Thursday, October 22, 2009

H1N1インフル・ワクチンの副作用は「単なる偶然」?

Lewrockwell.comに掲載の記事です。H1N1ワクチンの接種によって重大な副作用が発生した場合、ワクチン製造メーカーは「単なる偶然」で済ませるつもりだから、気をつけろ、ということです。

英語を要約する時間が無いので(株の売り買いについ毎日忙しく…)、英語のリンクですがぜひお読みください。(分かりにくいところがあったら、コメント欄に質問をお寄せください。)

Serious Vaccine Reactions to Now Be Called 'Coincidence'?
(Dr. Joseph Mercola, 10/22/09 Lewrockwell.com)

また、CBSニュースのレポートで、H1N1インフルエンザの疑いのある患者から取ったサンプルをテストしたところ、実際にH1N1インフルエンザにかかっていた患者数は精々2、3パーセント、最も割合の高かった州でも17パーセント(フロリダ)、検査した患者の大多数は単なる風邪だった、というのがありました。政府が情報の収集をストップしたのも、頷けます。H1N1は危険だ、ワクチンは強制してでも接種させる、と言っている側から、H1N1インフルエンザの罹患率は低くてあまり危険でもない、と言うような統計は、出せませんよねえ。ニュース・クリップのビデオを下にリンクしましたので、英語の勉強も兼ねてご覧ください。(週末に要約を出します。あくまで予定ですが…。)


Watch CBS News Videos Online

Monday, October 19, 2009

オバマ大統領の報道ディレクターは毛沢東の崇拝者

だそうです。フォックス・ニュースのグレン・ベック(ホワイト・ハウスが現在目の敵にして攻撃している相手です)が入手したビデオで、オバマ大統領のコミュニケーション・ディレクターのAnita Dunn女史が今年の六月に、どこかの高校の卒業式で行ったスピーチのようです。(よりによって、教会の中。)

ビデオの中の本人の言によると、Dunn女史の尊敬する政治的哲学者(Political philosopher)は2人、毛沢東とマザー・テレサだとのこと。

つい最近、オバマ大統領のGreen Czar、Van Jones氏が辞任したばかりですが、Jones氏は米国共産党のメンバーでした。

ヒットラー、スターリンをはるかに上回る数の自国民を殺戮した張本人が、大統領報道ディレクターの最も尊敬する哲学者の一人。(毛沢東が哲学者だとは知りませんでしたねえ。)いったいホワイト・ハウスはどうなっているんでしょうね。

(私の結論は、この大統領は喧嘩の仕方を知らないな、ということです。ずっと今までAffirmative Actionの恩恵を受けて、苦労なく実社会で働くことなく大統領まで成り上がったようなので、達者なのは口先だけ、と言ったら手厳しすぎますかねえ。)

ともあれ、ビデオをご覧ください。本人は今になって「あれはジョークだ」と言っているようですが、ジョークに聞こえます?


Monday, October 5, 2009

アラブ、中国、日本、ドル建ての原油価格を放棄?

英国インデペンデント紙の10月6日付けの記事です。

ドルの終焉(The demise of the dollar) 
(ロバート・フィスク、10月6日インデペンデント)

『アラブ湾岸国は、中国、ロシア、日本、フランスと共に、ドル建ての原油取引を廃止し、ドルの代わりに日本円、中国元、ユーロを含むいくつかの通貨と金、およびGulf Co-operation Councilのメンバー国(サウジアラビア、アブダビ、クウェート、カタールを含む)で新しく計画されている共通通貨をベースにした取引に移行する予定。

『すでにロシア、中国、日本、ブラジルの財務相および中央銀行総裁の間で内密の会合が行なわれ、計画を煮詰めている。』

移行は今後9年の間に行われる、と記事にはあります。最も熱心なのは中国で、

『中国の金融筋によると、話は進んでいるので今更[アメリカが]妨害しようとしても出来ないとのこと。「ロシアは遅かれ早かれルーブルを通貨バスケットに入れてくるだろう」と、香港の著名なブローカーはインデペンデント紙に語った。「英国は宙ぶらりんの状態だが、いずれユーロに参加する。ドルを使えなくなるのだから、そうするより外にないだろう。」』

と言うことは…アメリカのの最大債権国である中国、日本は、アメリカの債券に投資した金の回収をあきらめる、ということでしょうか?このニュースでドルが高騰するとは信じがたく、中国、日本は自国が保有するドル建て資産の大幅目減りを容認した、と取れるわけです。アラブ諸国、ロシア、ブラジルも、かなりのドル建て資産(債券)を保有しています。

ロシア、中国、フランスはまだしも、友好国と信じていた日本、アラブ湾岸諸国がドルを放棄するとなると、アメリカ政府の面子も、巨大赤字財政も、丸つぶれですねえ。(口だけ達者で経験が極薄の新米大統領を選んでしまった罰ですかね。)

それとも、新しい鳩山政権下ではこの計画も見直しになるのでしょうか?

Saturday, September 26, 2009

9月12日のワシントン抗議デモ、参加者は200万人?


