ドイツのシュピーゲル誌のインタビューに応じた長崎大・福島医大の山下俊一教授、いろいろと過去の発言について鋭く突っ込まれています。
「放射線の影響はにこにこ笑ってる人には来ない、くよくよしてる人に来る」という発言の意図は?
山下:リラックスも大事だと
リラックスしやすいようにと、年間100ミリシーベルト被曝しても大丈夫だともおっしゃっているが?
山下:日本政府が混乱させたのが悪い。
教授を非難する人々がいるが?
山下:そういう人たちは科学者じゃない。医者でも専門家でもない。
原発周辺の住民には放射線によるどのような健康リスクがあるか?
山下:そんなものはない。放射線のレベルが低すぎる。
大熊町の一年間の積算放射線被曝量は508ミリシーベルトです。山下教授にとってはそれでも低すぎるんでしょうか。
そのくせ、教授は、住民に放射線リスクなどはない、と言ったすぐそばから、福島県全体、県民全員を対象にした科学界未曾有の規模の研究について嬉々として語っています。血圧上昇を覚悟で記事の全訳、お読みください。
しかし一つ解せないのは、こんな学者を世界の学者が放っておくことです。
---------------------------------
8月19日付けドイツ・シュピーゲル誌記事全訳(リンクは元記事に行きます):
福島事故の余波
「住民は放射能恐怖症にかかっている」
山下俊一は放射線の影響を研究する分野において日本を代表する科学者の一人だ。山下は『シュピーゲル』紙とのインタビューで、福島第一原発周辺の住民に放射線被曝の潜在的危険性を伝える仕事について語った。多くの住民が重度の放射能恐怖症にかかっていると山下は話す。
低線量放射線被曝は人体にどれくらい害を及ぼすのか。この問題については科学者のあいだで熱い議論が戦わされている。しかし、原発周辺の住民にその議論の詳細まで説明するには、今はいい時期とはいえない。住民は今まさに放射線の危険と背中合わせで暮らしているからだ。
山下俊一は放射線防護の専門家で59歳。放射線の影響を解明するうえで多大な貢献をしてきた。長崎の被爆者や、1986年のチェルノブイリ原発事故の影響を研究し、チェルノブイリについては日本の科学調査団の一員として現地を100回近く訪問している。山下が今調べているのは福島における大事故の影響だ。ところが、山下の仕事は地元住民の強い反発を買っている。
『シュピーゲル』は山下にインタビューし、福島で予想される被曝の影響や、過去最大級の科学研究をこの地域で行なう計画について話をきいた。この研究で山下は、約200万人の被験者を対象に原発事故の健康影響を調べる考えだ。
シュピーゲル:あなたは福島県から招聘されて、被害地域の住民に放射線リスクを伝える仕事をしてきた。一番最初に「放射線の影響はにこにこ笑ってる人には来ない、くよくよしてる人に来る」とおっしゃったが、あれはどういう意味だったのか。
山下:あれは3月20日の最初の集会でしたね。本当にショックを受けましたよ。皆さんあまりに真面目で、誰も笑わないんですから。
シュ:自分たちの村や町が放射能で汚染されてしまい、目に見えない危険がどんなものかを誰も知らない。そういう反応も当然だと思うが。
山下:皆さん非常に重苦しい雰囲気でした。ラットを使った動物実験からは、ストレスを感じやすいラットほど放射線の影響を受けやすいことが明確にわかっています。放射線の影響下にある人たちにとってストレスは百害あって一利なしです。しかも精神的なストレスは免疫系の働きを抑制するため、ある種のがんや、がん以外の疾患の発症につながるおそれがあります。だからリラックスも大事だと話したのです。
シュ:住民がリラックスしやすいようにと、年間100ミリシーベルト被曝しても大丈夫だともおっしゃっている。通常それは原発労働者の緊急時の被曝上限だと思うが。
山下:100mSvでも大丈夫だから心配いらない、などとは言っていません。ただ、100mSv未満ではがん発症率の上昇が証明できていない、と話しただけです。これは広島、長崎、チェルノブイリの調査から得られた事実です。
シュ:だが、そうやって安心させようとすることが、住民の方々の怒りと恐怖をかえって高めることになるとは思わなかった?
山下:日本政府が年間被曝上限を20mSvに設定したことが、混乱に拍車をかけたと思います。国際放射線防護委員会(ICRP)は、原子力非常事態が起きた際には年間被曝上限を20~100mSvのあいだに設定するよう提言しています。その範囲のどこで線引きをするかは政治的な判断で決まることです。リスクと利益をはかりにかけて考えなくてはいけません。避難するにしてもリスクを伴うからです。放射線防護の観点から見れば、日本政府は最も慎重な方針を選んだのですが、それが皆さんの混乱と不安を高めてしまいました。
シュ:あなたはご自身の数々の発言のため世間で物議をかもしている。あなたを刑事告発したジャーナリストがいるし、反原発の活動家は……
山下:……そういう人たちは科学者ではありません。医師でもなければ放射線の専門家でもない。研究者が研究を積み重ねてきめた国際基準についても何も知りません。皆さんが噂や雑誌や、ツイッターの情報を信じているのを見ると悲しくなります。
シュ:だが専門家は原発は100%安全だと何十年も言い続けてきた。そんな専門家を信じられるわけがない。
山下:私は福島に来て、こういう事故に対する備えがまったくなされていなかったのを知って驚きました。私はかつて中国や旧ソ連諸国に放射線防護に関する助言をしました。今度は自分の国で恐ろしい事故が起きたのに、誰も備えをしていない。福島の人たちは、自分たちの地域に原子炉が11基あることも知らなかったんです。福島大学の医学部には放射線防護医学の専門家がただの一人もいませんでした。
シュ:事故の被害に遭った人たちに対して、今だったら話し方を変えるか?
