Wednesday, August 31, 2011

放射性腐葉土は沖縄でも売られていた

福島第1原発からの放射能プルームにほとんどかかっていなかった沖縄。結局、プルームをかぶりまくった地域の腐葉土が出回って、結局福島由来の汚染が届いてしまいました。残念。最高キロ当たり17500ベクレル。放射性セシウムが検出されてから急いで決めた国の基準は、腐葉土、堆肥などではキロ当たり400ベクレルです。

こうなると、流通だの交通だのが発達した日本というのも、考え物です。

但し、県の福祉保健部の方が、文科省の「3.8マイクロシーベルト」を引き合いに出して「健康に心配はないと言える」(と言える、というのがミソですが)とおっしゃっているのはどうもいただけません。一時間に1.14マイクロシーベルトの放射能を出す腐葉土を与えられて育っている植物も気の毒。

琉球新報8月24日付け記事

県内で販売された腐葉土から放射性セシウムが検出された問題で、県農林水産部と福祉保健部は23日、新たにメイクマン(本社・浦添市)が販売した「家庭園芸腐葉土」の一部から、最大で1・14マイクロシーベルト、17500ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

国の定めた暫定基準値(1キログラム当たり400ベクレル)を大幅に上回り、約43倍の値。商品は14リットルと5リットル入りがあり、宮古、八重山を除く本島内7店舗で2840袋が販売されたという。既に販売自粛されており、購入者に使用を控えるほか、回収を呼び掛けている。

 健康への影響について、宮里達也福祉保健部長は「国から学校の活動基準(子どもの屋外活動を制限する基準)が示されている3・8マイクロシーベルトを下回っており、健康被害が発生する蓋然(がいぜん)性は極めて低い」と指摘。その上で「原発事故でもたらされたものであり、回収するものは回収し、使用した物はなるべく人から遠ざけるという対処を前提に、健康上の心配はないと言える」と述べた。

 また、琉球肥料(沖縄市)が260袋を販売した「特選完熟腐葉土 ふるい通し木の葉100%」(10リットル)の一部から最大で771ベクレルを検出。追加調査となった琉球園材の「瀬戸ヶ原腐葉土」(18リットル)からは、最大で5460ベクレルが検出された。メイクマンは7月25日、琉球肥料は同26日から販売を自粛。県は両社に対し回収指導している。

 県農水部によると、メイクマンが販売した「家庭園芸腐葉土」は、15検体を琉球大学機器分析支援センターで測定。うち1検体から17500ベクレルを検出。4検体で1万ベクレルを超えたほか、4検体は8千ベクレルを上回った。

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