JanJanBlogより:
その日(4月29日)、明治大学アカデミーホール(東京)では『終焉に向かう原子力』第11回浜岡原発現地報告会&講演が行なわれた。開場前からホール 入り口は、およそ数百人の人であふれた。京都大学原子炉研究所の小出裕章氏も、1200名以上の聴衆を前に、〈悲惨を極める原子力発電所事故〉について 語った。
◇◆◇ 小出氏の苦悩 ◇◆◇講演後に、司会者の男性は小出氏のことをこう評した。
「ふつうの人間が、現在のような原発推進体制の中に入ったら、どういう行動を採るか。それは、組織の中に迎合していくか、あるいは、そういう体制 に嫌気がさして縁を切るかだが、そんな中で研究所に残って原発の危険性を訴え続けて来た人、何十年も真実を伝えて来てくれた人、それが小出さんだ」
司会者からそう評された小出裕章氏だが、講演冒頭、まず小出氏の口から発せられたのは予想外の謝罪の言葉だった。
――今回のような原発事故は、いつか起きると思っていました。原発は、とてつもなく巨大な危険を抱えたものです。それゆえ原発 は、都会では建設することはできず、地方に建設して電気を都会に送っています。何とか、原発を廃止したいと思って活動して来ましたが、事故を防止すること ができませんでした。いま、とてつもない悲劇が進行しています。私は、言葉では言い尽くせない無念さをもって過ごしています。この事故を防げなかった責任 は、私にもあります。ごめんなさい。
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それでは一体具体的に何をどうしたら事故を収束できるのか、具体的に何をすれば炉心の状態をはっきりつかめるのか、どうすれば冷温停止にもっていけるのか。これは、政治の問題でも社会の問題でもなく、科学、技術、エンジニアリングの問題です。それこそ小出さんを含めた(石川さんも含めた)世界の原子力専門の学者、エンジニア、技術者が知恵を出し合って、ブレーンストーミングして行動計画を出していくべきことでしょう、と思います。
事故以来50日以上の長い間やってきたように、政府官邸、東電、保安院、原子力安全委員会が適当に場当たり的に決められるような代物ではありません。
世界に冠たる技術大国の日本ではありませんか。(だった、のかな?)それが、この50日間、もともと高技術を誇る会社とは言いがたい東電と政府の役所の、まるで素人じみた対策(トレーサーに入浴剤を使う、「できちゃった」水棺方式など)だけが、政府、保安院、原子力安全委員会の常に後手に回った現状認識と施策だけが、全世界に報道されました。
ここはそろそろ名誉回復に、原発賛成、反対に関係なく、学者、技術者、エンジニアの皆さんが立ち上がってください。東大の小佐古敏荘氏、日本原子力技術協会の石川迪夫氏など、本来政府側、原子力・原発推進側の方々まで、福島第1原発事故の政府の対応、実態把握に異を大いに唱えだしているようです。
check this out. http://atmc.jp/
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