Friday, May 18, 2012

OT: 日経平均株価、2007年10月の半分、下落度はスペインの株式市場並み

米国株式市場のもっとも最近の最高値は2007年10月~11月でした。米国ナスダックでは、グーグルがあともう数ドルで750ドルになる直前まで行って、そのあと突然グーグルだけでなく、大手のテクノロジー各社の株価の変動がものすごく激しくなり、急降下を開始。翌2008年は続落で始まり、3月には米国のベアースターンズが倒産直前まで行ってJPモルガンチェースに売却され、4月、5月となんとか市場は持ち直したものの、ちょうど米国民主党の党大会でオバマ候補が正式に大統領候補に決定された頃からまたも続落が始まり、大騒ぎの夏を経てAIGの実質国営化、リーマン証券の破産の9月、10月以降の金融市場崩壊が全世界的に不況を引き起こし...。

とまあ、前置きが長くなりましたが、それから4年半、世界の主要株式市場はどう推移したのか、Stockcharts.comというサイトでグラフを作ってみました。と言うのも、ギリシアの債務危機、ユーロ危機をきっかけに、また2008年秋のような大暴落が起きるかもしれない、というアナリストがちらほらいるのです。


これを見ると、日経平均(ピンク)は、2007年10月のレベルの半分近く。スペインのIBEXと大差ない、さえないパフォーマンス。ダウ平均、S&P、ドイツのDAX、イギリスのFTSEは、2007年10月レベルから10パーセントから20パーセントのマイナス。唯一このレベルより高いのはナスダック。ネットフリックス(NFLX)、アップル(APPL)などの超ハイ・ベータ(市場の指数が1上がると1以上上がる株)の株が牽引となりました。

日経平均の近来の最高値は2007年の7月の18238、それから比べると、下落率は52パーセント。

ものすごいのはやはりギリシアの株式市場(紫)。2007年10月からの下落率は何と90パーセント。株式市場のみならず、ギリシャの債券市場も、額面1ユーロの債券が20セント以下で取引され、これ以上いくらなんでも下がらないだろう、という見込みで債券に買いを入れたヘッジファンドが更に2割だか3割損をした、というとんでもないことになっています。

日本はこの1年、福島原発事故に明け暮れました。こんな事故が起こると、世界の株式市場、債券市場、通貨市場などの金融市場など、生きていくうえで取るに足らない瑣末な事象のように思えます。ただ、これで世界の金融市場が再び大混乱に陥ると、日本円は再び高騰し、日本の「復興」の目論みは吹っ飛びかねないかも知れません。視界の隅に、金融市場の動きも見ておいてください。

1 comment:

  1. 管理人様

    失礼いたします。お初にメッセージさせていただく者ですが、いつも記事をありがたく拝見しております。
    この度、国連へのフクシマ問題解決への介入をお願いするための嘆願書を作成いたしました。
    日本人向け http://ameblo.jp/eigo-garage/entry-11258146696.html
    英語圏向け http://ameblo.jp/eigo-garage/entry-11258148947.html
    ご覧いただき、ご同意とあればコピペして送って、また貴ページでも拡散していただきたく存ずる次第です。

    よろしくお願い申し上げます。

    香取ヒロシ

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