ニューヨーク・タイムス紙は、デモの参加者は「数千人」、と報道しました。

ワシントン・ポスト紙によると、「数万人」。

日経新聞は確か「10万人」。

イギリスのデイリー・メール・オンラインは何と「200万人」、英語版のブログ・ポストで、「メールの推定は、いくらなんでも多分何かの間違いだろう」と私も書きました。

いわゆるMSM(Mainstream Media)、主要メディアが9月12日ワシントンDCでの政府の諸政策に反対する市民のデモを無視する中、インディアナ大学の学生(?)がデモ参加者の推定人数を算出しています。ワシントンDCで過去行われた大規模な集会(大統領就任式、デモ)の参加者推定と、グーグル・アースを駆使しての計算結果は何と

178万人から198万人。


デイリー・メールが大正解。

英語版のブログにこのインディアナ大学生のレポートを出してありますので、ご覧ください。

それにしても、冒頭の写真(デイリー・メールに載った写真です)を見て、参加者は「数千人」と書ける記者がいるとは驚きです。

Youtubeのビデオを見ても、「数万人」にすら見えません。



200万人近くのアメリカ市民がワシントンに集合して、オバマ政権の諸政策(医療政策、環境政策、銃器コントロール、金融政策、軍事政策など、まあ要するにありとあらゆる政策)に反対するデモを行う、これは未曾有の出来事です。にもかかわらず、マスコミは沈黙したまま。稀に口を開いたかと思うと、これは「人種差別だ」(カーター前大統領)とか、正気を疑うような発言をしています。政策反対がなんで人種差別なんだ?と私などは思いますが。これは「極右派」の仕業だ、というのもありますね。政府の金の無駄遣い、政策の非を鳴らすのに、左も右も無いと思いますが?

Tuesday, September 22, 2009

経済不況脱出政策:日米中の比較

1930年代の世界大恐慌以来の経済危機、と誰もが言う、アメリカのサブ・プライム・ローン危機に端を発した現在の経済不況。さて、これを克服するために世界の主要先進国、途上国を問わず、政府が前面に出て、主に金融操作、経済刺激策(まあ、金のバラまきですね)で事を解決しようとこの1年間、いろいろやってみたものの、成果が出ている、と公言しているのはアメリカでは政府関係者のみ。

アメリカでも、企業のレイオフはペースが鈍ったものの依然として高い水準、実質賃金の減少、労働時間の更なる短縮の傾向が続き、不況のきっかけとなった金融機関の劣悪な資産は依然としてそのまま。今年の年頭から急速に増加したものと言えば、国の借金(債券)と、「Czar」と通称される大統領直属の私的顧問の数ぐらいでしょう。

そんな中、世界の3大経済、アメリカ、日本、中国は、どのような政策で不況脱出を図ろうとしているのでしょうか?この3か国を見る限り、不況脱出は残念ながら不可能ではないか、と悲観してしまう今日この頃です。

まずアメリカ。この夏以来、人気がどっと落ちたオバマ大統領ですが、路線はまったく変わらず。医療改革が何としても第一、という、不可解な姿勢もまったく変わっていません。上院の委員会で討議されている改革案には、高額の医療保険に入っている人々から追徴金を取る、とかいう、とんでもない条項が入っています。また、耳掻きから生理用品、コンタクトレンズの果てから高度医療機器まで、「医療器具」と引っくくって課税する、と言う案が出ています。下院の委員会を通過した改革案(H.R.3200)は、医療保険に入っていない人々すべてから追徴金を取る、従業員に保険を提供しない企業(雇用の大半を生み出す中小企業です)に追加課税、大統領任命のコミッショナーに、税金納付の詳細から銀行口座の詳細まで、あらゆる情報のアクセスを許す、など、この「改革」なるものが成立してしまったらアメリカは二度と不況から立ち上がれないのでは、と思わせるような条項ばかり。しかも悪いことに、日本に先駆けて、キャップ・アンド・トレードが下院を通過してしまいました。

次に日本。民主党に政権が変わり、そのこと自体は非常に良いことだと思います。ただ、残念なのは、民主党がマニフェストなるものに掲げている政策の多くは、アメリカの民主党の政策の引き写しのようにしか見えないことです。その最たるものが、民主党の掲げるキャップ・アンド・トレード。これがアメリカの引き写しだとすると、現在の税金に更に20%上乗せするようなものです。しかも、企業が支払うのではなく、国民が広く負担することになります。

最後に中国。日本以上に輸出に経済を頼る中国の不況脱出の政策は?昨年末の経済刺激策で巨額の政府資金をばら撒いたおかげで、上海株式市場は急上昇しました。と同時に、インフレも上昇、政府は銀行の貸出し条件を強化する方針のようです。ばら撒き政策以外には、と見てみると、何と福祉政策が不況脱出策として挙げられているではありませんか。詳細は英語版のブログ・ポストを参照していただけると幸いですが、例えば、政府企業所有の鉱山からの垂れ流しで汚染された川の水のために、村人がガンで苦しみ、作物にも重大な被害が出ている、と言ったそのすぐあと、「だから中国も国家レベルの医療福祉体制の強化が必要」という結論なのです。それより汚染を何とかするほうが先だろうに、と私などは思ってしまいますが、どうも違うんですねえ。

英語ブログ・ポストの2つ目のリンクはBBCラジオのインタビューで、モルガン・スタンレー・アジアの会長(社長かな?)Stephen Roach氏が登場。中国の不況脱出には「福祉政策」の充実が第一、医療保険、失業保険、年金などの、社会の「安全ネット」を充実させれば、国民も安心して稼いだ金を貯めこむ代わりにどんどん使うだろう、と言うのが論理のようです。Roach氏のすぐ後に登場する中国政府関係者もそれにすっかり同意している様子。

日本で郵便局を民営化したのはアメリカの住宅バブルの絶頂期でしたねえ。郵便貯金を狙ってアメリカ、ヨーロッパの投資銀行がどっと押し寄せたようですが、中国に「福祉政策」とやらをけしかけて、集まるであろう巨額の資金を、多分モルガン・スタンレーを初めとするアメリカの銀行は狙っているんでしょう。(中国はイギリスのアヘン貿易を覚えていないのかなあ。)

経済不況脱出の政策が「医療政策」(アメリカ)、「環境政策」(日本)、「福祉政策」(中国)。どれをとっても、経済不況の只中に、国民の負担を増加するものばかり。Does it make sense to you?