山下:最初は住民が放射能について何の知識もなかったので、曖昧な表現を避けようと思いました。今では白黒をはっきり言うのではなく、灰色の部分も伝えるような話し方に変えています。
シュ:住民ははっきりした答えを知りたがっている。どこまでが安全なのか。どこからが安全でないのか。
山下:そういう答えはありません。「100mSvまでなら100パーセント安全なんですか?」と尋ねられたら、科学者としてこう答えるしかないのです。「わかりません」と。
シュ:これまでの研究で、100人が100mSvの放射線を浴びたら1人がその放射線のせいでがんを発症することが統計的にわかっている。同程度のリスクが100mSv未満にも当てはまる可能性はあるのか。
山下:可能性はあります。ただ問題は、低線量被曝の健康リスクを推測する際にいわゆる「しきい値なしの直線線量反応モデル」というのが使われることです。このモデルは、たとえわずかでも通常時より多い被曝を受けたら、その被曝した集団の中でがんの発症率がわずかに上昇するという前提に立っています。そうした上昇は理論的にはありえますが、被曝量が100mSv未満の場合には統計的に有意な上昇ではないので、リスクが高まることを支持しているとは言い切れません。それに、何が原因で腫瘍ができたかは区別できません。放射線由来の腫瘍であることが突き止められるような特有の特徴が残るわけではないのです。放射線生物学の研究からは、低線量被曝で人間のDNAが傷つくこともわかっています。ですが、人体はそうした傷を短時間でうまく修復する能力をもっています。生まれながらに人体に備わった防護メカニズムです。私はそういうことを伝えようとしているのです。
シュ:では、そういう情報を住民はどう受けとめればいいのか。
山下:低線量被曝の状況下では、残るか去るかは住民自身が判断しなくてはなりません。ほかに決めてくれる人はいません。自分でリスクと利益をはかりにかけて考えるのです。避難すれば仕事を失い、子供は転校を余儀なくされるかもしれません。それがストレスにつながります。反面、その一家は発がんのリスクを回避できるかもしれません。発がんリスクといってもごくわずかではありますが。
シュ:原発事故の被害を受けたうえにそうした決断を自分たちでしなければいけないとういのは、家族にとってきわめて大きな負担だ。
山下:その通りです。ですから東電も日本政府も、家族が決断しやすいように支援してあげる必要があります。留まろうと思う住民に対しても、1mSvを少しでも超えたら高すぎると考える住民に対しても。
シュ:原発周辺の住民には放射線によるどのような健康リスクが考えられるのか。
山下:周辺住民に放射線による直接的な影響が生じるとは思いません。線量が小さすぎます。
シュ:では、がんもがん死もまったく起きないと?
山下:データに基づいて考えればそうなります。もちろん原発作業員の場合は別です。
シュ:あなたはこれからの研究計画についてすでに話をしている。福島県民の健康状態を今後30年にわたって追跡調査すると。
山下:現在の状況では、私たちは地元の方々になかなか受け入れてもらえません。考えられる最良の医療を住民の皆さんに提供することが最優先です。
シュ:これまでにもっと思いやりのある話し方をしていれば住民に受け入れられたのではないか。
山下:今回の事故のせいで、福島県民は東電と日本政府への信頼を完全になくしました。住民の皆さんは苦しんでいます。地震と津波の被害だけでなく、放射線対する大きな不安に苦しんでいます。まさに放射能恐怖症です。ですから、私たちはその不安を和らげて、住民の心の支えになってあげる必要があります。疫学研究の話はあとからでもできます。地元住民の支援なしには私たちは何もできません。今の状況では、私が長崎とチェルノブイリで研究した専門家であるという肩書きもいっさい役に立たないのです。だから私は福島に移ってきました。
シュ:研究ではどういうことを調べるつもりなのか。
山下:被験者を3つのグループに分けます。原発労働者、子供、それから一般住民です。労働者は高線量の放射線に被曝しています。がんをはじめとするいろいろな疾患について、放射線の影響を追跡調査することが絶対に必要です。一般住民はさらに2つのグループに分かれます。比較的低線量の被曝をした住民と、比較的高線量の被曝をした住民です。福島県の保健福祉部では、26,000人の住民を対象に先行調査を行なっており、まもなく問診票の回収を終える予定です。
シュ:でも住民自身は自分の被曝量がわからない。
山下:それは私たちが突き止めないといけません。3月11日には何時にどこにいたかをきき、以後も3月中の毎日について同じ質問をしています。それから、事故後最初の2週間に何を食べたかや、自宅やアパートが木造かどうかといったことも確認します。そうしたデータと、放射能の雲の分布状況を組み合わせて、それから被曝線量を計算するのです。
シュ:どれくらいの人が被験者になるのか。
山下:200万人の福島県民全員です。科学界に記録を打ち立てる大規模な研究になります。政府は原発事故の被害者に対する補償金について先ごろ決定を下しました。そうした補償プロセスを通じて、県外に避難している住民の方々にも連絡を取りたいと考えています。
シュ:子供についてはどうか。
山下:18歳未満の子供全員について甲状腺の超音波検査を実施したいと考えています。全部で360,000人です。被曝してから甲状腺がんを発症するまでには約5年かかります。それはチェルノブイリの経験で明らかになったことです。
シュ:事故による精神的な影響についても調査しているのか。
山下:もちろんです。チェルノブイリの経験から、心理的な影響が非常に大きいことがわかっています。チェルノブイリでは避難住民の寿命が65歳から58歳に低下しました。がんのせいではありません。鬱病やアルコール依存症、自殺などのためです。移住は容易ではありません。ストレスが非常に大きくなります。そうした問題を把握するとともに、その治療にも努める必要があります。さもないと住民の皆さんは自分が単なるモルモットだと感じてしまうでしょう。
インタビュー:コーデュラ・マイヤー
山下俊一について
山下俊一、59歳。放射線の影響を研究する分野において日本を代表する専門家の一人。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授。福島第一原発の事故後、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任。
------------------------------
DNAの修復が短時間で出来るのは、放射線被曝が短期間で終わった時の事でしょう。今回のように、被曝がずっと続いている状態でどのような修復がなされるのか。なされないのか。
