単なる悪い噂だろう、と思っていたのですが、実際に見たというジャーナリストの方(吾妻博勝さん)がいらっしゃったようです。
女性セブン8月25日・9月1日号記事:
土壌や水、稲わらにまで放射能汚染が発覚するなか、米は安全といえるのだろうか? セシウムによって汚染された米が、私たちの食卓に入り込む可能性は? そもそも、農家が収穫した米はどのようにして食卓に届くのだろうか。米の流通に詳しい岐阜大学の前澤重禮教授はこういう。
「農家が収穫したお米をその地域のJAが集荷し、JAから米を扱う流通業者に流れ、スーパーや米店などの小売業者の店頭に並ぶというルートが基本です」
2004年に食糧法が改正されるまでは、このJAを通すルートが米流通のほぼすべてだったが、最近では別のルートも増えている。
農家が卸業者に直接販売したり、インターネットを使って消費者にそのまま届けたり、ルートはさまざまだ。
そして消費者の手に届く米には、JAS法に基づいて「精米年月日」や「産地」が表示され、それを見て消費者が米を選ぶことになる。
「産地は都道府県名まで記載することが法律で義務づけられています。さらに昨年10月から米トレーサビリティ法が施行され、米を扱う業者は取引記録を保存し、産地情報を取引先に伝えることが決められています。
何か問題があった場合には、その取引記録からさかのぼり、違反した業者が罰せられるようになりました。したがって業者が産地偽装した米や、基準値を上回った米を流通させることはないでしょう」(前出・前澤さん)
ただし、この米トレーサビリティ法はあくまで“性善説”に立った規制。2008年には、農薬に汚染されたベトナム産のうるち米が「食用米」として転売される“事故米騒動”があっただけに、この米トレーサビリティ法が本当に機能するのかどうか疑問視する専門家もいる。
実際に福島在住の食品ジャーナリスト・吾妻博勝さんはこんな現場を目撃している。
「先日、福島県産の米を扱っている県内の卸売業者の店舗に行ったんですが、どういうわけか店内に『新潟産』と書かれた米袋が大量に積まれていたんです」
複数の産地や品種が混ざっている「ブレンド米」の不安もある。JAS法で、産地表示が義務付けられているのは「産地」「品種」「産年」が同一の米のみ。ブレンド米は、「国産米」か「輸入米」かを記すだけでよく、都道府県名の記載はあくまで任意となっている。
最後の記述にもご注目。お米のトレーサビリティとやら、つまり、産地が突き止められるように記録を残すことですが、これは都道府県レベルまでしか分からないだけでなく、ブレンド米は単なる任意。国内か輸入かだけでOK。
つまり、「汚染米 混ぜてしまえば 怖くない」。他の放射能産品と同じですね。
吾妻博勝さんは、週間プレーボーイ8月11日号でも次のような発言をなさっています。
「今、福島県内のある業者のもとに、『新潟県産』や『栃木県産』など他県の名が表示された2010年産米の30キログラム用空き袋が続々と集まってきてい ます。精米(白米)にする前の玄米が入っていたもので、すべてJAが検査したことを示す検印入り。もちろん、今年収穫される福島県産玄米を詰めて、被曝リスクのない安全な他県産米として売りさばくためです」
産地偽装プラス収穫年偽装。ここまでやられたらもう東日本の米は買えませんね。
ブレンド米についてはそれを「偽装」と考えるべきなのか、私には結論が出ません。
ReplyDelete消費者としては、「基準値を超えたものと超えないものを混ぜて基準値を下回りまわったから、基準値を超えないものとして売る」と言われたら納得は出来ない。しかも、そうアナウンスしてから売るわけじゃないですから。
しかし①ブレンド米という制度が存在する②ブレンドされた米自体に着目すればkgあたりでの基準値を超えていないのが事実、という前提で考えると理屈としてそれを「偽装だ」と断定出来るのか分からないということです。
「基準を超えたものをブレンドすることはそもそも許されない」と規則などの上で断定出来るのであれば、お教え下さい。
また似たような理屈で、農業者がブログに「農地にトラクターをかけて線量が減ればよい」と主張しているのに驚きます。その方は「拡散しただけで、なくなったわけではない」と分かっていらっしゃいます。
ご本人としては「偽装の仕方」を主張している意識はなく、「持ち出さなければ解決しないというのは専門家の盲点だった」という主張で、これから大変なことになるなぁと思っています。
いつも拝見しています。
ReplyDeleteおかんとおとんの原発いらん宣言2011っていうグループを大阪でやってます。が、私はNY在住で、アメリカ人に日本の現状を知ってもらうわかりやすいウェブサイトを探しています。こちらで英語版のブログもやってらっしゃると聞きました。
英語版のブログのウェブアドレスを教えていただけますか?
英語版は、http://ex-skf.blogspot.com/
ReplyDelete日本語版と記事が多少違いますが、よろしくお披露目ください。