私はオーストリア学派の経済学の考え方に賛成で、政府が前面に出て経済を牽引するのには反対です。牽引など出来ないどころか、より事態を悪化させると思っています。日米中政府の政策を見ると、最大課題の経済不況脱出を助ける、あるいは妨げないどころか、個人、私企業の自助努力を妨害し、更に不況に追い込みかねないのでは、と危惧しています。

Wednesday, September 16, 2009

日経平均のTA(テクニカル・アナリシス)

日本由来のロウソクチャートを出すのもおこがましいんですが、今日(9月16日)ダウ工業平均が今年の最高値を付けたのを見て、さて、日経平均はダウと比べてどんな状態なのかな、と興味が湧きました。通常は日経平均の数字だけを見ていますが、チャートをしみじみ見たことはこれが初めて。


チャートは週チャート、期間は3年間です。ダウ平均の同期間内の週チャートに比べると、今年3月の底値からの上昇はやや力が無い、と言わざるを得ません。ダウ平均がすでに2007年10月の最高値から今年3月の底値までのフィボナチ・リトレースメント(Fibonacci Retracement)で38.2%回復ラインを突破し、50%のラインに迫ろうか、というところなのに対し、日経平均はいまだ38.2%ライン(日経平均11000)を越えていません。

RSIの上昇傾向は崩れておらず、MACDもポジティブなのですが、どうももう一つ元気が無いように見えます。Slow Stochasticは50の線に到達(ダウはすでに越えています)したものの、やはりもう一つですね。9月17日の日経平均は今のところ1パーセント弱の上昇ですから、そう決め付けるのは早急ですね。

アメリカから見ていると、日経平均はダウ工業平均と上海株式市場の間に挟まれて、どうも動きがままならないように思えます。朝はダウの結果を受けて上昇するものの、上海市場のオープンを待たないと動きが決められない、といった状況が結構あるようですね。ダウも上海も、世界の他の株式市場がどうであろうとわが道を行く、といった感がありますが、日経平均はやはり日本らしい気配りでしょうか?

もっとも上海株式市場は、とても株式市場とは思えない、TAなどやってもやるだけ無駄のような、ものすごいチャートだったのを覚えています。マカオのカジノ、といったことろでしょうか。

Sunday, September 13, 2009

グラクソ・スミスクラインのH1N1ワクチンの中身

バクスター、ノヴァーチスのH1N1ワクチンの危険性についてはこのブログでもレポートしましたが(まだお読みでない方、ぜひお読みください)、グラクソ・スミスクライン社のワクチンにも同様の物質が入っています。

グラクソのH1N1ワクチンは、同社がH5N1(鳥インフルエンザ)ワクチンに使用したのと同じ補薬(Adjuvant)、『AS30』を使用しています。AS30の主成分は他社と同じ、スクアレン。

グラクソ社の広報によると、

「ワクチンは、H1N12009年インフルエンザ菌の抗原とともに、グラクソ・スミスクライン独自の補薬システムであるAS03を含む。H5N1鳥インフルエンザウィルスを使用した臨床試験で、この補薬は補薬を含まない処方に比べて少ない抗原でより高い免疫反応を引き出す効果が認められた。 従って、この補薬システムの入ったワクチンは、ワクチンの大量生産を可能にする。」

要するに、抗原が少なくても効くように、免疫機能を人工的に高めるための補薬、と言うわけです。その主成分がスクアレンで、その危険性については先のブログ・ポストですでに触れましたが、ここでも復習しておくと、

「スクアレンは、脳の免疫細胞を過度に、長期にわたって刺激する可能性があり、その結果脳の炎症を起こし、自己免疫疾患を引き起こす」

ということです。また、スクアレンは実験動物を発病させるためにも使用されています。

ちなみに、サノフィ・パスツール社のワクチンに使用されている補薬、AF30も、スクアレンが入っています。補薬を使用していないワクチンは中国が開発しているワクチンだけのようですね。

グラクソ社がH5N1鳥インフルエンザワクチンに使用した成分がインターネットに出回っていますが、それを見ると、AS30(スクアレン)以外にも危ない物質がかなり入っています。(有害物質は赤)

alpha-tocopherol: ビタミンE
aluminum adjuvant アルミ補薬
disodium phosphate リン酸ナトリウム: 食品添加物
formaldehyde ホルムアルデヒド: 人体有害物質
magnesium chloride 塩化マグネシウム: 豆腐のにがりがこれです
octoxynol 10: 洗剤の一種
polysorbate 80 (Tween 80) ポリソルベート: 食品添加物。AS30の一部
potassium chloride 塩化カリウム: 死刑の際の薬物注射の成分です。
potassium dihydrogen phosphate リン酸二水素カリウム: 肥料、食品添加物、殺菌剤
sodium chloride 塩化ナトリウム(塩)
sodium deoxycholate デオキシコール酸ナトリウム
squalene スクアレン: AS30の主成分
thiomersal (thimerosol) チオマーサル: これは水銀です。
vitamin E

Tuesday, September 8, 2009

金のブレークアウト!(かな?)


金の過去3年の週チャートです。1オンス1000ドルの天井にぶち当ることすでに今日で4度、その度にまた下降しているのですが、パターンが上方向にブレークするのは今かも?

