小学校の校庭の表土を剥いでそれを校庭を掘り下げて埋め立てる、何の意味があるのか私にはよく分からない風景です。
ビデオ全訳:
福島第一原子力発電所の事故を引き起こした地震と津波から、すでに10か月です。今日、駐日アメリカ大使が原発を訪問しました。CBSのルーシー・クラフトが原発周辺の危険な立入制限区域に入り、なかなか目にすることのできない除染作業を見てきました。
政府が設定した立入禁止区域の中に入るには、バイオハザードに対応できるつなぎと、フェースマスクを身につけなくてはなりません。放射線量のとくに高いホットスポットを見つけられるように、ガイガーカウンターを持って行きます。
緩やかに起伏する草地と柿の木を過ぎていきます。ほぼ1年前に起きた原発事故のせいで9万人が避難したために、今は静かです。
私たちが向かうのは、福島第一原発から10マイル[約16km]北の地点。その場所で日本政府は、人間が戻っても安全なレベルにするために地域の大掛かりな除染作業をスタートさせました。
南相馬の町の除染現場に来ています。実際に土をどのように除染するかをここで見学します。
作業の目的は、建物から放射性粒子を除去するとともに、コネチカット州の面積[約1万3,000平方キロメートル]に相当する広さの土からその上部を取り除くことにあります。放射線量は依然として危険なほど高いレベルです。
彼は、この地域の線量が毎時約3マイクロシーベルトであると説明しています。ほかの地域と違って、ここはおもに住宅地です。
マイクロシーベルトは、空中の放射線量を示す単位です。3マイクロシーベルトであっても、許容レベルの75倍も高い数値です。
放射性セシウムは小枝や葉に溜まりやすいため、ぜんぶ取り除く必要があります。
高線量になりやすいもうひとつの場所が屋根です。高圧の水で洗浄します。しかし、行政が最も頭を痛めているのは小学校の除染です。
これらの袋には、上部数センチ分の高レベル汚染土が入っています。これから、ほかならぬ学校の敷地内に埋められる予定です。
今回は校庭に埋めます。捨てる場所がないので、危険な廃棄物を掘り出した場所に埋めることになります。それで空中の線量は下がります。
日本原子力研究開発機構の広報担当者は、「放射線量を下げることで、子どもとその親に一日も早く戻ってきてもらえるよう説得したいと思います」と語りました。
それは難しい説得になるでしょう。年配の夫婦はリスクがあってもたいていは家に帰りたがりますが、多くの家族は二度と戻るつもりがないと言っているからです。
立入禁止区域を出るときには、全員が入念な放射能チェックを受けます。異常は見つかりませんでした。
今回見学した除染は試験的なものですが、日本政府は今年中に本格的な除染活動を始める予定です。
CBSニュースのルーシー・クラフトが福島からお伝えしました。
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(H/T 東京茶とら猫)
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