Monday, July 4, 2011

東京新聞:福島第一周辺の子1000人調査 甲状腺微量被ばく45%

3月末に計測して、いままで黙っていたのは「デタラメ春樹」でおなじみの原子力安全委員会。(春樹さん、最近おとなしいですね。)

「精密検査の必要はないレベル」と委員会は言っていますが、どうも1歳児の被曝限度を甲状腺被曝換算量で大人と同じ100ミリシーベルトとし、従って、甲状腺被曝換算量で100ミリシーベルトとなる毎時0.2マイクロシーベルト以下の検出では検査に値しない、と結論付けたようです。

東京新聞7月5日朝刊記事

東京電力福島第一原発の事故で、国の原子力安全委員会は四日、三月下旬に福島県内の第一原発周辺の市町村に住 む子供約千人を対象に行った放射線被ばく調査で、45%の子供が甲状腺に被ばくしていたことを明らかにした。安全委の加藤重治審議官は「精密検査の必要は ないレベル」と話している。

 調査は国と同県が三月二十六~三十日に、甲状腺被ばくの可能性が高いと予想されたいわき市、川俣町、飯舘村で、ゼロ~十五歳までの千八十人を対象に実施。45%の子供に被ばくが確認された。

 安全委によると、最高値は毎時〇・一マイクロシーベルト(一歳児の甲状腺被ばく量に換算すると年五〇ミリシーベルト相当)に上ったが、99%は毎 時〇・〇四マイクロシーベルト以下。同様の換算で年二〇ミリシーベルトに相当するが、加藤審議官は四日の記者会見で「換算するには(調査の)精度が粗い。 精密測定が必要な子供はいなかった」と述べた。

 国際放射線防護委員会(ICRP)勧告では、年間一〇〇ミリシーベルトの被ばくで発がんリスクが0・5%高まるとして、同量を緊急時の年間被ばく 限度としている。今回の調査でも一〇〇ミリシーベルトを基準とし、一歳児の甲状腺被ばくの年換算でこれに相当する毎時〇・二マイクロシーベルトを超えた場 合、精密検査をする予定だった。

 国が国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書では、千八十人の子供の甲状腺被ばくを調査したことを記しているが、何割の子供が実際に被ばくしていたかは明らかにしていなかった。

4 comments:

  1. これはひどいです。年間50mSvだって、基準を引き上げる前は原発労働者の上限だった数値ですよね? 被験者の家族にはちゃんと結果を通知しているんでしょうか。いや、していないですね、きっと。人殺し政府ですから。
    問い合わせてやろうと思いましたが原子力安全委員会は卑怯にも電話番号を公表していません。

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  2. Wikiに電話番号が載っていたので問い合わせてみました。
    ・記事の数値は「等価線量」で一般によく話題になる「実効線量」とは違う。「等価線量」のほうが、ざっくりいって実効線量の約20倍数値が高くなる(したがって、等価線量で50mSvということは実効線量だと2.5mSv。
    ・結果については被験者の保護者に通知されている。
    ・この資料はすでに5月には原子力安全委員会のHPに公表されている。それをたまたま東京新聞の記者が見つけて今回記事にしたのであって、情報を隠匿していたわけではない。
    ・3月下旬の調査実施からHP掲載(5月)まで時間がかかったのは、データを整理して正確を期すため。

    担当者の名前を聞きそびれましたが、以上が原子力安全委員会総務課の男性の回答でした。

    (等価線量と実効線量のことがよくわかっておらずに先ほどのコメントを書いてしまいました。失礼しました<(_ _)>)

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  3. 茶とらさん、じゃあ、7月4日の記者会見で明らかに、というのはうそ?7月4日には安全委員会の会合は確かにあって、記者会見もやったはずですが。

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  4. 記者会見は毎日開かれていて、4日の会見でたまたま東京新聞の記者がこの件を質問した、と言っていました。

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