Barrick Goldは今日、金のヘッジをすべて外す、と発表しました。また、中国政府は、ロンドンに保管してある(はずの)金を、香港に新しく建造した金庫に引き揚げる旨を通告しています。アメリカ政府の金融政策(というより、政策の欠如)に不満を募らせている中国は、2兆ドル相当の外貨準備高をドルから現物に切り替えるべく、ありとあらゆることをやっているようですが(アフリカの農地を買いまくる、鉄鉱石を買い漁る、石油備蓄、海外企業買収などなど)、その中の一つが金の取得のようです。

(中国に次いで外貨準備高の大半がドル建の資産なのは日本ですねえ。ドル建資産の大幅な目減りの可能性に対して、日本は何か手を打っているのでしょうか?)

Sunday, September 6, 2009

OT: スロベニアのポルカ・バンドのヒット曲!

Just hilarious.
スロベニアのAtomik Harmonikというバンドの、「ターボ・ポルカ(Turbo Polka)」です。

(英語版ブログには、「テクノ・チキン・レミックス」、これも爆笑。ぜひご覧ください。)

Thursday, September 3, 2009

H1N1ワクチンの副作用はインフルエンザより怖い?

日本でもH1N1ウィルス由来のインフルエンザの対策が急ピッチで進んでいるようですね。日本でのワクチン接種は任意、ワクチンの製造は国内の会社が行う、という記事を読んで安心していましたが、安心は時期早、8月26日の読売新聞の記事を見てすっかりまた不安になりました。

『国内で必要とされるワクチンは5300万人分。国内メーカーが年末までに製造可能なのは1300万~1700万人分にとどまり、厚生労働省は、不足分を欧米などの大手ワクチンメーカーから輸入する方針だ。しかし、海外製ワクチンにはワクチンの効果を増強するため、国内製にはない添加物が含まれており、予期できない重い副作用が起こる可能性が懸念されている。』

必要分の7割を輸入に頼る?しかも、

『海外製ワクチンの輸入は、緊急時に国内での臨床試験(治験)を省略して承認できる薬事法上の「特例承認」を初適用する方針だ。』

ううううぅ危ない。

新しい民主党政権になって、インフルエンザ対策が変わるのかどうか私は知りませんが、とりあえず変わらないと仮定して話を進めます。

大手欧米メーカーというのは、多分すでにワクチンを製品化してテストしているアメリカのバクスター(Baxter)とスイスのノヴァーチス(Novartis)だと思われます。どちらも重度の(死に至りかねない)副作用が指摘されており、医療関係者、研究者でさえ、ワクチンの接種は受けるな、と発言しています。H1N1インフルエンザで死ぬ確率よりワクチンの副作用で死ぬ確率の方が高い、という研究者の書いた記事によると、

『バクスター社のワクチンは「Celvapan」という名称で、アメリカでも特例措置の承認を取り付け、世界保健機構と契約して全世界にこのワクチンを供給する予定になっている。バクスター社のワクチンは、元になるカルチャーにAfrican Green Monkeyから取って培養した細胞を使用している。African Green Monkeyの細胞組織はワクチンを汚染するいろいろなウィルスの温床であり、そのようなウィルスの一つがエイズを引き起こすとされるHIVウィルスである。』

また、昨年の12月、バクスター社のオーストリア子会社はH5N1鳥インフルエンザの生菌が入ったワクチンを世界18カ国に発送、チェコの技師が念のために小動物でテストしたところ動物がすべて死んだため、まったく偶然に手違いが分かった、という空恐ろしいことをしでかしています。

次に、ノヴァーチス社のワクチンについては、こうあります:

『ノヴァーチス社のワクチンには「スクアレン(Squalene)」という物質が補薬(Adjuvant)として入っている。「スクアレン」は自己免疫疾患(リュウマチ性関節炎、多発性硬化症(MS)、Lupus)を引き起こす。また、湾岸戦争症候群とも関連付けられている。』

ノヴァーチス社が買収したChinonという会社が製造する、「スクアレン」を主原料としたMF-59という補薬がH1N1ワクチンに入っているのです。更に、

『「スクアレン」は高度免疫反応、自己免疫反応を引き起こす可能性があるため、真の危険は脳の免疫細胞、ミクログリアが長期にわたって活性化されることにある。[つまり、脳の炎症です。] このような長期にわたるミクログリアの活性化は、MS、アルツハイマー、パーキンソン氏病、ALS [筋萎縮性側索硬化症]、ワクチンによる脳炎などと強く関連付けられている。』

『「スクアレン」が安全だ、とする臨床レポートをよくみると、レポートを書いたのはノヴァーチス社、あるいはChinon社の研究員である。』

『ワクチン接種を勧める医師も含め、多くの人々が見落としているのは、製薬会社のテストはワクチン接種後わずか1、2週間の様子を見るだけだ、と言うことである。前述のような反応が現れるには、数ヶ月、数年かかるのである。』

『いったんワクチンが接種されてしまったら、自分を守るために出来ることはほとんどない。つまり、一生重い疾患に悩まされ、早まった死を迎えることになる。』

このような記事が以前から出ているにもかかわらず、また、アメリカ市民の間でもワクチンに対する疑問が深まっているにもかかわらず、アメリカ政府は(何と)40ドルのギフトカードを餌に、(よりによって)子供に試験的に接種を始めています。子供を治験動物代わりにしているわけです。(親を見たら殴ってやりたい。)

記事が勧めるのは、効かないどころか有害なワクチン接種ではなく、ビタミンD3の大量摂取[2000IUから5000IUという数字を私はみました]、免疫機能を高めるサプリメント、良い食生活の3つ。それと、手をしっかり石鹸で洗う。

日本の会社が製造した日本のワクチンならいざ知らず、輸入のワクチンなど、絶対に避けましょう。いくら政府が補償を出すといっても、健康を一生損なう代償なんていくら出されても足りませんよ。

