南相馬市に住み続ける人々とその人々を支えるボランティアを追ったドキュメンタリー。
個人的には、ここまでして住むようなところではない気がします。危険を承知して住んでいる、と言うよりは、危険が無いという行政の言葉を頼って住んでいる、という感が。また、行政も「安心」のイメージを住民に売り込むべく、ホールボディカウンター、「除染」などの事業を行っているような。
書き起こしがこのサイトにあります。そこから大いに気になったところを抜粋:
そして、いずれにせよ、福島産の食品は南相馬よりも他県での方が売れると店主は言う。
「福島から遠い所の人ほど、あまり深く考えていません。
東京では福島産の食品はよく売れます。
福島を応援しようと言うのです。
ここではみんな放射能の恐ろしさをよく知っていますから、福島産の食品を買うお客さんはほとんどいません。」
南相馬の週末
町はロックコンサートを催した。
人々が毎日の不安を忘れ、楽しめるように。
短い間でも
「いつも家にばかりいて、他の人に会うことがほとんどありません。
すごく楽しいです。」
南相馬の市長も参加して、
市民を守る約束をした
しかしどうやって? 三浦万尚さんは懐疑的だ。
「市長は人々の味方のように振舞っていますが、何も行いません。
子供達の検査もひどいものです。もっと正確に行わなければいけません。
ここでは誰もマスクをしていません。何も問題がないかのように見せたいからです。」
三浦さんはマスクを配った。人々に危険を教える義務を感じているのだ。
しかし主催者にパニックをふりまくなと抗議される。せっかくの晴れた楽しい日なのに…
羽田さんは絶望している。
繰り返し家の除染を試みてきた。
屋根も洗ったし、庭の土も取り除いた。
木の幹まで洗って、線量は数週間下がっていたが、
再び上がり始めたのだ。
何故逃げないかって? 私の家族は千年もここに住み続けて来ました。
「逃げるわけにいきません。死ぬまでここに留まらねれば…」
「やるせないです。ここの人々は土地との精神的な絆が深いのです。
早く逃げなければいけないのに逃げられないジレンマがあるのですね。」
国敗れて山河も破れ(放射能汚染)、残っているのは「人」だけなのだと思いますが、その破れた「山河」に固執して、その後に残るのは、何でしょうか?
(ああ忘れるところでした。年間1.2シーベルトの被曝でもまったく安全、という学者の方もいらっしゃるのでしたね。)
ビデオで、ドイツ語ナレーションのの日本語翻訳は合っているように思いますが、ところどころ、ビデオ中の人物の発言のドイツ語の翻訳が発言内容と必ずしも合っていない箇所が見受けられます。ドイツ放送局の意図はまあ分かりますが、発言内容を素直にまとめてくれても効果は同じだったろうにと思います。(もっとも、私のドイツ語は初級のZDが取れた程度ですから、単なる勘違いかも知れませんね。)
it made me so sad when i saw this on televison...
ReplyDeleteはじめまして。
ReplyDelete今週『ガイアの夜明け』という番組で、福島で商売しているお米屋さんの現状が報道されました。
─県内産のお米がちっとも売れない。
─でも全国各地のお米を仕入れてそれを広告に出したら、店内はお客で大賑わい。注文の電話も止まらない勢い。
そんな話でした。
つい最近まで、福島の方々はあまり知識のないままにもっといろいろ食べてしまっているのかなぁと心配していたのですが、そういう話を見て驚きましたし、こちらの記事も読んで食事については思っていた以上に皆さん気をつけているらしいことを知って少し安心しました。
(やはり事故原発に近い産地は不安が拭いきれませんよね。セシウムとヨード131がNDだとしても、ストロンチウムがないとは言いきれませんし…。セシウムとヨード131の汚染マップが違っているように、セシウムとストロンチウムも拡散状況は違うかもしれませんもの。)
いろいろな情報を発信してくださってありがとうございます。
「お勧めリンク」は、「ドイツ気象局」も「オーストリア気象地球力学中央研究所」も現在は放射性物質拡散予報をストップしていますので、スイスのmeteomediaを加えておくと便利ですよ~。