ざっとまとめると、手順は
- 家畜をブラッシングまたは水洗いする。
- 放射線測定器で測定。
- 放射線量が100,000cpmを超えなければ移送OK。
- 超えていたら、除染する。これを、100,000cpm以下になるまで繰り返す。
- シャンプーで洗うと効果的。
- 除染に使った水は処理なしでOK。
豚も同じ手順なのでしょうか。文書は「家畜」と言っていますので、同じではないかと思われますが、はっきりしたことは分かりません。鶏に関しては、まったく情報なし。
(どう考えても、農水省が率先して日本食の世界無形文化遺産認定を目指すのはやめておいたほうがいいと思いますが。)
以下、「計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について」の質問と答え8から10まで:
Q8.両区域において飼養していた家畜を両区域外に持ち出す場合、具体的にどのような作業が必要ですか。
A8.計画的避難区域からの家畜の移送に当たっては、全ての家畜について、ブラッシングまたは水洗した上で放射線測定器でスクリーニングを行い、放射線量が100,000 cpm以下であることを確認の上、移送してください。放射線量が100,000 cpmを超える場合は適宜除染をしてください。除染の方法については、Q9及びQ10を参照してください。
なお、作業をするときには、同区域での外出時の注意と同様の対応をしてください(参考:[1]作業時間を可能な限り短縮する、[2]長袖・長ズボンの作業着を着用し、帽子、ゴーグル、マスク(花粉対策用マスクが望ましい)、手袋、長靴等を使って肌の露出を防ぐ、[3]雨に直接当たらないようにする、[4] 作業後は着衣等を全て洗濯又は洗浄し速やかに入浴する、など。)
緊急時避難区域からの家畜の移送の場合も、当面の間は、当該地域から移出される家畜の受入先への配慮と畜産物の安心感の醸成のため、放射線測定器でスクリーニングを行い、放射線量が100,000 cpm以下であることを確認の上、移送してください。放射線量が100,000 cpmを超える場合は適宜除染をしてください。除染の方法については、Q9及びQ10を参照してください。
なお、緊急時避難準備区域では、作業時の服装は通常の作業の服装で差し支えありません。土ぼこり等が多い作業の場合は、マスク(花粉対策用マスクが望ましい)等を着用されるとよいでしょう。
(注)100,000 cpmとは、放射線測定器が1分間当たり10万回放射線を検出することを表し、今回検査に用いる直径約5cmの測定器で、対象物から10cm離して測定する場合、1マイクロシーベルト毎時(1μSv/h)に相当します。
Q9.家畜の除染はどのようにすればよいですか。
A9.家畜の全身を大量の流水により洗ってください。微温湯を用い、洗剤(家畜用が入手できなければ人間用のシャンプーでよい)をつけてブラシで洗えばより効果的です。洗浄後に放射線量を測定し、100,000 cpm以下になるまで除染を繰り返してください。
除染を行った場合は、念のため作業者と、使用した車両のタイヤ等についても100,000 cpmを超える汚染がないか確認してください。汚染があれば、作業衣を着替える、付着した泥などを除去する、水洗する、等の除染を行ってください。
Q10.家畜の除染はどこで行えばよいですか。
A10.放射線量が100,000 cpmを超えた場合の家畜の除染は、その家畜が飼養されていた農場内で行ってください。農場内で除染に用いた水については特段の処理を必要としません。できれば、自己所有地に集中的に埋設してください。
(追加)Twitterのメッセージの鋭い指摘:
牛は反芻するし口の周りはいつも濡れている、一般的に動物は舌で毛繕いする。濃密な大気汚染環境にさらされた動物たちの内部被曝は、人間よりもかなり多いと見るべきだと思う。
やはり、<100,000CPM をゼロとしていたのですね。
ReplyDeleteこの方法は、事故後数日のみOK。出荷基準に使うべきものでは最初からありません。
民主党重鎮が身体で示してくれたように、環境中の放射能がとんでもないんでしょう。
意地でも基準値は超えさせないという鬼気迫る執念を感じます。この方法で基準値を超えて出荷を止めた牛がいるとは思えません。
ReplyDelete農水省は生産者を守るためならなんでもしそうで恐ろしいです。秋になったら、東北の米を一定割合まで混ぜなければ売れないようにするとか、事故米流通を見抜けなかった(見逃していた?)ときのように不正に混ざるのを黙認するとか、積極的に混ぜるとか、産地表示義務を撤廃するとか、何でもしそうです。