ああ、この先生はそれを調べたいわけですね。数年、十数年、数十年かけて。モルモットにモルモットと感じさせないために、いわゆる「心のケア」も忘れないそうですから、皆さん安心してください。
福島原発事故で信頼を失ったのは東電と日本政府だけではなく、山下教授のような専門家もなんですが、その辺はごっそり認識が抜けていますね。さすがです。
(H/T東京茶とら猫)
さすがダマシタ、「放射線との因果関係が証明されているのは小児甲状腺がんだけ」であくまで押し通すつもりですね。それはつまり、政府もそれ以外は補償しないということなのでしょうね。結果的にそれ以外のがんや疾患が有意に増えたとしても、それは「放射線のせいではなくてストレスのせいだ」という理屈をつけるつもり。そのくせしっかりデータだけはとって未曾有の世界に冠たる研究に役立てる。
ReplyDelete本当に、世界で名のあるちゃんとした研究者の方に声を上げてもらいたいです。
ありがとうございました。私の視点でまとめました。
ReplyDeleteインタビューの中で、
・研究一番
・治療もする
と馬脚を現してますね。
東京茶とら猫 さんにもよろしくお伝えください。
どうも。Fukushima-Diaryの望月です。
ReplyDeleteこのバカ(山下)、いつの間にか100mSvを10mSvに訂正してますよね。
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-5769
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23695
初めまして。
ReplyDeleteBochibochiと申します。
シュピーゲルの翻訳ありがとうございました。
私のブログでご紹介させていただいてよろしいでしょうか。
どういうことを山下俊一氏がやったのか、紹介したいと思います。
お返事をお待ちしております。
失礼します。
はらわたが炉心溶融を起こしました。
ReplyDeleteツイートする前に爆発しそうです。
@bochibochi、どうぞ。このブログへのリンクを出してくださればOKです。
ReplyDelete@しーちゃんの影、私もこの人の写真を見るだけで脳みそが沸点に達します。
@Mochizuki、これが学者で通るんですから放射線学会(というのかなんというのか知りませんが)というのは適当なところなんですね。
はじめまして。
ReplyDeleteご存知だと思いますが、こないだ児玉龍彦先生の記者説明会で山下氏などが話している疫学が、古い学問である事をはっきりと話されています。
東京大学先端科学技術研究センター教授 児玉龍彦氏 記者説明会 福島原発事故に対する緊急提案 http://www.ustream.tv/recorded/16590303
skfさん
ReplyDelete全訳ありがとうございました。
転載させていただきました。
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/2411539/
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2997.html
山下は1991-1996「日本財団」の金でチェルノブイリに5年間通って「甲状腺がん」の機序を証明する新規の遺伝子を発見にしたかったのですが、どうやら道半ばだったようです。
福島では「100ミリシーベルトまでは何の健康影響もない」と言っておきながら「甲状腺」だけはデータをどうしても集めたいのです。彼の目的は「分子疫学」の確立者として名を残したいのです。おそらく福島県の18歳未満の子ども全員の血液サンプルが山下のもとに集められ、門外不出となるのです。
被ばく症候群を「甲状腺がん」にだけ絞り、「甲状腺がん」がDNA解析だけで診断できるようになれば、核(原子力)産業にとってこんな安上がりで都合がいいことはありません。遺伝子診断で裏付けられないものは「放射線傷害にあらず」「保障はできません」といえる時代がくるのですから。
IAEAがノーベル賞に推挙することは間違いなしです。
「甲状腺がん」なら、どんどん切除して「治った」「治った」といえますし。(患者さんは悲劇ですが、死ななきゃ「被害者」の資格は得られません)
山下さんのチェルノブイリでのご活躍は、確かベラルーシの現地医療関係者からは不評をかっていたような…ガンと白血病しか認めようとしない。小児甲状腺がんは、思ったより早期に大量に発生して認めざるを得なくなったんですよね?
ReplyDelete>こんな学者が残る
原子力マフィアの元凶は米英仏。ECRRのバズビーさんは、ICRPとは異なる論文を発表した同僚が、研究費を切られたり職を追われたと公演で話されてました。
>DNAの修復が短時間で出来るのは、
ReplyDelete>放射線被曝が短期間で終わった時の事でしょう。
違います。誤解されているようですので一言。
同じ量の被曝では、短時間に浴びたほうが害があるんです。
なぜかというと、急にたくさん傷ができるとDNA修復能力が追いつかないから。
同じ量でも長い時間かけてじわじわ浴びた方が、
修復能力のキャパシティに収まりやすいのです。
また、DNAの傷は何も放射線に限ったものではなく、
私たちが呼吸する酸素から生じる
体内の活性酸素によっても作られています。
私たちの細胞の中では日常的に修復されていっているんです。
しかもいま言われてるレベルの被曝量からできる傷は、普段から活性酸素等で生じる傷からすれば誤差みたいな量でしかありません。
ということで引っ越しした方がかえってリスクが大きい、というのはあながち間違ってはいないのです。
山下教授はインタビューに対して極めてまっとうな答えをしているし、リスクの上昇がある程度避けられない状況のなかで、何がもっとも健康への影響を小さくするかをちゃんと考えていることが分かる。
ReplyDeleteしかし、原発事故に対する責任追及と将来における原発政策の是非をこれに絡めて論じ要する人達によって、その努力が歪められ、そのことによって住民の健康が危険に晒されているという構造。
、この文章だけをみれば、この教授あながち間違っていないと思います。
ReplyDeleteDNA修復速度は低線量被曝下では、損傷速度を上回ると言うことを意味しているのではないかと、とれます。
もちろんこのような定性的な議論ではなく、(単位時間あたり何ミリシーベルトの被曝で、統計的に有意なDNAの損傷が認められるか等の)定量的な議論が必要だと感じます。
この教授の背景を知らないので、悪しからず。
ミスター100msv改めミスター10msvだな。
ReplyDeleteしかしこのダマシタ=ミスター10msvは
よっぽど福島県民をモルモット(研究対象)として
被爆させておきたいらしいな。
これで色んな研究が出来るから、嬉しくて仕方が無い!
