文部科学省の航空機モニタリング調査結果を元に、環境省で独自に作成したという空間放射線量地図が、環境省が放射能に汚染されている災害がれきの広域処理をますます推進するために立ち上げたサイトの中に出ています。
そこで、元の文部科学省の空間放射線量地図と比べてみることにしました。文部科学省の地図は、空間線量が毎時0.1マイクロシーベルト以下の場所は濃い青、環境省の地図は、0.23マイクロシーベルト以下の場所が白色。あれ、ちょっと単位が恣意的ではありませんか?
凡例を比べると、0.5~1.0マイクロ以上は両省とも単位が一致していますが、その下は文部科学省が「0.1マイクロ以下、0.1~0.2マイクロ、0.2~0.5マイクロ」の三段階に分けているところを、環境省では「0.23マイクロ未満、0.23~0.5マイクロ」の二段階。0.23マイクロは決して低い値ではありません。この線量の場所に1年間居ると、外部被曝量が単純計算で2ミリシーベルトになります。
環境省は、0.1マイクロも0.23マイクロも一からげにして、「安全」を示すのであろう白色で地図を描いています。
環境省の地図をざっと見た人は、なんだ、福島第1原発事故は原発のせいぜい30、40キロ圏内が問題で、あとは大したことなかったじゃないか、と思うのではないでしょうか。宮城、千葉、茨城もほとんど汚染されておらず、東京、埼玉、神奈川に至ってはまっさら。
東京都が既にがれきを焼却を開始している宮城県女川町のあたりの線量も、文部科学省の地図では分かりますが環境省の地図にはまったく出てきません。宮城県北部、岩手県南部(陸前高田市など)の海岸沿いの線量も、環境省の地図では0.23マイクロ未満としか分かりません。
さすが環境省、国民をここまでなめるかなあ、と感心しました。
まあよくこの手の情報がでることでること、、、、なんというか、もう呆れてものが言えません。ため息しか出ません。
ReplyDeleteいつも貴重な情報発信、ありがとうございます。東京在住の普通のおばちゃんです。
ReplyDelete肥田舜太郎氏ほか専門家が「市民と科学者の内部被曝問題研究会」を設立されたそうです。
原発事故後、広島・長崎の原爆の記録が役立つはず!と思ったら、当時は記録を残すこと事体、アメリカから禁止されていたのですね・・。
http://www.webdice.jp/dice/detail/3404/
夫は、「原発推進するなら、TDLとなりに”デン子ちゃんランドを作れ”と連日毒づいています。
日本は一体どうしたと言うのでしょう
ReplyDelete命をかけてフクシマの子供達を被爆者を守ろうとする政治家がいないのでしょうか 国会を見ていても希望が見えません、
また、イギリスの科学雑誌ネイチャーとはなんなのでしょう。子供達を被曝させながら除染していることを賞賛するなんて、人間として許せないですね。
すみません Comment asがよくわかりませんが、てきとうに、