ウォール・ストリート・ジャーナル・オンラインのサイトには、市場データセンターというページがあります。その中の「マネー・フロー」のページを私はよく利用しています。ページは誰でも無料でアクセスできます。
「マネー・フロー」ページは株式市場の取引時間中は1時間に1回の割合で更新され、その時間内にどのセクター、どの株に資金が流れているかをまとめた表形式になっています。
このポストはまず第1部ということにして、「市場とセクター概観」(Market and Sector Overview)のページから見ていきましょう。(スクリーンショットをご参照ください。または、前出のリンクをクリックしていただけると、新しいウィンドウにページが開きます。)
今月に入ってから、先月とは一転して金融株の売りが非常に大きくなっています。ヘルスケアは先月からの流れを引き続いて、売られています。
大体の金の流れを見た後、私が注意するのは、『外れ』です。例えば、セクター自体は上昇しているにもかかわらず資金が出て行ったものはあるか、あるいはその逆はあるか。
今日の市場で例を挙げれば、原材料(Basic Materials)です。セクターとしては下げているにもかかわらず、資金は引き続き入ってきています。このような動きをしたセクターは、今日の市場では原材料のみ。このセクターは3月の市場底打ち以来、もっとも資金の流入しているセクターの一つです。金融セクターへの資金流入は大きかったのですが、ここ2週間で反転、資金流出セクターになってしまいました。
いま改めてスクリーンショットを見ていたら、大きな『外れ』に気がつきました。表の右側、過去1ヶ月のマネーフローの欄です。過去1ヶ月、アメリカ株式市場は上げています。にもかかわらず、資金は市場から出て行っているようです。これは要注意のサインでは?
次のポストでは、「マネーフロー」内の、Selling on Strength、Buying on Weaknessのページを見てみたいと思います。
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