アルゴ・ボット達は終日活躍していますが、特にその活動が顕著になるのは市場の最後の1時間です。急降下か、急上昇か、それこそコイン・トスでもしているのではないかと疑えるほどランダム・イベントですが、ゼロ・ヘッジに今日こんなチャートが出ていました。
GFIグループのHFTデスクによる、SPY(S&P500インデックスをトラッキングするEFT)の、ニューヨーク時間3時49分1分間のトレードです。(多分、部分。)全部が買い注文です。ブロック注文ではなく、注文を小さなサイズに分けて出している様子がよく分かりますねえ。
このようなトレードが終日展開される市場が、現実の経済なり、政府の政策なりを反映すると考えるのは、まず間違いでしょう。
ゼロ・ヘッジの記事:
”With JPM doing the ritualistic gold slaughter in the hour before the close, it was all systems go. The SPY IOIA in the last 20 minutes of the meltup is nothing short of a work of art, with every single ETF desk going nuts doing their best to telegraph to whatever HFT algos are left that massive blocks are on the bidside and that it is safe to lift every offer. We wish we could present them all but we will limit ourselves to the hundred or so "trades" at 3:49 PM EST by GFI Group. Because this is precisely the best way to split a massive order block into "unobtrusive" child algorithms.”
JPMとはJPモルガン銀行のことで、金・銀相場を違法に操作しているとかねがね噂が流れています。銀相場に関しては噂どころか、CFTCが調査を開始しています。JPMが金相場で何をしたかって?まあ金相場のProxy、金ETF(シンボルGLD)の今日のチャートをご覧ください。金相場にはアルゴ・ボットはいないので、こんなブロック注文を出して相場を一時的にせよ下落させた、というわけ。JPMがやったとは限りませんが、JPMはいわば金相場違法操作の代名詞ですね。
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