9取引日で4度。2,3日に1回の割合ですね。ちなみに、ヒンデンブルグ・オーメンが市場崩壊を予兆する、と最初に提唱した盲目の数学者、Jim Miekka氏は、株式市場から投資を撤退しました。有言実行ですかね。
ちなみに、9月は市場のパフォーマンスが最低の月だそうで、ヒンデンブルグ・オーメン、カーディナル・クライマックスと相まって油断は禁物。市場、セクター、個々の株式をショートしていた皆様、おめでとうございます。金、銀関連の株式を保有されている方、たいした下げにならなくて幸いでした。今日は金、銀ともに上昇しました。そのほかの皆様、ご愁傷様です。ドルを保有している方々、I feel your pain…
Tuesday, August 24, 2010
4度目のヒンデンブルグ・オーメン発生
Sunday, August 22, 2010
ヒンデンブルグ・オーメン1週間で3度発生、株式市場の乱降下の前触れか?
と言い回っているアナリスト、トレーダーもいます。TAブログの方に発生した時点でポストを出していますが、ヒンデンブルグ・オーメン(Hindenburg Omen)とは、
(1)ニューヨーク証券取引所(NYSE)で、52週の高値更新銘柄数と52週の安値更新銘柄数の双方がNYSE総取引銘柄数の2.2%を超えている。
(2)この2つの数字うち、小さい方が75より大きい(絶対条件ではない)。
(3)NYSEの10週移動平均線が上昇している。
(4)同日にマクレラン・オシレータがマイナスである。
(5)52週最高値数が、52週最安値数の2倍を越えない(絶対条件)。
更なる条件として、市場取引終了後にウォールストリートジャーナル紙に掲載される数字をつかうことになっています。この条件5つとも一日の間に満たした場合、「未確定(Unconfirmed)のヒンデンブルグ・オーメン」 といわれます。確定されるには、ヒンデンブルグ・オーメンが最初に発生してから36日以内に第二のオーメンが発生することが条件になっていますが、確定されなくても市場が急落した例は多いようです。
ヒンデンブルグ・オーメンは株式市場の単なる下落を予兆するのではなく、大幅且つ急激な降下、つまり2008年の秋のような市場のクラッシュ(Crash)を予兆する、とされているのです。
今回の米国株式市場の場合、36日以内どころか、最初の発生から1週間で更に2度も発生しており(これで完全に確定されてしまいました)、センセーショナルなメディアではこれで世界の最後が来るような記事まで出ています。
ヒンデンブルグ・オーメンが出たからといって株式市場が下落するとは限らないようですが、過去の株式市場の大幅下落の前には必ずこのオーメンがでている、とのこと。
そもそも、なぜヒンデンブルグ・オーメンが株式市場の急降下(Crash)を予兆する、と考えられるようになったのか。最安値銘柄数と最高値銘柄数が同日にどちらも全NYSE株式銘柄の2.2パーセントを超える、というのは異常事態と考えられます。通常に機能している市場では、最安値銘柄数が多い時には最高値銘柄数は低く、そのような状態では普通市場は下降します。その逆の場合は市場は上昇するのが普通。それに比べ、最安値、最高値どちらも数多く発生する、という状態は、市場が株の価値を算出できない状態で、つまり市場が機能していない事を示している、と思われるわけです。
それでも、考えてみればHFT(High frequency trading)のアルゴ・ボットの跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する市場は「通常」であることを辞めて久しいわけで、今更ヒンデンブルグ・オーメンが出ようが確定されようが、だからどうした、と私などは思ってしまいました。最初に出たときは(8月12日)さすがに「おっ...これはやばい」と思いましたが、一週間後に2日連続で出現したときにはなんだかばかばかしくなりました。信じる、信じないの問題ではなく、正常に機能するのをやめてしまった市場でヒンデンブルグ・オーメンが出るのは当たり前で、それこそ毎週のように出ないほうが不思議なくらいだ、と思うわけです。
株式市場が急降下、なんてことになったらまず上がるのは米ドル、米国政府債券、金、銀、と言ったところでしょうか。安全な投資、というわけです。ドルと債券は高流動性、という意味での安全、金、銀は資産保全という意味での安全です。
Tuesday, August 3, 2010
円の上昇-もうどうにも止まらない?
(かなり古いですねえ。でもあの歌は好きだったもので…。)
日本円の対ドル、対ユーロの上昇が連日続いています。日本の輸出企業にとって採算が取れるぎりぎりは確か対ドルで86円、という数字を覚えていますが、もしかしたら92,3円だったかも知れず、輸出企業様にはご愁傷様…。がんばってくださいとしか言いようもありませんが、どちらにしても今日の円相場は85円を割るのも時間の問題(このブログを書いている時点で85.409円)、といった感がありますね。
日本でForex相場をトレードなさっている方々、またはドル預金をなさっている方々(ご家庭の主婦、OL、サラリーマンを含む)、日本円の3年間の週チャートが示すところでは、この3年間の長期のWinning tradeはドルを売って円を買う、という、ドル預金とはまったく正反対のトレードが正解だった訳です。
週チャートを私なりにTechnical Analysisで分析してみると、もうそろそろ上昇が止まって下降に入るのでは、と思わせます。RSI、MACDに、Negative divergenceが出現しているからです。つまり、円のプライス・アクションは上昇しているにもかかわらず、RSI、MACDは下降している、このような状態が出現すると、近い将来にプライス・アクションがRSI、MACDと同じ方向に転換する(つまり下降する)ことが多いのです。また、価格のチャンネルがいわゆるRising wedgeを形作っていて、これは通常Bearishなパターンです。
まあ、近い将来というのが明日なのか、来週なのか、来月なのか、数ヶ月先なのか、何の保証があるわけでもありませんが、チャートの価格ピークを結んだ線に注目していてください。この線にぶち当たって下降するか、それとも線を越えるか。この線に到達するのはひょっとしたら今週か来週でしょう。
線を越えたら、またその線に戻るか、戻ったらどのような反応をするのか。そこから反発して更に上昇するのか、それともそのまま下降するのか。
遅い設定にしてあるSlow Stochasticsが80を切ったら、多分下降でしょう。80を切ったら50ぐらいまでは戻るのではないかと思いますが、現在の116(86円相当)が105(95円相当)になるくらいではないか、と思います。過去三年間、ほとんど50を切ったことがないところを見ると、とりあえずその辺がターゲットかと。円売り、ドル買いのトレードのセットアップですね。
Forexは政府の介入、Geopolitical riskなどに左右されるので、TAだけでは判断など出来ませんが、そこを押してTAだけで判断してみると、上昇線にぶち当たるのは今週か来週、ということです。ぶち当たった辺では多分、円は85円を切って84円の半ば、といったところでしょうか。そのままひたすら上昇を続ける可能性も少なからずあると思います。確か日本のアナリストが去年の10月、円は50円代まで上昇するだろう、と言っていたのを記憶しています。
85円を切った段階で日銀が黙っているとも思えませんが…。
(お断りしておきますが、このブログポストは投資のアドバイスではありません。エンターテイメントとしてお読みください。)