一般可燃ごみの焼却場から実はキロ当たり7万ベクレル以上(1万ベクレルの騒ぎではなく)の放射性セシウムが出ていたことを認めた千葉県柏市は、「東葛6市(松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市)における空間放射線量測定を行い、その結果に基づく専門家による見解を公表」しています。
柏市のサイトに出ている、7月8日付けの専門家の見解の中で、中村尚司東北大学名誉教授のこの発言にご注目ください。
「関東の他の地区と比べても例えば、茨城県北部はこれより高いところもあり、もっと数値の高い福島県民はこの騒ぎをどう思うだろうか。」
そして、「東葛地区のような低い線量」と言い放った後、更に教授は、この程度で除染だのと騒ぐのは金の無駄、とおっしゃっています。
「多大の人員と費用を掛けて、年間1mSV以下にすることは無駄な努力」
「いずれにしても、このようなことに多額の費用を掛けるのは問題だと思います。」
福島県民がどう思うかって?きっと、このセンセイのコメントを読んだら怒るに違いありません。もうすぐ福島県民になられる長崎大の山下俊一教授は喜ばれることでしょうが。
毎時0.65~0.80マイクロシーベルトを計測する地域が低線量なら、全国の原発から放射線管理区域(毎時換算すると0.60マイクロシーベルト)なども一切なくして、原発内に保育所でも開設したらいかがでしょうね。教授が名誉所長にでもおなりになって。
このほかにも血圧を上げるコメントがいくつもありますが、日本の自然放射線量が2.4ミリシーベルト/年だ、と大嘘を平気で言っています。(正解は1.4ミリシーベルト/年。)また、今一番心配すべきなのは外部被曝であって、内部被曝ではない、セシウムは飛ばない、とも。(プルトニウムを飲んでも安全、と言った東大教授よりはましなのか?)
報告書には教授の略歴が出ています。
昭和14年奈良県生まれ、京都大学工学部博士号、東京大学原子核研究所助教授を経て、昭和61年東北大学サイクロトン・ラジオアイソトープ研究所教授等、平成15年退官、現在、3民間会社の技術顧問を勤め、また、文科省原子力災害対策支援本部に大きくかかわっていらっしゃるようです。
以下に、教授の2ページの「専門家意見」をお出しします。画像をクリックすると多少大きくなります。読みにくい場合は、柏市掲載のPDFはこちらです。赤線強調は私です。
1ページ目で、今後は測定回数も場所も減らせ、ともおっしゃってますね。金の無駄、ということでしょうか。
この文章は、推進側の焦りの裏返しです。
ReplyDeleteこんなことを言っても、
・今不安な人は、安心せず
・今信じている人のみ、信じる
それだけ。むしろ、安心と思っている人に疑いを引き起こすだけでしょう。
なんだか、たけやりで放射能に立ち向かえ と言っている感じを受けます。
畸形が出てきても、確率的にこういうことも起こりうると行ってごまかすのでしょう。
政府を信じていては、生きていけないことをしめす おおきな証拠の一つだと私は思います。
東大、京大 みんなつまらん。
偉くなるためには、良心を捨て、学問もゆがめる
必要があるのですね。非常に参考になりました。
私も最近のニュースなどを見ていて
ReplyDeleteもう腹が立つことが多くて
日本てこんな国だったんだと悲しい気持ちでいっぱいです。
でも、核推進主要国が率先して核から離脱しない限り
どこの国でも起こりうることだと思っています。
アメリカも脱原発に向けて声をあげてください!
小野さん、そうですね。その通りです。
ReplyDeleteゆうなさん、きっと、何もない普通の状態の時はバレなかったんでしょう。危機になっても以前と同じにしか対応できない。
アメリカは、現在の大統領は前のに比べても格段に好戦的で(世界のあちこちで議会の承認なしに戦争しまくっている)、そのくせグリーン、再生エネルギーと言って原発を全世界に推進しています。福島の原子炉を設計したGEの社長とお友達。国民は大半が眠っていますが、なにか日本のようなショックがない限り、難しいでしょうね、ここは。
「欲しがりません、勝つまでは。」
ReplyDeleteの現代版。
福島県民はここでは関係ないでしょ
ReplyDelete柏市は自分たちの町だから
ありえん