なんと10シーベルト時。というより、10シーベルトで計器が振り切れた。場所は1号機と2号機の間の排気塔の表面、と言うことですが、東電の説明では、
『震災直後の3月12日、原子炉格納容器の圧力逃がし弁を開く「ベント」が行われたが、その際に、容器内の空気がこの配管の中を通った。東電は、通過した気体に含まれる放射性物質が配管内に付着し、何らかの理由で高い放射線量になった』(時事通信)
気体状の放射性物質がなぜか配管内に付着、それがなぜか4ヶ月半経って高放射線量になった?
それはあまりに無理矢理な説明ではないか。そこで専門家の言を探すと、京都大学小出裕章さんがこの超高線量について言及されていました。以下、書き起こしから引用(H/Tざまあみやがれい)
水野「この10シーベルト。ミリがつかないということは、10000ミリシーベルトと同じですね」
小出「そうです」
水野「これはどれくらいを意味する数字でしょうか」
小出「えー、千葉さんがさっき説明してくださったけれども。7シーベルトから10シーベルトの被曝をしてしまうと、人間は死んでしまいます」
小出「死ぬとおっしゃいますのはどれくらいの時間をもって死亡に至るという」
小出「えー、通常は2週間で死にます。以内で。...」
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水野「はあ…、これ10シーベルト以上の放射線量が測定されたということの原因は、小出先生は何か思い当たられることはありますでしょうか」
小出「通常は考えられない強さですので、私は燃料、使用済みの燃料そのものがどこかそこらに転がっている以外にはありえないと思います。」
水野「使用済みの燃料が転がるとはどういう意味ですか?」
小出「私が今可能性があるのは、あるとおもうのは1号機あるいは3号機で水素爆発が起きたときに使用済燃料済プールの1部がかなり破損されてるはずだと思いますけれども、中にあった使用済みの核燃料が吹き飛ばされてそこに飛んできたのかなと今は思いました。わかりません。私の単なる推測です」
水野「はあ…今の、プールが壊れたことによって使用済み核燃料が吹き飛ばされて、おっしゃるのは使用済み核燃料からじかに放射能がでているということでないとこのような高い放射線量はなかなか出ないんじゃないかということでよろしいですか?」
小出「はい。猛烈な放射性物質がそこにない限りは1時間あたり10シーベルトというような放射線量にはなりません」
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水野「ほんの一瞬のことですね、1秒か2秒しかいられないくらいの放射線量なんですね。これはあのー、ちゃんと防護服をきたりマスクを付けたり、色んなことをしていたら防げるものなんでしょうか」
小出「防げません。はい。あの防護服やマスクというものは放射性物質が体に付着するあるいは放射性物質を体に吸い込んでしまうと、いうことは防げますけれども。そこにある、放射性物質があるところから飛んでくるガンマー線を遮るということにはなんの意味もありませんので。」
この場所の測定をした作業員は最高4ミリシーベルトの被曝をした、とのことですが、仮に線量が毎時10シーベルトだったとして、
10シーベルト ÷ 60分 ÷ 60秒 = 2.78ミリシーベルト
作業員の方は2秒もいられなかったことになりますが、雰囲気線量はもう少し低いのかもしれません。
この場所は、がれきの撤去作業などをした結果あらわになった場所を測ったらとんでもなく高かった、ということになっていますが、福島第1原発で働いているらしい作業員の方のTwitterを見ると、みんな前から高線量だということは知っていて、そばを通るときは走って通っている、また、そこを通らないと1号機の原子炉建屋に入れない、とのこと。
事故から5ヶ月になろうとしている時期にこんな致死量の高線量が測定される。ただし、政府、東電本店によると、福島原発事故は予定通り収束しているのだそうですので、ご安心ください。(先日のグリーンピースの方の言ではありませんが、まるでパラレル・ユニバースですね。)
東電8月2日記者会見資料より。2番目の写真はガンマ線カメラで撮影したものです。ということは、10シーベルト以上の高線量の場所は2箇所あるってこと?(2箇所で済むとも思えませんが...)
2カ所あるとあとで東電が発表してました。
ReplyDeleteSGTS配管と。
我ら?が武田先生は、
http://takedanet.com/2011/08/10_1367.html
で、300億ベクレルだから大したことないと安心させてくれています。
ほ~~、1時間いたら爆心地並みの放射能で大したことないと。。。
思いっきり馬脚を現してくれました。