証書は茶園のサイトでご覧になれます。サイトからの情報は、
一番摘み深蒸し茶
セシウム134: 83ベクレル/キロ
セシウム137: 92ベクレル/キロ
ヨウ素131: 不検出 (10ベクレル/キロ未満)
『大蔵園の掛川産深蒸し茶をご愛用頂いておりますお客様に一日も早く安心して頂きたいと願い、今年度生産された全てのお茶の放射能検査を独自に行いました。
春に摘採される一番摘み深蒸し茶、初夏に摘採される二番摘み深蒸し茶、全て国の定める食品衛生法に基づく暫定規制値を下回る結果となり、健康への影響が全くない事が確認されました。』
というメッセージです。
要するに国のセシウムの暫定基準値キロ当たり500ベクレルを大幅に下回ったので安全、という論理ですが、これが変だと思うのは今やどうやら消費者だけのようですね。先日の江東区の小学校で、セシウムが検出されたとわかっていた栗を給食に出したケースと同じです。
どうやらコーデックス委員会を引き合いに出して事故直後にでっち上げた放射性物質の暫定基準値がしっかり独立独歩、生産者、卸売業者、販売者、それと学校などの公的機関では、この基準値を下回っている限り安全だ、ということになっているようです。安全どころか、「健康への影響が全くない」、と自信を持って断言できるほど、この暫定基準値に生産者は深い信頼を寄せているようです。
この茶園は証書を出しているだけまし、とも言えますが、セシウムが入っていないお茶も西日本以西には存在するわけですし、また隣県の神奈川県横浜市で放射性ストロンチウムが検出されたこともあり、わざわざ放射性セシウムが入っていると分かっているお茶を購入して消費する一般消費者の方はいるんでしょうか?
(H/T William Milberry)
いつも記事を参考にさせてもらってます。ありがとうございます。
ReplyDelete証書を出しているというのは、誠実ではあるんでしょうね。
パッケージ毎にベクレル表示をしているスーパーがあると誤った情報が流れたのも、そうなれば消費者は選択できるから望ましいという希望的観測が拡散を加速させたわけですから。
結果として「消費者はそこを選ばないという選択をする」ことになるでしょう。
問題なのは暫定規制値を下回れば安全だとしている点で、誤解しているのであれば誠実ではあってもプロとしては失格でしょう。
閾値・しきい値はないというのが「原子力の平和利用」を主張する学者も含めての共通認識であるはずで、実際お茶だけ飲んで生きていくわけではないから全く説得力がないですからね。
暫定規制値などという中身を反映しないゴマカシの用語を使用しないで「緊急時基準値」と実態を反映する言葉にすれば、「緊急時基準値を下回ったから当然に安全というわけではない」という意識が広まると思うのですが。
私もめぐさんと同意見です。暫定基準値、、、という言葉を本当に理解しているのか?と疑いたくなります。
ReplyDeleteただ、子供にはNGでも、40歳以上の大人なら多少の汚染があっても食べるべき、と思います。ですから、値を誠実に表示する、は最低ライン生産者にはお願いしたいです。
わたしは大人が食べる「べき」だとは思いません。誰であれ、人から何かを食べろと強制されるいわれはありません(だから小出さんの考え方には反対です)。そうなったら社会主義国です。
ReplyDelete事実をきちんと知った上で汚染が気にならないというのなら、食べたい人は20代でも食べればいい、食べたくない人は80歳であろうと食べなくていい。そう思います。そのための判断基準としてベクレルを表示したほうがいい、という点には賛成ですが。