ちなみに、アメリカは、まるで内乱か戦争を想定しているとしか思えないような政府の対策要綱が漏れ出しています。(英語版のポストをご参照ください。)毒性が指摘されているワクチンの強制接種、患者の強制隔離、違反者は禁固30日以内、罰金一日1000ドル、など、ニュースを読んでいると空恐ろしくなります。オバマ政権下のアメリカの日常風景は、自由を愛する市民にとってはあまりいいものではありません。毎日テロリストの攻撃を受けているようで。(テロリストが政府だ、ってところがどうも。)

ちなみに、一週間のレンタルが5万ドルの貸し別荘で夏休みを過ごした大統領は、夏休みの疲れを取るために米国大統領の公式の休養地のCamp Davidへ出かけたはずです。(結構なご身分です。)

Sunday, August 30, 2009

民主党の『国家戦略局』案への不安

日本の衆議院選挙は、民主党が定数480議席中308議席を獲得するという、予想以上の圧勝となりました。自民党以外の党が過半数を超えて政権をとるのは戦後初めて、確かに歴史的な出来事でしょう。

民主党支持者の方々、あるいは単に反自民で投票した方々、共にひとまず希望がかなったことになりますが、ニュースを読んでいてちょっと気になったことがあります。

ちょっとどころか、大いに気になっています。新しい政権下、最重要項目として『国家戦略局』なるものを真っ先に制定する予定のようですが、これが私の不安の原因です。毎日新聞の記事によると、

『民主党は、衆院選後政権を獲得した場合に、国家の基本方針や予算の骨格を定める組織として内閣に新設する、首相直属の「国家戦略局」の概要を固めた。トップの議長には専任の閣僚を充て、最重要閣僚の一人と位置付ける。構成メンバーは国会議員、民間の有識者、各政策を担当する官僚の計約30人。同党はマニフェスト(政権公約)に掲げる、子ども手当や高速道路無料化など独自政策の所要額(16兆8000億円、2013年度)について「国の総予算207兆円の全面組み替え」で財源を捻出(ねんしゅつ)するとしており、こうした作業を国家戦略局中心に行う意向だ。』

国家の基本方針、予算の骨格を定める、とありますが、実際に計画されていることを見ると、細かい政策の計画から実施まで、この、内閣直属の戦略局で行うことになるようです。国家の基本方針というからには、内政、外交、軍事のすべてをカバーすると思われます。さらに産経新聞によると、

『民主党の菅直人代表代行は7日の記者会見で、同党の政権構想の柱となる「国家戦略局」について、法律ではなく政令で設置する方針を明らかにした。菅氏は「国家戦略局は内閣官房組織令という政令で置く。』

これは危険です。とても危険です。

政令とは、内閣が制定する成文法のことで、法律とは違って内閣の閣議決定、担当大臣と内閣総理大臣の連署だけで成立し、あとは天皇による公布、官報に掲載された後施行されます。つまり、国民が選んだ議員で構成される、立法機関である議会での討論、投票、承認なしに成立してしまうのです。

さらに、政令は、

  • 特に法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることができない。(憲法第73条第6号ただし書き)
    法律の委任がなければ、義務を課し、又は権利を制限する規定を設けることができない(内閣法第11条) (ウィキペディア)

とあります。

日本の政令は英語で「Cabinet order」と訳されますが、これはアメリカで言う「Executive Order」、行政機関の代表者としての大統領の権限だけで成立してしまう法令と同等のものと思われます。議会の討論、承認なしに大統領の署名だけで成立し、いったん成立してしまうと、これを取り消すには大統領のExecutive Orderが必要になります。議会が取り消すことも可能なのですが、大統領の否定権を乗り越えるにはいわゆる「Super majority」、議会の3分の2の承認が必要になるため、実際上は不可能に近いのです。司法府が取り消した例は過去にわずか2例あるのみ。

ブッシュ前大統領はこのExecutive Orderを乱発したと非難を受けましたが、オバマ大統領も、選挙戦中はこれを強く非難していたものの、いざ大統領に就任すると前任者にも増してExecutive Orderを発行しまくっています。そればかりか、オバマ大統領はすでにExecutive Orderのさらに先を行っています。たとえば、GM、クライスラーを破産させて実質解体を進めたのは、大統領がいわば勝手に作った「自動車業界タスク・フォース」。議会はつんぼ桟敷で、要するに金は出しても口を出すな、と大統領のスポークスマンが平気で言ってました。

また、オバマ大統領が勝手に任命している、「Czar」と通称される、閣僚(ちなみにアメリカの閣僚は選挙で選出された議員であることはほとんどありません。ほとんどが大統領による任命と、議会の承認です)と同等以上の権限を持つ大統領任命の補佐官とでもいうのでしょうか、イギリスや日本で言う「影の内閣」のような人たちが30人近くいます。「影の内閣」と決定的に違うのは、野党がやっているのではなく、大統領自身がやっているところにあります。議会、正式な国の省庁と対抗して、大統領が自身の「影の政府」を作っているわけです。これら「Czar」(半分は女性ですからCzarinaかな)は彼らを任命した大統領にのみ責任を負っています。

内閣直属の、政令だけで成立する『国家戦略局』なるものは、オバマ大統領の「影の政府」と50歩100歩のような、いやな予感がします。杞憂であればいいのですが。わずか30人の『国家戦略局』のメンバーが国家の政策を主導していいものでしょうか?

アメリカ依存から脱却する、というのも民主党の掲げた公約(最近はわけのわからんマニフェストとかいう言葉を使っていますねえ)のひとつだったと記憶していますが?

