ここ2週間、イギリスの東アングリアに端を発した『Climategate』、地球温暖化データでっち上げ騒動は、ヨーロッパ、アメリカにも飛び火、オーストラリアに至っては、政府提案のカーボントレーディングの法案を上院が否決しました。
ほとんど毎日のように新しい暴露記事が出、どれを紹介しようかと迷っている間にまたも新しい記事がでる、といった状態です。
まずはオーストラリアから。
『上院、排気ガストレード法案を否決』(12/2/09 オーストラリアABCニュース)
『野党(Liberal Party)議員5人、自党が政府に同調して排気ガストレード法案に賛成することに反対し、党役職を辞任』(11/26/09オーストラリアABCニュース)Liberal Party党首のMalcom Turnbullは党首を解任されました。
次にアメリカ。
『NASA、(地球温暖化に不都合な)気象データを隠匿か』(12/3/09ワシントンタイムズ)
『ペンシルバニア州立大のMichael Mann教授、地球温暖化データを誇張または偽造していた疑い』(11/30/09 US News and World Report)大学当局が調査に乗り出すようです。
次はデンマーク。
『デンマーク、排ガス割り当てを巡る詐欺が横行』(12/1/09 コペンハーゲンポスト)VAT(Value Added Tax)の無い国から排ガス割り当てを買って、デンマークで売り、買い手からVATを取ってそのままドロン、という詐欺で、デンマーク政府は首都コペンハーゲンでの環境会議を直前にして緊急法案を可決する羽目に。
火の元のイギリスでは、
『東アングリア大学、同大学内気象研究所(Climatic Research Unit)の気象学者によるデータ捏造疑惑の調査開始』(12/3/09 AP, via Breitbart)研究所長のPhil Jonesは調査終了まで職を解かれました。
『東アングリア大学気象研究所、過去150年間の気温の生データを20年前に廃棄処分』(11/29/09 英国タイムズ)現在残っているのは、ここの研究者が改ざんしたデータのみ。
『保守党党首David Cameron、環境ポリシーで自党の議員の反発を買う』(12/1/09 英国インデペンデント)Cameronに反対する議員、「排ガス規制は結構なことだが、そのためにイギリスの経済が破綻しては元も子もない」という、最もな議論。
英国テレグラフ紙のジェームズ・デリングポール(James Delingpole)は『Climategate』ニュースを書き続けています。
地球温暖化「危機」を煽って更なる大もうけを狙う前米国副大統領アル・ゴア氏は相変わらずで、コペンハーゲンの基準ではとても足りない、とかぬかしています。
日本の外から日本の新聞、インターネット報道などを見る限り、この騒ぎについては日本ではまったくの沈黙ですねえ。興味深い反応です。地球温暖化、しかもその原因はCO2と信じ切っていろいろな政策を実施し、規制を強化し、新税の創設を計画し、アメリカの猿真似のキャップ・アンド・トレードをやろうとしている日本としては、アル・ゴア氏と共に『Climategate』を無視するより他にないのでしょう。
Head in the sand…
When are you going to wake up?
No comments:
Post a Comment