こんなクソ野郎を放置していていいのか?
福島県民よ!いい加減、目を覚ましてこの
クズ野郎を福島大学から叩きだせよ!
NMRさん said
ReplyDelete>同じ量の被曝では、短時間に浴びたほうが害があるんです。なぜかというと、急にたくさん傷ができるとDNA修復能力が追いつかないから。
それは確定的影響の話ですね。大(高)線量X線照射をする時に照射を何回かに分けて行うと、1回照射量の微妙な選択によって、癌細胞は殺すけど、正常細胞は殺さずに修復される範囲に収めることができる。修復されたころを見計らってインターバルをとりながら、2回目、3回目を照射する。
それはその通りですが、あくまでもこれは急性障害(確定的傷害、組織的傷害)に関することです。修復された正常細胞が後に晩発的にがんになる可能性は、修復された正常細胞にも残っています。
これは治療ですから、便益とリスクとを天秤にかけて、患者が選択します(日本では医師が勝手に選択することも少なからぬようですが)。
そもそも、基本的に修復が間に合わなくて、不良品と認定された細胞はアポトーシス(細胞の自殺機能)を為し、自分の子細胞・孫細胞を後世に残すことができません。体の各組織・器官の肝細胞でそれが起こるのが、急性、亜急性の確定的(組織的傷害)です。
10年20年後にがんになるのは、基本的に修復が間に合った「正常と認められた」細胞の子孫です。検査の結果、正常細胞だと自己認識されたものです。
そのなかから、のちのち2次的な原因で遺伝子のどこかに障害がおこると、「合格」と認定され顕在化してない「隠された遺伝子異常」と複合して、がんがになるとされています。
2次的な原因と出会わない限り、「隠された異常」は異常でも何でもないのです。
これは、まったく確率的な問題です。修復が間に合った正常細胞の中で起こるのですから、修復が間に合うか間に合わないか、忙しかったか暇だったのか、というアナロジーでは説明ができないことです。
医療なんて過去の治療結果の経験則の塊だから、
ReplyDelete過去のそういうモルモット(研究対象)の恩恵に
基づく医療行為を今までに受けた人はその意味ですでにモルモットなのにね。
追跡健康調査だって癌の早期発見には欠かせないし。
まあ医療行為を拒否する自由は侵せないから、
そういう人は問診表を拒否するなり他県に引っ越す
なりしてほしい。
山下の理論は体外被曝しか問題にしていない。
ReplyDeleteというか山下は体内被曝という概念に思い至らなかった。しかし、原発事故において周辺住民は体外被曝より体内被曝の方が危険性が大きい事が明らかになって来た。これは山下にとって危機だ。体内被曝の危険性を認めてしまうと自分の理論が崩れてしまう。彼の名声も地に堕ちる。そこで山下は躍起になって体外被曝の危険性を過小評価しようとしている。山下の言うDNAの自然修復の理論も風前の灯火。低線量被曝がp53遺伝子を変異させる事が明らかになり、彼の自然修復説はぶっ飛びそうだ。彼の置かれた苦境がわかる。
>低線量被曝がp53遺伝子を変異させる事が明らかになり
ReplyDeleteP53が異常変化するのは放射線だけじゃないよ~
他のもろもろの疾患でもしょっちゅう変化を起こしてる
特定部位のP53が変わるのなんて山下さんもとっくに織り込み済みでしょう
山下センセーは、200万人の福島県民の被曝調査をし大規模な
ReplyDelete研究の記録を科学界に知らしめたいと云う事だけが、はっきり、わかった。
知識を己の欲望を満たすだけの道具にしている事の醜さをつくづく見せつけられ、ヘドが出る。
人より多くの知識を得るのは、素晴らしい事。
それを他の命の為に役立てる事の崇高さより、己の欲を充足させる下賤な精神が見てとれる。
こんな族が、日本の中枢に尊大な面提げて居る事自体、原子力利権の強大さを表している。
このセンセーが早く御隠居される事を切に望んでいる。
申し訳ないけどこのエントリーを書いた方は恣意的すぎる。
ReplyDelete追跡して調査が必要ということを言いたいのであって、モルモット扱いしてるなどというのは完全に筆者の思い込み。
この記事を読むと、山下教授は極めて真っ当なことを言ってるとしか思えません。記事および数人のレスで先入観で歪めて解釈しようとする努力は見て取れますが、あまり成功しているとは思えません。山下教授が間違っているというなら、感情ではなくデータで反論していただけないでしょうか。
ReplyDeleteまっとう? 放射線健康リスク管理アドバイザーという重職についていて、なおかつ「日本を代表する」研究者が、医学的な助言を放棄して「線引きは政治判断」とか「リスクの判断は住民がしろ」と平気で言い放つことのどこがまっとうなのか理解に苦しみます。この人は今回の問題についてなぜか意見を求められた一介の研究者ではないんですよ。
ReplyDeleteしかもうそをついています。100mSvまで安全で心配はいらないと、この人は現に言っています。福島市の4月の市政だよりや県立医大の放射線Q&Aをお読みください。
それに、100mSv以下のリスクが「わからない」というのであれば、現状のレベルで住民に「がんもがん死も出ない」などとはいうべきではない。同じように「わからない」というべきだろう。がんもがん死も出ないのに、なぜ県民全員を追跡調査しようとするのか。必要性とは別問題です。この人の話の矛盾について言っています。
そもそも、ほんの数年前までCTスキャンの被曝で発がんする危険性を説いていたのはどこのどなたでしょうか。
>>ラットを使った動物実験からは、ストレスを感じやすいラットほど放射線の影響を受けやすいことが明確にわかっています
ReplyDeleteこの理由で「安全派」からみれば住民を安心させることも大切だろうど、
その努力を「危険派」が片端から台無しに。しかし危険派も早期の除染や非難範囲の拡大をもとめてたわけで、それはそれで間違ってないわけで。
難しいな。
海外のジャーナリストはちゃんと勉強して質問してる。
ReplyDelete自分の調べたことと違うところは厳しく突っ込んでいる。
日本の記者は学者や政府が言ったことを書くだけ。
馬鹿でも出来るし、読者の役には立たない。
マスコミのレベルが低すぎて情けない。
チェルノブイリ4号炉から200mの地点の線量よりも高い
ReplyDelete汚染の地域であれば
リラックス より 避難
を優先させるべきでしょうね。
また、100回もチェルノブイリを訪れているのであれば
ソビエトですら数日中に1000台のバスで強制避難をさせた
実績を持つという事すら御存知ではないのですか?
