Wednesday, April 13, 2011

京都大学小出裕章氏4月12日インタビュー:「レベル7は一日目から」

4月12日大阪MBS毎日放送ラジオのインタビューです。



書き起こしはこちら。 (最後3分の1は書き起こしがまだありませんが、私の聞き書きでよかったら最後のセクションに出しましたので、どうぞ。)

ポイントいくつか:

水野)今日は、今回の原発事故が国際評価尺度において、最も深刻なレベルの7に相当するというふうに発表されたのですが、これについてはどういうご意見ですか?

小出)あまりにもバカバカしいのでコメントもしたくありません。

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平野)先生、あのう安全委員会が昨日ですね、発生当初から数時間、1時間当たり最大1万テラベクレルの放射性物質を放出したということを昨日ようやく言ったんですけど、1万テラベクテルという単位がなかなか理解できにくいんです。

水)テラって

平)猛烈な単位を想像するんですけど、これはどうみたらいいんでしょう?

小)テラっていうのは、10の12乗ということです。5万[テラ]ベクレルを超えるような放出を超えるとレベル7だといのが国際事故評価尺度です。ですから1日目にもうそれにごく近いものを放出してしまったと言っているのですね

水)1日でじゃあ、レベル7に近い状態っていうのはわかってたんですね。

小)そうです

水)それをレベル4と言ったというのは、えー。

平)これは、逆算してそういう判断したっていうのは、逆算っていうのは何を逆算するんですか?

小) 周辺のモニタリングポストのデータであるとか、あるいは、今かなり周辺の土地の汚染の評価も進んできたわけで、きっとそういうものを逆算するというのは出 来ると思います。えーそして、原子炉格納容器の中の放射線のレベルというものもはかっているわけで、どれだけのものが炉心から格納容器に中にでてきたかと いうことも当初から知っていたと思います。特にモニタリングポストのデータなんかはもちろん当初から知っていたはずですし、かなり早くから彼らは気がつい ていたと私は思います。

水)はー、わからなかったという可能性はあまりないですか?

小)たぶんないと思います。

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水)それからですね、チェルノブイリでは数百万人の方が被爆したという情報もあるようなのですが、あのうチェルノブイリとは違うんだという思いをですね私なんかは信じたいわけですね。

小)私も信じたい。

水)そりゃそうですよね。小出先生は当初から一番ご自分自信身の見方が間違っているということを信じたいとおっしゃっていたのですから、そうだと思うんですが、ただチェルノブイリのような形で多くの人が被曝をするというおそれは、感じた上で政策を打つべきですか?

小) もちろんです。もうすでに避難が遅れた人達はですね、相当な被曝をしている訳ですし、今現在も汚染地帯に残っている人たちもいるわけでどんどん被曝が蓄積 していってるわけですね。チェルノブイリで今水野さん何百万人かが被爆したと言っているのは、今現在福島で進行しているような被爆をしてい るような人達のことを指している。

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(書き起こしの無い最後の3分の1の聞き書き-言葉どおりではありません、あしからず)

どうすれば政治を動かせるのか?

小)私にはわかりません。

万が一を考えた想定で全体を動かす、ということを考える必要があるのでは?

小)防災として適用をするのなら、そうするべき。しかし、今回はとてつもないことになっているので、その地域に住んでいる人たちにとっては長い歴史、生活の崩壊を意味する。どうしたらいいのか、途方に暮れてしまう。こんなことにならないことをずっと願ってきたのだが、もう手遅れ。何とか少しでもいい方向を探らなければいけない。

安定化に向かっている、との管総理のコメントについて (小出、苦笑)

小)もちろんそう願っている。もっと悪くなるとは断言できない。だれもがそうだと思う。戦いは何ヶ月にもわたる。事態がいいほうに向かっているなどと今の状態で言うなど、どういう神経なのか、私にはわからない。

強い地震が起きる中、原子炉の情報でどうしても知りたいデータは?

小)知りたいデータはいくつもある。原子炉内の中性子のデータ、格納容器内の放射線量が3倍に跳ね上がってからデータが無くなった。2号機のサプレッションチェンバーの破損状況を判断できるデータ、あるのだろうが出てこない。

外付け冷却システムは進行?

小)ひとつの案として出ているようだ。

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小出さんは、計画避難区域の人たちの負う長い歴史、生活を思って途方に暮れていらっしゃいます。レベル7をしらっと発表してさっさとトマト食べパフォーマンスに走ったどこぞの官房長官に聞かせてやりたい。

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