原子力安全委員会の委員長、斑目春樹さん(またの名を「デタラメハルキ」と人の呼ぶ...)の6年前のインタビュー。映画『六ヶ所村ラプソディー』(2006年)非公式予告編ということで、Youtubeにアップされています。
ハルキさんはいわゆる理系のエリートですね。Wikipediaの記載を見る限り、実社会で額に汗して働いたのはわずか3年(大学修士課程後東芝の研究所)、すぐに東大の大学院に戻り、あとはずっと東大で2010年に退職、原子力安全委員会の委員就任。
非常に率直なコメントで、原発は金(かね)、としっかり(しかも楽しそうに)言い切るところが学者とは思えず、また常に引きつったような、相手を馬鹿にしたような笑いが浮かんでいるのがなんとも私には怖いですね。(京大の小出さんなどから受ける印象とはまったく正反対。)
『とにかくわかんないけどやってみようはどうしてもあります。で、だめ、危ないとなったら、ちょっとでもその兆候があったらそこで手を打とうと。』
『今まで良かった良かったって来てます。ただし良かったじゃないシナリオもあるでしょうね、って言われると思うんですよ。そのときは原子力発電所は停まっちゃいますね。』
『原子力発電に対して安心する日なんて来ませんよ。せめて信頼してほしいと思うんですけど。安心なんかできるわけないじゃないですか、あんな武器になるもの。』
『最後の処分地の話は、最後は結局お金でしょ?どうしてもみんなが受け入れてくれないとなったら、じゃあ、おたくには今までこれこれっていってたけどその2倍払いましょう、それでも手あげないなら、じゃ5倍払いましょう、10倍払いましょう、どっかで国民が納得することは出てきますよ。』
『原子力発電なんてのはものすごい儲かってるんでしょうね、きっとね。そりゃそうですよ、原子力発電所1日止めると1億どころじゃないわけですよね。だから、そういう意味からいくと、今動いている発電所をつぶす気なんてアメリカは毛頭ないし、日本も電力会社、あるものは出来る限り使いたいというのが本音ですよ。』
斑目さんのシーンが終わって、どこかのイベント会場らしきところ(映画の試写会の後かな?)でインタビューに答えている若い女性の言葉:
『地雷の上に家を建てる人はいないって。それが当たり前のことだと思います。国が反対の意見をこう、ふたをしようとしてるじゃないですか...』
便利な電化生活に不可欠、と原子力発電を売り込まれ続けて、気がついたら日本中の誰の家も原発という地雷の上に建っている羽目になってしまった、ということでしょうか。
斑目さんにとっては、福島第1原発の事故はせいぜい中学校の理科の実験でちょっと失敗した、ぐらいの感覚のような、いやな気がします。同じ東大の小佐古教授がなぜあんなに怒っているのか、まったく分からない、とおっしゃるくらいですから。知能指数は多分大変に高くていらっしゃるのでしょうが、常識指数、感情指数がどうも通常人以下であるような気がします。
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