英国インデペンデント紙の10月6日付けの記事です。
ドルの終焉(The demise of the dollar)
(ロバート・フィスク、10月6日インデペンデント)
『アラブ湾岸国は、中国、ロシア、日本、フランスと共に、ドル建ての原油取引を廃止し、ドルの代わりに日本円、中国元、ユーロを含むいくつかの通貨と金、およびGulf Co-operation Councilのメンバー国(サウジアラビア、アブダビ、クウェート、カタールを含む)で新しく計画されている共通通貨をベースにした取引に移行する予定。
『すでにロシア、中国、日本、ブラジルの財務相および中央銀行総裁の間で内密の会合が行なわれ、計画を煮詰めている。』
移行は今後9年の間に行われる、と記事にはあります。最も熱心なのは中国で、
『中国の金融筋によると、話は進んでいるので今更[アメリカが]妨害しようとしても出来ないとのこと。「ロシアは遅かれ早かれルーブルを通貨バスケットに入れてくるだろう」と、香港の著名なブローカーはインデペンデント紙に語った。「英国は宙ぶらりんの状態だが、いずれユーロに参加する。ドルを使えなくなるのだから、そうするより外にないだろう。」』
と言うことは…アメリカのの最大債権国である中国、日本は、アメリカの債券に投資した金の回収をあきらめる、ということでしょうか?このニュースでドルが高騰するとは信じがたく、中国、日本は自国が保有するドル建て資産の大幅目減りを容認した、と取れるわけです。アラブ諸国、ロシア、ブラジルも、かなりのドル建て資産(債券)を保有しています。
ロシア、中国、フランスはまだしも、友好国と信じていた日本、アラブ湾岸諸国がドルを放棄するとなると、アメリカ政府の面子も、巨大赤字財政も、丸つぶれですねえ。(口だけ達者で経験が極薄の新米大統領を選んでしまった罰ですかね。)
それとも、新しい鳩山政権下ではこの計画も見直しになるのでしょうか?
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