Wednesday, June 29, 2011

米国ニューメキシコ州ロス・アラモス国立研究所に迫る山火事、敷地まで15メートル

この原子力研究所には、プルトニウムなどに汚染された放射性廃棄物がドラム缶に2万本、野ざらし同然になっています。布のテントのようなものをかぶせているだけとか。火に囲まれてしまうとこのドラム缶が膨張、爆発して、中身に火が付き、放射能が拡散しかねない、と心配されています。

アメリカABCニュース(6月29日)から抜粋:

ロス・アラモス原子力研究所に迫る山火事は既に6万1千エーカー(約2万5千ヘクタール)を焼き、米国環境庁は煙の中に放射性物質がないかを調べるために特別な飛行機を飛ばして測定している。これまでのところ、何も検出されていない。

研究所のチャールズ・マクミラン所長は、「研究所は安全です」とABCニュースにコメント。

研究所敷地内には、放射性廃棄物を詰めたドラム缶が少なくとも2万本あり、このドラム缶は建屋の中ではなく野外で、布製の施設におかれている。

研究所の50フィート(15メートル)まで火の手が迫っているとの情報もあり、住民の不安を取り除くため、ニューメキシコ州のスザナ・マルチネス知事は、「研究所を安全に保つことを最優先にしている、と自信を持って言います」と宣言。

(原文は、"I'm confident in saying that they are committed to making it safe".)

ロス・アラモスの住民1万2千人の殆どは月曜までに避難、研究所にも必要以外の研究員は残っていない。消防隊は、放射性廃棄物置き場まで火の手が行く可能性は低い、と見ている。

知事さんのお言葉ですが、自信を持って彼女が言えば火の手が収まるわけでもなく、研究所員や消防隊が安全を最優先したいと思ってもそうなるかはまったく別物なのですが、「自信」だの「安全」だのをちりばめたコメントを出せば、注意散漫な国民はそういうキーワードだけ聞きますからそれでいいのでしょう。

いずこもおなじ、なつのゆうぐれ。

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