日本経済新聞の記事(3月29日付け)に、こういうのがありました。
さて、この記事から、いったいこの企業団がいつ検査したのか、分かります?千葉の水道水、22日に一般規制値超えるヨウ素
千葉県と複数の自治体で構成する北千葉広域水道企業団は29日、江戸川を水源とする北千葉浄水場(流山市)で22日に採取した水から一般向けの国の暫定規制値(1キログラムあたり300ベクレル)を超える336ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。
北千葉浄水場から直接送水しているのは野田市、柏市、流山市、我孫子市、八千代市、松戸市、習志野市。県営水道を通じ、鎌ケ谷市、船橋市、白井市にも送っている。
同企業団によると、22日の水は現在の水道管にほとんど残っていないが、長期間水道を使っていなければ「バケツ1~2杯の水を捨ててから使って」と呼びかけている。
一見、22日に採取して検査した水からヨウ素が検出されていたのを、29日になってようやっと発表した、というのがまあ普通の思い込み。
疑い深い少数派は、22日に採取したと書いてあるけれど検査したとは書いてないぞ、と考えます。
疑い深い私は調べました。北千葉広域水道企業団のウェブサイトに行ったところ、このような発表が出ていました。
福島第一原子力発電所の事故に伴う対応について(第7報)
平成23年3月29日18時45分 追加
昨日、八千代市上下水道局から、以下のとおり企業団が送水している八千代市睦浄水場受水地点における放射性物質の分析結果について情報提供がありました。
採水地点:八千代市睦浄水場受水地点
採水日時:平成23年3月22日(火)19:30頃
分析結果:放射性ヨウ素131睦浄水場 受水池出口 120ベクレル/kg睦浄水場 受水池入口 370ベクレル/kg
当企業団は、この情報を受け、急遽、保管してあった3月21日、22日採水の「浄水」2試料を分析機関に持ち込み放射性物質を測定した結果、3月22日 9時15分に採水した試料から、以下のとおり放射性物質が検出されました。なお、3月21日の試料については、放射性ヨウ素、放射性セシウム共に検出され ておりません。
つまり、21,22日に取ったサンプルは、八千代市から22日に取ったサンプルからヨウ素がでたことが分かった、と28日に報告を受けるまで、水道企業団はサンプルを検査にも出さず、手元においていたのです。報告があってから慌てて検査に出した、と言うことですが、それが28日なのか、29日なのか、明記していません。
日本のメッセージボードのメッセージはまあ驚きあきれるメッセージであふれていました。これはほんの数例:
千葉にも時差があるんだ
なるほど、一週間後に発表すればパニックも買占めも起こらないからな。うまいこと考えたな。
ちょっと待った!
22日に検出したのか?今日検出したのか?
ここ重要なのに記事にないぞ! [そうそう、あなたの疑問は正しい。]
俺がさっきまで極楽気分で入ってた風呂は放射性ヨウ素風呂だったのか
水道料金払わんと駄目なのか?
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