Saturday, October 31, 2009

H1N1インフルエンザ最新情報

ヤフー・ファイナンスのSKFのメッセージボードは他の株のメッセージボードと比べても結構ユニークです。大体、ヤフーのメッセージボードでも金融関連の株をフォローしているボードはメンバーの質が高いのですが、SKFはその中でも群を抜いていると私は思っています。何が他のボードと違うかというと、このボードのトピックの豊富さでしょう。米国連邦準備銀行のバランスシートの中身から、株のテクニカル・アナリシス、金融関連の政府法令の影響、政治トピック、H1N1インフルエンザの最新ニュースといった具合です。メッセージボードですからもちろん顔が見えるわけでもなく、本名でもなく、年齢性別も定かでないのですが、不思議なことにメッセージを読んでいるとどの人が物を良く知っているか、よく考えているか、どの人がいい人か、なぜか何となく分かってくるのです。

という大層な前振りですが、そのボードの今日のトピックの中に、H1N1インフルエンザの情報が入ってきました。メッセージボードの記載です、とお断りして、お知らせしたいと思います。

まず1つ目の情報。これは、アメリカ中西部のどこかで急患専門の医者をやっているメンバーからで、ここ数日でインフルエンザの症状で急患を訪れる人々が急に増え、一日に50人のペースであること、患者の年齢は30代から50代、それまでまったく健康だった人が突然発病していること、呼吸器がやられていることなどを書いた後、彼は気になることを言っています。

H1N1インフルエンザにかかっているかどうかを判断するテストはまったく役に立たない。

私の前のブログ・ポストで、診断テストが擬陽性(False positive)を多く出している、というニュースをリンクしましたが、この急患専門医師によると、擬陰性(False negative)、つまり、かかっていないという検査結果でも実際にはかかっている状態も多く発生している、要するにテストは何の役にも立たない、と言うことなのです。また、彼自身もH1N1に感染したものの、さほどのこともなく回復した、とのことです。

2つ目の情報は、ロッキー山脈のどこかにいるウイルス学者です。彼は、今年の夏前、H1N1インフルエンザの件数が増えだした頃からH1N1ウィルスの発生源を突き止めるべく研究をしていたはずですが、今日突然メッセージボードに復活、彼の最新の研究の成果などを書いています。中西部の医者と同様、彼もH1N1にすでに感染、回復していて、ワクチンは接種を受けるな、副作用のほうが怖い、と言い続けています。彼の言では、接種を受けても多分効かない、とのことです。(実際、最新のBill Sardi氏の記事でも、ワクチンは特に子供には効かない、とあります。)

ワクチンが効かない理由として彼が挙げているのは、H1N1ウィルスがすでに変異を起していることです。インフルエンザが猛威を振るう冬が終わる頃には、最初のH1N1ウィルスとは大層違ったウィルスに変異しているだろう、というのです。また、彼も、インフルエンザのテストはまったく役に立たない、と言っています。

彼も気になる一言を書いています。彼の研究に突然多額の助成金が付き始めたのですが、助成金の目的はインフルエンザの予防ではなく、危機管理と損害の軽減(Loss mitigation)だ、とのこと。

どうもH1N1インフルエンザの発生件数が突然増えている可能性があること、春、夏に観察されたケースよりも重い症状になっている可能性があること、テストは役に立たないらしいこと。大変に気になったので、ここは一つ、Lewrockwell.comに寄稿しているBill Sardi氏にメールを出して、彼の意見を聞いてみよう、と思い立ち、実際にメールを出してみました。

Sardi氏の答えによると、最近のH1N1インフルエンザが春夏より重度の症状を起している可能性(つまり、新しいStrainが導入された可能性)はある、ということです。『導入された』、と彼が言うのは、このインフルエンザ・ウイルスが自然発生である可能性は低い、と見ているからです。(これは、ロッキー山脈のウィルス学者も以前から言っています。)

H1N1ウィルスは、DNAを調べると実は3種類のインフルエンザウィルスから成り立っています。豚由来のウィルス、鳥由来のウィルス、人間由来のウィルスが再集合したものです。H1N1インフルエンザの最初の患者はメキシコの小さな村の子供だったのですが、他の村人もインフルエンザ症状を呈したにもかかわらずH1N1ウィルスが検出されたのはこの子供だけだったこと、また、H1N1ウィルスを保有する豚、鳥は若干見つかったものの、逆にウィルスに感染した人間からうつされた可能性のほうが高いこと、などを考えると、このウィルスが自然的に発生したとは考えにくい、と彼は言うのです。

実際、ウィルスの発生経路を追及する研究は、ほとんどおざなり、といった状態です。発生経路が分からなくては有効なワクチンも出来ないのでは、と素人の私は思ってしまいましたが、現場のプロ(医者、研究者)もどうもそう思っているようです。

Bill Sardi氏の最新の記事は、ここです。

Flu Season Has Peaked; Vaccination Would Only Reduce Number of Infected Americans By 6 Percent; Young Children Would Receive No Benefit (Bill Sardi, 10/31/09 Lewrockwell.com)

ワクチンを接種しても、患者数をわずか6%減らすぐらいにしか役に立たない、6ヶ月から35ヶ月の乳幼児の25%にしか効かず、3歳から9歳の子供には36%しか効かない、とのこと。

大体インフルエンザのワクチンは実際あまり効かないのですが、今回のワクチンもその例外にもれず、と言ったところでしょうか。また、臨床試験などはほとんど行っていないこともお忘れなく。

また、Sardi氏によると、メッセージボードのメンバーが報告しているような重症ケースは、健康に見えても栄養不良である可能性がある、との事。ワクチンを受けるよりも有効なのは、Sardi氏によると、

  • ビタミンC
  • ビタミンD3(病院などでもらうビタミンDは大抵がD2です。これは効果があまりありません。)
  • ビタミンE
  • セレニウム
私のかかりつけの医者(ホメオパシーをやっているMDです)によると、上記のビタミン、サプリメントの他に、
  • ビタミンA(10,000IU)
  • Andrographis
  • Zinc(亜鉛。空腹時に摂取しないこと)
  • Oscillococcinum(フランスのBoironという会社が作っている、インフルエンザに効くホメオパシー

また、共生細菌(ヨーグルトに入っている乳酸菌など)の不足している人はインフルエンザにかかりやすい、という記事を読みました。ご参考まで。

Thursday, October 22, 2009

H1N1インフル・ワクチンの副作用は「単なる偶然」?

