活をかけた戦争です。
ReplyDeleteあなたは本当に言葉の方法がある。情報を提供し、私はそれに関連することができるの素晴らしいスタイル。私にとってこのような素晴らしい情報。このために感謝。
ReplyDeletemephedrone
A:“効果的に”除染をすれば
ReplyDeleteA:“容易に”溶け出てこない
汚染されるおそれは“少ない”です。
A:低線量被ばくでは考慮しなくてよいと“考えます”。
全て“”で囲んだ表現が肝です。
論理的思考が身に付いていない人に対してとても有効な、すばらしくよくできた文章ばかりです。
>AnonymousJan 25, 2012 04:25 PM
>だったらなぜ農作物がセシウムを吸収して汚染されるのでしょうか?
模範解答:おそれは“少ない”ですが“ある限られた条件下では”汚染されることもあります。
私に言わせれば、どの回答も“答えといえるようなモノではない”ってことです。本当によくできた“怪答”です。