Thursday, January 19, 2012

福島県いわき市の一般ごみ、埼玉県で焼却され埋め立てられているらしい→(アップデート)いわき市一般ごみの焼却灰、埼玉で再焼却して再利用

(アップデート: 埋めているのか、リサイクルしているのか、両方なのか、不明。ごみ自体をどこで焼却しているのか、今ひとつ不明。)

(再度アップデート:@tsunamiwasteさんから)
によると、福島いわきの焼却炉で焼く→焼却灰を埼玉県寄居で二度焼きして再生砂にする→出荷という流れだそうです。12月末の時点で、まだストップかかってない
埋め立てではなく、なんと「再利用」でした。
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2011年3月11日以前からの契約で、現在も続いている模様。県も、埼玉環境整備センター(寄居町にある県営最終処分場)も「知らなかった」とのこと。

宮城県、岩手県の災害がれき - 主に津波によるがれきで、3月11日原発事故以来野外に保管、管理され、その間に福島第1原発事故による放射性物質が降下したため放射能汚染されたがれき - どころか、福島県内のごみが継続して県外にしっかり出ていた、現在も出続けている、ということは、驚きでした。

以下のブログポストからの抜粋でも分かるように、ごみ処理は責任があいまいになるようなシステムになってしまっているようです。

「滑川町 子どもを放射能から守る会」の、1月17日付けのポストより抜粋(強調は私です):

13日、寄居・深谷の放射能から子どもを守る会の方たちが企画する
「彩の国資源循環工場、埼玉環境センター見学会&懇親会」へ行ってきました。
瓦礫受け入れは何がどう問題なのか、あるいは問題はないのか。
事実を通して考えるために参加してきました。

寄居町内外の70名以上の人が参加し、関心の高さを示していました。

敷地は想像していたよりずっと広大でした。
施設の全体像を把握するのに時間がかかりました。

この敷地には、「彩の国資源循環工場」という民間8社のリサイクル施設と、「埼玉環境センター」という県の最終処分場が同居しています。

残念ながら今回は民間施設の工場内は見学できず、外の敷地を、長年この施設をめぐっての市民活動をされている方の説明をうけながら回って歩きました。

サッカー場として使われている広場は、埋立地跡だそうです。
(ちなみにドイツではゴミを埋めた地の上を子どもが遊ぶのはありえないそうです。)

現在埋め立て中の場所近くで、測定器3台を土の上に並べてみました。

ALOKA   0.14~0.15
Horiba     0.12
TERRA    0.19

いずれも高い値が計測されました。

ある会社が、311前からのいわき市との契約で、現在も引き続きいわき市から持ってきたゴミを燃やしているのだそうです。

それが判明したのも、市民の指摘があったからだそうで、センター側も県も把握していなかったという事実。

民間委託というのはシステムを複雑化させ、責任所在も雲の中へ。情報が隠されてしまうと思いました。

......

県知事がいくら町判断に委ねたといっても、民間企業と被災地自治体との直接契約にまで入り込めるのか?

県の設備はあくまで最終処分場である「県環境整備センター」のみ。
同じ敷地内で煙をあげている「彩の国資源循環工場」は民間8社。

責任の所在は?

また、地域には「協議会」が地区ごとに4つあるのだそうです。
市民の監視体制と話し合いの場があるのだそうですが、そこの方は来ていなかったようで、実際チェックできるのかどうかもわからない。


まさにこの民間委託を柱の一つとして、全国各地で災害がれき受け入れ、焼却、埋め立てが行われようとしています。

ポストでは民間業者は8社、とありましたが、その8社は次の通り(埼玉県「彩の国資源循環工場」ウェブサイトより):

種類概要事業者
サーマルリサイクル廃棄物から精製ガス・メタル・スラグなどに再資源化。
得られたガスを利用し発電。
オリックス資源循環(株)
(PFI事業者)
総合リサイクル20品目以上の廃棄物を受け入れ、総合リサイクルに取り組む。
肥料化、廃家電リサイクル、固形燃料製造など。 
(株)エコ計画
R P F製造リサイクル廃プラスチック処理施設と堆肥化施設を併設。
廃プラから固形燃料(R P F)、生ゴミ等から堆肥などを製造。
(株)環境サービス
生ゴミ・食品リサイクル食品残さ、刈草などの有機性廃棄物を原料に 自然発酵により堆肥を製造。食品リサイクル法100%対応。(株)アイルクリーンテック
蛍光管リサイクル蛍光管を、水銀、ガラス、金属などに再資源化。
ガラスは付加価値の高いガラス製品に再生。
(株)ウム・ヴェルト・ジャパン
建設廃棄物リサイクル建設現場、工事現場から排出される廃棄物から 再生骨材、再生土、ボードチップなどを製造。埼玉環境テック(株)
焼却灰リサイクル市町村や事業者から排出される焼却灰を原料に 路盤石などに利用される人工砂を製造。(株)埼玉ヤマゼン
汚泥等リサイクルし尿汚泥、動植物性残さなどを肥料にリサイクル。
高品位の有機質肥料を短期間で製造。
よりいコンポスト(株)

追加情報(@jerico4さんより):

いわき市の焼却灰をしているのは、この表の「埼玉ヤマゼン」だそうです。溶融炉で処分されるようで、キロ当たり1万ベクレルになっている可能性あり、とのこと。詳しくはこのブログ

ごみ自体をどこで焼却しているのかは、今ひとつ不明。

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