Monday, July 25, 2011

微量セシウム検出の熊本の豚は福島県川俣町産だった

中鬼さんのTweetで知りました。Tweetのリンク先は「女性自身」7月26日付け記事

7月15日、熊本県が豚から初めて放射性セシウムを検出したと発表した。牛肉だけでなく、豚肉までセシウムに汚染されたものが全国各地に流通していることが明らかになったのだ。

地元紙記者は「今回、解体された豚は、福島県川俣町で飼育されたものなのです」と語るが、福島県の養豚組合の担当者は「牛と違い豚には個体識別番号はあり ませんので、出荷地が生産地になってしまいます」と説明する。つまり、移送された豚は「福島県産」とはならず、食肉として出荷された地域からの「他県産」 となってしまうということだ。

前出の養豚組合の担当者は「これまで緊急時避難準備区域と計画的避難区域から約1万頭が県外へと移動しています。出荷されたのは、主に長野県や群馬県、新潟県、熊本県など。いずれも避難先の県産として出荷されています」と明かす。

政府や県はこの事実を知った上で、豚の県外移動を認めている。食卓を守るために消費者が頼るのは産地表示。だが、「○○県産」だから大丈夫、というような判断は信用できなくなっているということなのだ。本誌では、飼育業者が食肉流通の実態を激白!

え、発表してたんですか?という私同様の方々へ、厚労省のサイトに出ていた7月15日付け資料があります。これは、熊本県健康福祉部健康危機管理課が出した報道資料で、

  • 福島県産の豚が熊本県でと畜されたので、県と熊本市で放射性物質の測定をした。

  • と畜された豚は、福島県伊達郡川俣町(計画的避難区域)で飼養されていたものを、繁殖用として県内農場が6月に購入した15頭のうち2頭。

  • 1頭からは、6.6ベクレル、もう1頭からは10.1ベクレルの放射性セシウムが検出された。

  • 国の暫定基準以下なので、健康に影響を与えるものではない。

  • 自然放射線量2.4ミリシーベルトの約1万8千分の1である。

  • 福島県から購入された豚は全て福島県で、外部被曝放射線量の測定が実施されており、全頭無検出だった。

自然放射線量2.4ミリシーベルト、などと、未だに間違えて書いている公務員の方もいらっしゃるんですね。あれは世界平均です。日本平均は1.5ミリシーベルト。また、この担当の方々がお医者さんでもない限り、「健康に影響を与えるものではない」などと医学上のアドバイスをしてはいけないのではないかと思いますが、まあ、枝野官房長官などは最初から言い続けてますから、県の担当の方々が同じことを繰り返すのは無理のないことでしょう。


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