チェルノブイリの4号炉から200mの線量より高い地区は
ソビエトでは当然強制避難地区です。
そこで
「これくらいの放射能であればガンの発生はしない」
と言われた論拠が
「リラックスが必要だと思った」
であれば世界はそれを専門家と見ますかね?
ホルミシス効果についても賛否両論の状況です。
ReplyDelete抗酸化物質が十分に有れば対抗出来るが、そうでない場合は
チェルノブイリの燕みたいに子孫を残せず死滅するという
事も考慮すべきでは?
ラドン温泉を24時間365日で10年間入り続ける人が居たら
低線量被曝の実態を見れるのでしょうけどね。
データでの反論云々は
チェルノブイリ
人々と環境に関するカタストロフィー(環境の多大な変化)の結果
http://www.strahlentelex.de/Yablokov%20Chernobyl%20book.pdf
を参照頂ければ幸いです。
一応業界の中の人ですが。
ReplyDelete事後調査をモルモットと言われる方は、事後調査をしない状態で発癌した人を見つけたら「怠慢だ」って言われるでしょうし、事後調査をして結果が出なかったら「データ隠蔽」と叫ばれるでしょう。要するに悪口言いたいだけでしょ?誰かの陰謀にしたいんでしょ?好きにして下さいな。
個人的には、分かんないからこそしっかり追跡調査しようよ、と思います。補償の一環として、早期発見を狙うって意味で。
東電の責任は重たいと思いますが、東電潰して被曝がなかったことになるわけじゃありませんからね。必要なケアの一環として、もし発癌しても早期に見つけて治療することは必要です。それをモルモットとか言いやがる輩は、betterな代案を示すべきでしょうよ。
あと一般書籍やネット記事の信憑性を疑うことなく引用できる人の気が知れません。それって、学者の言うことは信じないけど、出版社の出す記事は正しいと思ってるんだよね?
「一応業界の中の人」、わざわざブログなんて読まないで、学者さんのおっしゃることを信用して元気でお暮らしください。あなたこそお好きにしてくださいな。
ReplyDelete業界の中の人さん
ReplyDeleteどのような業界の方かは存じませんが、この人が「県民をモルモット扱いしている」という非難が生まれるのは、この人のこれまでの言動によるところが大きいと思います。もちろん、この先は調査が必要でしょう。その必要性はわかります。
ですが、それまでにできることがあったのに、この人はいっさいしなかった。リスク管理アドバイザーであり、立派な「学者」であるのなら、そして本人がよくいうようにこの人が本当に「医者」であるならば(わたしは精神においてそうではないと思いますが)、目の前にいて苦しんでいる人のリスクを少しでも軽減しようとするものではないですか。
にもかかわらず、この人は「学者」でありながら「学者」らしい発言はいっさいせず、楽観論と根性論をふりかざして住民の方々に避難を思いとどまらせてきた。だから「住民を囲い込んでいる」「モルモット扱いしている」「研究したいだけじゃないか」といわれるわけです。
ちなみに、学者云々とおっしゃるのならば、アメリカの『BEIR VIIレポート』についてはどう評価なさっているのでしょうか。あれは、「学者」さんがしっかりした研究の下に出された報告書であると思いますし、わたしはあのレポートの信憑性が高いと感じるので、山下俊一の考え方には疑問があります(そもそもこの「学者」の山下俊一も以前はCTスキャン被曝の危険性を説いていましたが、いつのまにか宗旨替えしたようですね)。
あるいは児玉さんが国会証言で言及した福島昭治さんの研究はどうでしょう。あれも信頼に足るものではないとお考えでしょうか? 涙ながらに辞任した小佐古さんも学者ではありませんでしたか?
『BEIR VII』など信用できないといわれてしまったら、もうこれ以上は平行線でどうにもなりませんが。
あなたの業界ではどうだかわかりませんが、一般的には「リスク管理」とは「リスクを避けることor低減させること」を意味するように思います。それを実行するには、リスクを過大に評価して、対策をとる。つまり大事をとる。その仕事を任されたのであれば、普段の持論がどうあれ、持論を曲げてでもその仕事をまっとうにするのがなすべきことではないのでしょうか。
おそらくあなたの業界というのは研究者、ということでしょうか。よもやお医者様ではありますまい。山下俊一の言動がどこもおかしくないと考えるお医者さんに、とても命は預けられませんから。
予見を持っている人には、至極当たり前のことでも悪意の誤読をしてしまうというありがちな例をここでも見せて頂きました。
ReplyDeleteBEIR VIIと山下氏の主張は矛盾しないと思うけど?
山下氏は別にLNT説を否定してないでしょう。
ただ、下の方は統計上では有意には出てこないので証明は不可であると言っているだけでは?
BEIR VIIだって1mSvレベルのリスクを証明できたわけではない。
これまでは100mSvまでしか有意なデータがなかったが、さらに10mSvぐらいまではLNTが成り立っていそうだと分かったという報告がBEIR VII でしょう。
むしろ、ECRRのモデルの方がLNT仮設を否定していて、BEIR VIIと真っ向対立ですね。
このインタビューでは言っていないだけで、過去には100mSvまでは大丈夫だと言っています。それに、LNT説を否定していないのなら、「この線量では住民にがんが出ない」などというのはおかしいのでは?