Lewrockwell.comに掲載の記事です。H1N1ワクチンの接種によって重大な副作用が発生した場合、ワクチン製造メーカーは「単なる偶然」で済ませるつもりだから、気をつけろ、ということです。

英語を要約する時間が無いので(株の売り買いについ毎日忙しく…)、英語のリンクですがぜひお読みください。(分かりにくいところがあったら、コメント欄に質問をお寄せください。)

Serious Vaccine Reactions to Now Be Called 'Coincidence'?
(Dr. Joseph Mercola, 10/22/09 Lewrockwell.com)

また、CBSニュースのレポートで、H1N1インフルエンザの疑いのある患者から取ったサンプルをテストしたところ、実際にH1N1インフルエンザにかかっていた患者数は精々2、3パーセント、最も割合の高かった州でも17パーセント(フロリダ)、検査した患者の大多数は単なる風邪だった、というのがありました。政府が情報の収集をストップしたのも、頷けます。H1N1は危険だ、ワクチンは強制してでも接種させる、と言っている側から、H1N1インフルエンザの罹患率は低くてあまり危険でもない、と言うような統計は、出せませんよねえ。ニュース・クリップのビデオを下にリンクしましたので、英語の勉強も兼ねてご覧ください。(週末に要約を出します。あくまで予定ですが…。)


Watch CBS News Videos Online

Monday, October 19, 2009

オバマ大統領の報道ディレクターは毛沢東の崇拝者

だそうです。フォックス・ニュースのグレン・ベック(ホワイト・ハウスが現在目の敵にして攻撃している相手です)が入手したビデオで、オバマ大統領のコミュニケーション・ディレクターのAnita Dunn女史が今年の六月に、どこかの高校の卒業式で行ったスピーチのようです。(よりによって、教会の中。)

ビデオの中の本人の言によると、Dunn女史の尊敬する政治的哲学者(Political philosopher)は2人、毛沢東とマザー・テレサだとのこと。

つい最近、オバマ大統領のGreen Czar、Van Jones氏が辞任したばかりですが、Jones氏は米国共産党のメンバーでした。

ヒットラー、スターリンをはるかに上回る数の自国民を殺戮した張本人が、大統領報道ディレクターの最も尊敬する哲学者の一人。(毛沢東が哲学者だとは知りませんでしたねえ。)いったいホワイト・ハウスはどうなっているんでしょうね。

(私の結論は、この大統領は喧嘩の仕方を知らないな、ということです。ずっと今までAffirmative Actionの恩恵を受けて、苦労なく実社会で働くことなく大統領まで成り上がったようなので、達者なのは口先だけ、と言ったら手厳しすぎますかねえ。)

ともあれ、ビデオをご覧ください。本人は今になって「あれはジョークだ」と言っているようですが、ジョークに聞こえます?


Monday, October 5, 2009

アラブ、中国、日本、ドル建ての原油価格を放棄?

英国インデペンデント紙の10月6日付けの記事です。

ドルの終焉(The demise of the dollar) 
(ロバート・フィスク、10月6日インデペンデント)

『アラブ湾岸国は、中国、ロシア、日本、フランスと共に、ドル建ての原油取引を廃止し、ドルの代わりに日本円、中国元、ユーロを含むいくつかの通貨と金、およびGulf Co-operation Councilのメンバー国(サウジアラビア、アブダビ、クウェート、カタールを含む)で新しく計画されている共通通貨をベースにした取引に移行する予定。

『すでにロシア、中国、日本、ブラジルの財務相および中央銀行総裁の間で内密の会合が行なわれ、計画を煮詰めている。』

移行は今後9年の間に行われる、と記事にはあります。最も熱心なのは中国で、

『中国の金融筋によると、話は進んでいるので今更[アメリカが]妨害しようとしても出来ないとのこと。「ロシアは遅かれ早かれルーブルを通貨バスケットに入れてくるだろう」と、香港の著名なブローカーはインデペンデント紙に語った。「英国は宙ぶらりんの状態だが、いずれユーロに参加する。ドルを使えなくなるのだから、そうするより外にないだろう。」』

と言うことは…アメリカのの最大債権国である中国、日本は、アメリカの債券に投資した金の回収をあきらめる、ということでしょうか?このニュースでドルが高騰するとは信じがたく、中国、日本は自国が保有するドル建て資産の大幅目減りを容認した、と取れるわけです。アラブ諸国、ロシア、ブラジルも、かなりのドル建て資産(債券)を保有しています。

ロシア、中国、フランスはまだしも、友好国と信じていた日本、アラブ湾岸諸国がドルを放棄するとなると、アメリカ政府の面子も、巨大赤字財政も、丸つぶれですねえ。(口だけ達者で経験が極薄の新米大統領を選んでしまった罰ですかね。)

それとも、新しい鳩山政権下ではこの計画も見直しになるのでしょうか?