アメリカでも「ブッシュ憎し」で民主党、オバマ候補に投票した人々が、オバマ大統領の政策(共産主義、ナチズムという言葉がインターネットのニュースサイトでめっきり増えました)と強引な政策の進め方を見て後悔し始めています。「自民党憎し」で投票した方々、民主党の支持者の方々も、新しい政権が何をするのか、最初からしっかり見て、しっかり批判してください。

Wednesday, August 26, 2009

ビル・フレッケンスタインのインフレ・トレード

このビデオは、CNBCの人気番組(と言っても今も人気があるのかどうか)Fast Moneyの8月26日のセグメントです。司会代行のRick Santelliが話を聞いている相手は、Bill Fleckenstein。彼はいわばショート・スペシャリストで、彼のファンドは確か2007暮れ以来の株式市場の下落で大もうけしたはずです。今年の3月に市場が底を打つ直前にショートをカバーしてファンドを閉め、ロングのポジションがあるのか無いのか、この番組を見なくなった私はよく知りません。以前に司会をしていたDylan Ratiganがプロデューサーとの確執で番組を突然降りてから、視聴率がかなり下がったと聞きました。司会代行のSantelliはシカゴの商品先物取引市場の出で、歯に絹を着せない物言いで人気と物議を両方醸していました。CNBCの親会社のGEが政府から資金および資金調達の援助を受けるようになってから特に、番組はぐっと政府寄りのコメントが増えました。

まあそれはともかく。ビル・フレッケンスタインによると、アメリカの財務省が際限なく発行する債券の影響で、ドルは下がる、他の通貨も下がる、ここでのトレードは、金、銀、および金・銀を地中から取り出す採鉱会社への投資だ、ということです。Fast Moneyに出演しているトレーダーは主に株式市場のトレーダーなので、彼らの質問は「でもS&Pは、まだ上があると思うか?」これに対するビルの答えは、株式市場の上昇がどれだけ実質経済を反映しているのか、分からない(彼は疑問視してますね)。確実なのは、政府が大量のドルを投入していること、今後も経済がどうであれこれは続くだろうこと。GDP(国民生産高)をベースにした(つまり株式市場)投資は、失業率が改善する見込みが当分の間ないだろうからまず意味がない。それよりも、政府のドル印刷をベースにした投資をする。ということです。

ハイテク株に対する質問には、ターゲットが低く設定されているので、多分今四半期はOK、但しこれは価値に基づいたものではなく、単なるトレードの手段としてのみ、との答え。Fast Moneyのトレーダーは以前からフレッケンスタイン(とピーター・シフ)のような、米国株式市場をあまり重視しない、あるいはロングのポジションを取らない投資家に対して、あまりいい対応をしません。だいたい、インタビューが終わるとすぐに、「彼はああ言っているけれど、実際はそんなもんじゃない」とすぐこき下ろしにかかります。

まあ、この番組に出演しているトレーダーは、昨年の8月Washington Mutualが政府に差し押さえられる直前に株を勧めたトレーダーもいれば、同じく8月、National Cityが買収候補で株が上がる、と勧めたトレーダーもいる(National CityはいわゆるTake-under、買収こそされましたが、前日に取引されていた株価よりもずっと低い買収価格で、投資家は大損をしたはずです)、9月、10月に市場が急落していた時も、毎日毎日この株は買いだ、あの株も買いだ、と言いくさっていたものです。程度は推して知るべしですね。












Friday, August 21, 2009

ピーター・シフ: ウォーレン・バフェットは間違っている

ウォーレン・バフェットがニューヨーク・タイムズの社説欄にゲストとして書いた記事、"The Greenback Effect" (8/18/09, New York Times) に対する、ピーター・シフの反論です。

億万長者の投資家、ウォーレン・バフェットがオバマ大統領の熱烈な支持者であることは誰もが知っています。NYタイムズの社説で、バフェット氏は増え続ける国の負債に懸念を示し、負債のためにUSドルの価値は下落する、と述べている同じ口で、昨年の秋以来の政府(ブッシュ、オバマ)の対応、つまり、問題が何であれ、また原因が何であれ、とにかく借金に借金を重ねてでもいいから政府の資金を投入する、という対応を、100パーセントサポートする、よくやった、と言うのです。また、そう言ったすぐ後で、たとえ景気が回復しても、政府の収入と支出のギャップは埋まりそうにない、とも言っています。

これに対し、シフの意見は、政府の借金政策について、”Warren Buffet is dead wrong." 明快ですね。 私もまったく賛成です。


Tuesday, August 18, 2009

OT: 国家負債を減らす一方法 (ジョークですよ、ジョーク) 

『アメリカ随一のニュース元』を謳うオニオン(たまねぎ)ニュース・ネットワーク(ONN)のクリップです。

10兆ドルを超す国家負債を抱えたアメリカ政府は、過激な手段で負債を帳消しにすることを決意、大統領、議会がぐるになってクーデターをでっち上げ、外国政府が保有する米国債券の支払い停止を宣言します。 「よく聞け中国、日本、アラブ首長国連邦、アメリカはもう存在しない。従ってアメリカの負債も存在しない!」と、クーデターの主犯。

(実際、いい考えだなあ。)

ちなみに、2009年8月18日カリフォルニア時間午後8時10分現在の米国の国家負債額は、

$11,720,777,380

一秒当たり8万6千ドル(今年の6月現在)で増えています。


Saturday, August 15, 2009

ゼロ・ヘッジ タイラー・ダーデン、インタビュー

マックス・カイザーの”On the Edge”に、ゼロ・ヘッジのタイラー・ダーデン(Tyler Durden)が登場しました。(電話インタービューですが。)