ReplyDeleteLNT説を否定していないのなら「この線量でも住民に癌が出る可能性はある」と言う発言になる筈です。
ReplyDeleteたとえ、その発癌率が低くてもゼロにはならない、閾値が無いというのがLNT説なのですから。
それをキチンと述べた上で、癌になるかも知れないデメリットと移住に伴う労苦というデメリット、どちらのデメリットがマシだと思うか各自判断しましょう、と言っていたならまともな発言だと評価されたかも知れません。
しかし山下は「癌は出ない」「大丈夫」と当初断言していましたからね。
しかも最大値は800mSv/年ですよ。(山下本人ではなく福島県が後からこっそり訂正しましたが。)
「可能性はあります。」と答えてるんだから否定していないのは明らか。
ReplyDelete否定はしないが、統計に有意に出てこない程度なのだから、誇大に恐れる必要はないと彼自身の長年の研究結果からの考えを述べているのでしょう。
実際、LNT仮説は有力にはなりつつあるが、あくまで「仮説」であってまだ正しいと証明されておりません。
さらに、逃げられない自然放射線量は常に存在するのだから、原発によるプラスアルファの部分が地域差程度のレベル収まるなら、LNT仮説を支持していたとしても、通常は気にする必要はないと考えるのが自然でしょう。
むしろ、避難するにもリスクがある以上、少しでも放射線があれば危険だとしか言わないのが本当に住民の為になるのかを問い直すべきでしょう。今、科学的に危険と安心の両方を語れる人こそが現場で求められている。こうした曲解による山下氏叩きは、そうした安心を語れる科学者を排除することになり、結局は福島の住民のためにはならないでしょう。そうした事に無自覚では困ります。
> しかも最大値は800mSv/年ですよ。
ソースをご提示ください。
またそれは等価線量?実効線量?
ちなみに、SPEEDIのヨウ素131による甲状腺内部被曝の積算等価線量予測を見て、実効線量100mSvを超えていると勘違いして騒いでいた人を沢山ネットで見ましたが、まさかそんな勘違いはされていませんよね。
少なくとも、住民で実効線量が800mSvもの被曝をしている人はいないはずです。山下氏でも、仮にそれが本当なら警告を発するでしょうね。
>誇大に恐れる必要はないと彼自身の長年の研究結果からの考えを述べているのでしょう
ReplyDelete山下が数年前までCTスキャンの被曝による発がんに警鐘を鳴らしていたのはご存知でおっしゃっているのだとは思いますが、念のため。
http://takedanet.com/2011/06/post_a564.html
この時点では明確にLNTを支持しているように読めます。ところが、こんなことを言っていた人が、にわかに100mSvまで大丈夫といいだす。科学界にはそういう人が求められているのですね、知りませんでした。
しかも、原発事故による被曝が「地域差レベル」とはどういう意味ですか。日本の自然放射線量の地域差がどれくらいの範囲で、福島はどれくらいだからそうおっしゃっているのでしょうか。
業界の中の人さん
ReplyDelete>一般書籍やネット記事の信憑性を疑うことなく引用できる
>人の気が知れません。
先に挙げた書籍は
チェルノブイリの被害者は100万人 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=FCQI_s5U6CE&feature=related
にて説明されている書籍そのものです。
山下俊一先生を敬愛されているみたいですので、
ReplyDelete本当に同じ人?! あるアドバイザー(医師)の発言と論文
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/3102.html
【抜粋】
医者を相手にした学会では、10ミリシーベルトで危険と言っておられます。
山下俊一トンデモ発言
ReplyDeletehttp://www.youtube.com/watch?v=PuwFrNEgDTg&feature=player_embedded
【内容】
安全と安心を伝えている動画ですが・・・
---
福島県のHPで下記のように訂正されています。
---ここから
訂正:質疑応答の「100マイクロシーベルト/hを
超さなければ健康に影響を及ぼさない」旨の発言は、
「10マイクロシーベルト/hを超さなければ」の誤りであり、
訂正し、お詫びを申し上げます。
ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません。
---ここまで
笑ったりくよくよする実験動物が人間という指摘も
ReplyDelete有りますが、考え方自身が
「ABCCや放射線影響研究所の影響」
を受け過ぎてませんか?
【講演の内容】
環境の汚染度の濃度、マイクロシーベルトが
100マイクロシーベルトパーアワー
を越さなければ全く健康影響を及ぼしません。
ですから、もう5とか10とか20とかいうレベルで
外に出ていい
(チェルノブイリの強制避難対象が5ですが?)
内部被曝の方が、外部被曝より1/10リスクが少ない
(内部被曝は外部被曝の10万倍等の論が有るのですが?)
>ラットを使った動物実験からは、ストレスを感じやすいラットほど放射線の影響を受けやすいことが明確にわかっています。
ReplyDeleteいったいどんな実験なのだ。そもそもストレスを感じやすいラットってどんな観察でわかるのか?
どんな放射線をどの程度照射してどんな結果がでたのか。
学会に報告した資料でもあるのだろうか? まったく信じられない「実験」である。ほとんど口からでまかせとしかおもえない。
>100mSv未満ではがん発症率の上昇が証明できていない、と話しただけです。
これは広島、長崎、チェルノブイリの調査から得られた事実です。
つまりこの「事実」というのは「何もわからない」という「事実」であって、
癌の発症がないと証明されたわけではないわけだ。ならば「何もわからない」というのが正しいのであって、
まるで「大丈夫」と聞き違えるような発言はおかしい。
さらには以下の発言とも矛盾する。
>低線量被曝の健康リスクを推測する際にいわゆる「しきい値なしの直線線量反応モデル」というのが使われることです。このモデルは、たとえわずかでも通常時より多い被曝を受けたら、その被曝した集団の中でがんの発症率がわずかに上昇するという前提に立っています。そうした上昇は理論的にはありえますが、被曝量が100mSv未満の場合には統計的に有意な上昇ではないので、リスクが高まることを支持しているとは言い切れません。
証明が出来ていないと自ら言いながら、次の返答では「被曝量が100mSv未満の場合には統計的に有意な上昇ではない」と言い切っている。
これまたいい加減な口先だけのごまかしである。
突っ込みどころ満載な山下氏の発言であるが、もうこの辺でやめておく。
わたしは科学医学には疎いが、人間としてこんな詐欺師のような男の言葉を信じない。
翻訳ありがとうございます。インタビュー記事を読んだけど特におかしいところは無いようです。DNA修復も同じ線量を時間をかけて浴びた方が、短時間で浴びるよりも修復する時間を稼げるので、同じ線量を浴びるのなら低線量を長時間の方がリスクは少ない。この方がなぜこんなにたたかれるのか分かりません。PNASに掲載された広島、長崎の被ばく者に関する論文を読んでみればいいのに。
ReplyDelete山下の発言がおかしくないとおっしゃる方はみなさん、山下の過去の発言にはいっさい触れようとせずに、この論文だけを努めて見るようにされているようですね。この論文自体にも矛盾点があることが上でいくつも指摘されていますが、そこを避けて狭いところに同意しようとする。たぶん、過去も含めて山下という人そのものを議論しようとしたら絶対に勝ち目がないのをおわかりなのでしょう。ご苦労様です。
ReplyDelete他の被曝医療専門家や放射線科医に聞いてみれば良いのではないでしょうか。サイト主さんの疑念も晴れると思いますが。彼の言ってきたことで一番大切なポイントは100mSv以下の被曝でがんの発生頻度に有意差が出ないと言うことです。ミスター100mSvとか書かれているけど、彼は事実をいっただけなのに。東大の中川恵一さんも同じようなこと言っているのに。というか核医学、放射線科の医師でちゃんと勉強しているひとは同じことを言うと思います。
ReplyDelete記者さんには、
ReplyDelete「専門家は原発は100%安全だと何十年も言い続けてきた。そんな専門家を信じられるわけがない。」
のあと山下氏が
「私は福島に来て、こういう事故に対する備えがまったくなされていなかったのを知って驚きました。…福島の人たちは、自分たちの地域に原子炉が11基あることも知らなかったんです。福島大学の医学部には放射線防護医学の専門家がただの一人もいませんでした。 」
とか言って話をすり替えているのを、流さないで問い詰めて欲しかったです。
「100%安全」なもんなんだから備えは要らないし、何基あろうと知る必要もないし、放射線防護医学だって必要ないだろうに。何で驚くんだよ。
(ひょっとして山下氏は「実は100%安全じゃない」ことを知っていたのかな。)
それで実際事故は起きた訳だ。
だからそんな専門家が信用できる訳がないだろう、って話をしているんだけどな。
だから「専門家」とひとくくりにすれば山下氏も全然信用できない訳ですよ(サイト主さんまとめの通り)。
「原発」の専門家と「放射線医学」の専門家は違う、こっち(山下)は信用してくれて大丈夫だ、というならそう言えばいい。というかそれ以外の答えはあり得ない。
それを「自分も驚いた」とか言うのは会話になってないし、苦し紛れのすり替えにしか聞こえないよね。
なので改めて信用できない。
100%安全というのは、事故が起こらないという事に対してで、どちらかというと、機械、建築の専門家の範囲だと思います。むしろ、責任の一旦には50年も前に建てられたコンクリートの建物が地震や災害に対して100%安全であるという事に疑いを持たなかった、機械、建築業界、国土交通省の人々にあると思います。原発専門ではないですが、一級建築士として事故以前に何も疑問をそこに持てなかった事が恥ずかしい。50年前のコンクリート技術、職人レベルなんてひどいもんで、どんなに厚く作ったとしても、ザルと同じです。そもそも今でもほとんど同じですから。
ReplyDelete山下さんを非難してるやつがあまりに馬鹿で笑った。
ReplyDeleteあの児玉とか言う馬鹿の流した涙に何の意味があるのか?
山下さんを信用していない馬鹿は読解力が足りん。
この記事は以前拝見しましたが、8月の記事だったんですね。三ヶ月近くたつのに状況が悪化しているとしか思えません。
ReplyDeleteこの記事を紹介したいので、リンクを貼らせて頂きます。
前の記事でも少しずつ整理していかないと、自分でも何が大事かの判断が出来なくなってしまいます。
特に批判しようと思う相手の意見が形で残っているものを地道に積み上げるしか、福島の方にはなかなか分かって頂けないようなので。
またそれ以外の記事も紹介させて頂きたいと思います。
その都度記事のコメント欄にその旨記載しますので、よろしくお願い致します。
翻訳ありがとうございます。
ReplyDelete下記サイトに転載させていただきました。
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/584.html?c46#c46
日本国内の「村情報」がとても怪しい内容なので、海外の情報はとても助かります。
これからも宜しくお願いします。
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、笑一笑
ヤマシタが死んだとしても、福島県はすぐさま、第二、第三のヤマシタを作り出すであろう。
ReplyDeleteうーむ。
ReplyDelete科学者は例え御用学者だとしても、相手の主張を否定する代わりに、人格を否定するような真似はしないと思うが。
そんな事はどうでもいいからだ。過去、科学の世界において相手の人格を否定して良かった事など皆無だからね。
ヤマシタとかカタガナにしてもそれはカタガナにしただけで、何の意味もない、あるとしても小賢しいサルレベルの小競り合いの意味しかないな と理解できるのが、科学者として最低限の知性だからね。
海外の記者の質問が上に載っていたけど、これ、酷いよ。本当に科学専門のジャーナリストなら即時首レベルですよ。
わざと誰も言っていないような誇張した言い方で質問してるけど、こういう言い方すれば一般の人間にウケルとか経験則で言っているだけで、中立的な立場から報道していないから、ジャーナリズムではないね。中立じゃなかったらジャーナリズムの大前提がない事になるから不成立。
この山下という学者が様々な学問の最新の知見に対して、どういう事を主張しているかという事は置いておいて、↑の記事での応答は、記者が誇張した言い方で質問してくるもんだから、こういう質問に対して意味もなく配慮した答を出すとまた訳のわからない事になるから、無視するしかないというだけ。つまりこのような質問に対してまともに答える必要は一切ないという事。だから質問とは別に、本当に必要な知識を説明しているだけ。
第一、100人いたら、ほとんどがガンとか糖尿病なんかの成人病・心筋梗塞その他の病気で死ぬのに、そこに1,2人放射性がんがいたってわかんないでしょ。だから難しいって言ってるのに、まるで100人いたら普通みんな天寿全うして、それなのに放射能で1・2人死ななくちゃいけないみたいな事を言い出すからおかしなことになる。
普通に考えれば、まず恐れるような事じゃない、交通事故で死ぬ確率の方が圧倒的に高い訳だから、それを恐れないで生きていける人が何を言っている・・って話でしょ。
メディアはウソばっか・・といいつつ、その企画の派手さに圧倒されてるんじゃないですか?