パート2のビデオで、タイラーはHigh Frequency Tradingについて語っています。タイラーの注意深い発言に、ADD(Attention Deficit Disorder、注意欠如障害)気味のマックス・カイザーが痺れを切らしているようです。



Wednesday, August 12, 2009

シティバンク、中国の債券市場のマーケット・メーカーに

最近、英国のメディアだけでなくアメリカの新聞等でも、中国のクレジット市場の加熱ぶりを危惧する記事が増えてきました。昨年12月来、中国政府の経済刺激政策による容易なクレジット(ローン)が実質経済に行かず、不動産、株式、商品先物などの投機に回っていることに対する危惧、つまりバブル化に対する危惧なのですが、そこはバブルに年季の入ったアメリカの金融機関の出番でしょう。ということで…

ウォール・ストリート・ジャーナル紙に明日付けで掲載される記事です。

中国、シティをマーケット・メーカーとして承認 
(8月13日 ウォールストリート・ジャーナル)

『上海発--シティグループの中国現地法人、シティバンク(チャイナ)は、中国国内の銀行間の債券取引市場のマーケット・メーカーとして機能するための政府からの許可を得た、と発表した。中国の債券市場はアジアでは日本に次ぐ規模で、そこでの2番目の外国金融機関のマーケット・メーカーとなるわけである。

『より経験のある海外の投資機関に中国の債券市場での債券の取引を許可することは、今までよりも効率的な価格設定メカニズムを構築する一助となると思われる。また、この動きは国内の債券市場における外銀の役割が拡大していることを示している。中国政府は今年の初め、上海と香港の市場で、外国金融機関の現地法人が中国人民元建ての債券を売る許可を出した。シティバンク(チャイナ)の承認以前、国内の銀行間債券市場のマーケット・メーカーは20社、この中には、中国で初めてマーケット・メーカーとして承認された外銀、J.P.モルガン・チェースの現地法人も含まれている。

『シティバンク(チャイナ)は銀行間の外国為替市場のマーケット・メーカーでもある。』

ちなみに、マーケット・メーカーと言うのは、日本の「仕手」とはちょっと意味が違うようですね。これは英語での定義です。(Wikipedia.org)

”A market maker is a company that quotes both a buy and a sell price in a financial instrument or commodity, hoping to make a profit on the bid/offer spread, or turn.

”In the United States, the New York Stock Exchange (NYSE) and American Stock Exchange (AMEX), among others, have a single exchange member, formerly known as specialists, and now as Designated Market Makers, who acts as the official market maker for a given security. In return for a) providing a required amount of liquidity to the security's market, b) taking the other side of trades when there are short-term buy-and-sell-side imbalances in customer orders, and c) attempting to prevent excess volatility, the specialist is granted various informational and trade execution advantages.”

ともあれ、いったんシティ、JPモルガン・チェースなどの米国金融機関を入れたら(特に債券市場に入れたら)、どういうことになるか、中国政府はよく理解していないのでは?

アメリカに端を発した今回の金融バブル崩壊のきっかけは、これら金融機関(ゴールドマン、モルガン・スタンレー、今は無きリーマン・ブラザーズ、ベアー・スターンズ、カントリーワイド、メリルリンチ、無きに等しいAIGを忘れてはいけませんね)が債券市場で「新しい」債券、つまり、不動産負債、クレジットカード負債などから「新しい」債券(MBS, ABS, CDO) を商品化して全世界に売り出したのが元です。

まあ、余計な世話ですね。日本でも、バブル再来を20年来夢見ている友人がいます。

中国上場企業の株式のダブル・ショートETFのシンボルは、FXP。過去1年の最高値は一株183ドル、今日の終値は10ドルを切りました。私は5ドルぐらいまでは下がる、と思っています。(逆に言えば、中国市場が(バブルのおかげで)ここから更に25%上昇するかもしれない、ということです。)手をつけたいのをまだじっと我慢。

Monday, August 10, 2009

オバマ大統領、人気急降下

ラスミューセン・レポート(Rasmussen Report)は、大統領支持率を毎日計るグラフをサイトに出しています。8月10日月曜日現在の数字はマイナス9、『強い支持』の数字から『強い不支持』の数字を引いた数字です。『支持』は現在49パーセント、『不支持』は51パーセント。『不支持』が『支持』を決定的に上回ったのは7月の下旬、黒人のハーバード大学教授の逮捕を巡ってのオバマ大統領の発言(ケンブリッジ警察をばか扱いした)に反発した人々が思いがけなく多く、不支持率が一段と上がりました。

もっとも、人気降下の最大の原因は、オバマ大統領の進める政策、特に、ヘルス・ケアの改革でしょう。この改革の内容が広まるにつれ、これに反対する一般市民が米国議会上院、下院の議員が開くTownhall Meetingに出かけ、抗議しています。

アメリカでは、医療保険は私的な保険がほとんどで、公的保険は65歳以上のシニアのためのMedicare、低所得者のためのMedicareですが、公的保険はすでに資金が尽きて破産状態。大統領の進める改革では、医療保険をすべて国が運営するHealth Choices Administrationなるものに移管して、大統領が指名するコミッショナーが保険のレベルから治療のレベル、支払いのメカニズムまで、すべて決定する、というものです。このコミッショナーは大統領にのみ報告義務があり、議会は何の権限も持たないのです。