メディアのディレクターは今回の報道でどれだけ視聴率を上げられるかで上司に試されてると思ってるから、こういう風に報道するだけ。上司の上司のそのまた上司はまた別な理由で試されてるかもしれないけど。
福島県の直近の被爆地域以外は逃げる相手すらいない状況なのが現実。普通の判断レベルなら、気にする事はないで終わるレベル。交通事故だってそうでしょ?気にする事はないって言っておしまいじゃない?それ以下の確率なのに・・。しかも関東。牛乳のセシウムより乳牛の成長促進剤が人間の性ホルモンとして働いて、乳がんなど性ホルモンバランス崩壊で起こるガンによって死んでる人の方が多いでしょ。
11年は一万二千人死んでる。圧倒的にセシウムより多い。つまり元から牛乳は死ぬリスクが高いという事。女性5000万人飲んだら、毎年五千人中1人死ぬ。十年で五百中一人。50年で百分の一。元からセシウム牛乳レベル。
医療系の殺人的ミスだって何千万人も被害者いるのに、そういう事考えたら、なんて事はない。だから医者も過激に恐れるなというのかもね。もとから他の事で死ぬの分かってるから、何もさらに他にも死ぬ要因を作る必要はないと。
もちろん、原発は極めて非効率的なもので、作る目的はぶっちゃければ軍事転用目的。こっそりプルトニウムを「紛失」するからね。数トンレベルで。それを悪用って言うんだけど、「紛失です」って言うからね。これが原発の目的だよ。
東電なんて下っ端の横領レベル。さらに上がいなければ成り立たない地位。だから今更叩きに叩かれている訳。なぜならもう原発の役割は終わったから。日本の原発は軍事転用する為にあったから、もういらない。だから使った末端は解体。国民をあおって東電を解体、東電はあわてて証拠処理。どさくさで軍事関係の話なんて誰も気にしない。こういう事。
あながち、地震も軍事目的で発生させられたってのも、おかしくないかもね。
別に東電が崩壊するとかどうだっていいんだよ。下っ端だから。上は最初ッから軍事転用するだけの目的しかない。どこの国もそう。後は勝手に下っ端が各自ビジネスに励むだけ。典型的な政治的市場の例。国民は頭良くする他、打つ手はない。
教授を非難する人々がいるが?
ReplyDelete山下:そういう人たちは科学者じゃない。医者でも専門家でもない。
↓
医者や科学者以外人間じゃないのかと思えるような山下のモノイイww
如何に自分が一番偉いと思い上がっているのか、この一文が露呈しているだろう!!!
> 山下:そういう人たちは科学者じゃない。医者でも専門家でもない。
Delete> ↓
>
> 医者や科学者以外人間じゃないのかと思えるような山下のモノイイww
なんでこの解釈になるんだよ。バカかお前は。
「非難している人は専門的な知識を持たずに非難している」と言いたいんだろう。この発言の良し悪しは別として、お前の解釈は揚げ足取りすぎだろ。
地球上には、今の福島より高いレベルの放射線レベルの地域がいくつもあるそうですが、そういう地域に住んでいる人は概して元気で長寿なんだって。
ReplyDelete実は福島レベルの放射線はかえって健康に良いのかもね。
>地球上には、今の福島より高いレベルの放射線レベルの地域がいくつもあるそうですが
ReplyDelete年間400ミリシーベルトを超える地域があるのは世界で福島だけです。
>そういう地域に住んでいる人は概して元気で長寿なんだって
というはなしは別に聞いたことがありません。人が何世代にもわたって住んでいる、と言うだけです。
世界には福島以上の被曝量受けてる~って話に対抗して年間400mSvを出しても、そもそもそんな場所には人住んでないだろ・・・
ReplyDelete「福島の人たちは、自分たちの地域に原子炉が11基あることも知らなかったんです。」
ReplyDeleteウソですよ。2002年に一連の事故隠しで不信感はありました。更に言えば「10基」です。2003年には今と同じように夏場の電力危機煽ったんですから。
それに何もユーモアをあんたになんか期待してない。医師としての本分からきちっと説明すりゃいいだけだ。
そろそろたたんだらどうですか。馬鹿すぎてみてて恥ずかしい。
ReplyDelete知らないという事は、福島の事をこの2年、考えても来なかったあらわれですよねww
人としておかしいでしょ。毒情報は国費投入でらくらく量産されてますからね~
あんたに日本人名乗ってほしくない。山下俊一先生は国宝!
そうですねえ。見知らぬ人にあんた呼ばわりされるようではおしまいですね。
Deleteそういえば、こんなサイトがあります。国宝の山下先生のアメリカ講演でのスピーチを、大変に恣意的に日本語に訳しています。そちらもご覧になったらいかがでしょう。 http://fukushimavoice.blogspot.com/2013/04/311.html