ただでさえ国の保険は破産していると言うのに、すべての医療保険を国の管理下に置いて、どうやって運営するつもりなんでしょうか。

大統領と民主党の計画では、高所得者(この定義がまた問題なんですが)の税引き前の収入に課税して費用をまかなうことになります。更に、所得に関係なく、現在医療保険に入っていない人の税引き前の収入に8.5パーセント課税する、という条項も入っています。保険を提供しない中小企業への追加課税もあります。ヘルス・ケアは「権利」だ、と謳っている割には、その「権利」を行使しない権利は一切認めない、認めないどころか、罰金を科する、と言うわけです。(私は個人的には、ヘルス・ケアは「権利」などではなく、お金で買える商品(Goods)の一つだと思っています。)

私の英語のブログで最近一番ヒットが多いポストは、この改革法案(H.R. 3200)のセクション1233、シニアに対して最低5年毎に、要するにどういう風に生を終えたいか、医者またはNurse Practitionerと相談することを義務付けるセクションです。この医者の相談のガイドラインも前述のコミッショナーが決めます。相談の結果、医者が延命治療を拒否することもあるわけです。また、シニアだけでなく、別のセクションでは障害者に対する治療を限定する条項もあります。

一番呆れるのは、この改革から、議会(議員と大統領、副大統領など)は免除される、という条項です。

そして、まったく胡散臭いのは、ヘルス・ケア業界が賛成に回っていることです。

Townhall Meetingsにやって来る、改革に反対する市民を脅かす意味なのでしょう、下院議長のナンシー・ペローシは、ヒステリックに『反対するのは非国民』、と発言しています。

株式市場はどういうわけか最近上向きですが、アメリカの景気自体はまったく向上している感覚は無く(精々横ばいがいいところ)、この不景気の真っ只中、全世界に対して借金に借金を重ねる真っ只中で、なんで金のかかるヘルス・ケアの改革とやらをしなければならないのか?大統領の『カリスマ性』をまったく感じない私には、まったく分かりません。

昨年の9月末、株式市場が急降下した理由は金融市場でした。金融市場の問題はまったくと言っていいほど何も解決されていません。3月以来株価が毎日のように上がっているので、人々は何となく安心した気になっていますが、タイトなクレジット市場、劣化したアセットの問題はそのまま。改革というならこっちが先だろうに、と私は思いますが、それをしない、ということは、要は「改革」は口先だけ、真の目的は別にある、と見ざるを得ません。

Thursday, August 6, 2009

ウォール・ストリート、AIGからまた儲けるようです

AIG Breakup Is Fee Bonanza [AIGの解体の手数料で大儲け]
(8月7日 ウォールストリート・ジャーナル)

AIG、日本ではアリコとしてよく知られていますが、昨年の9月、CDS (Credit Default Swap)のブローアップで米国政府の救済を仰がざるを得なくなり、結局政府が株式の79.99パーセントを保有する事実上の国営化となったのはまだ記憶に新しい、かな?

(ちなみにこの79.99パーセントと言うのは曲者の数字なのです。政府の株式保有率が80パーセントを超えるとこれは事実上ではなく正式な国営化で、AIGの決算、損益貸借をそっくり国のそれと合算しなければならなくなるため、正式の半歩、4分の1歩手前の保有率にしたわけ。)

政府の計画では、この先数年かけてAIGを解体、売却し、救済に使った金(現在までで総額約1800億ドル、日本円で17兆円強)を回収する、というものです。ウォールストリート・ジャーナル紙の分析によると、この計画を実行するためにはゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーを始めとするウォール・ストリートの金融機関に頼るしかなく、そのためにニューヨーク連邦銀行(AIGの子会社の株式保有者)とAIGがこれらの金融機関に払う手数料はおそらく10億ドル(日本円にして約950億円)、1996年にAT&Tを解体したときの手数料の4倍、2008年のビザIPOの手数料(アメリカで史上最大規模のIPO)の2倍近くになるだろう、というもの。

一番利益をこうむるのは現在ニューヨーク連銀のアドバイザーになっているモルガン・スタンレー。現在までにすでに1000万ドルの手数料を受け取っていますが、AIGの解体で更に2億4000万ドルの収入が見込めるとのこと。ほかにも、ゴールドマン・サックス、バンカメ、JPモルガン・チェースが、AIG解体にかかわるプロジェクトを受けたようです。

AIGを事実上国有化した後、AIGの負債(CDS)を政府がカウンター・パーティに100パーセント支払ったのですが、そのカウンター・パーティがゴールドマン・サックスを含むウォール・ストリートの金融機関だったことが今年の3月に明るみに出、AIGの救済は結局、ウォール・ストリートの金融機関を救済するためだったのでは(まさにその通り)、と非難ごうごうでした。もっとも、ものの1ヶ月もしないうちにマスコミのニュースから消えましたが。

ちなみに、負債の一部を相殺する代わりにアリコの株式をニューヨーク連銀が保有していること、ご存知ですか?ちなみにこれは違法ですが、昨年の9月以来、米国連邦銀行は違法に違法を重ねて金融市場を「守って」きたので、今更だれも何も言いません。(でも違法は違法です。連銀は、国家の債券以外を保有してはいけないことになっているのです。)

AIGの解体でまたもウォール・ストリートが儲ける、となると、政治家がまた騒ぎ出すんでしょうねえ。私は最近とみに、誰からも悪者扱いされている大手金融機関に肩入れしています。(と言っても、株を持っているだけですが。)ここまで誰もが悪者扱いするとその逆を行きたくなる、つむじ曲がり、へそ曲がりなのですが、過去20年間のアメリカの金融市場と住宅市場、政府の政策を知るにつれ、これまでこれらの金融機関が生き延びてきたのが不思議なくらいで、ついつい世間とは逆に応援したくなったのです。(もっとも、根本的な理由は、株価のチャートを見て上昇の可能性がある、と思ったからなんですが。)

AIGは昨日の水曜日の米国株式市場で、株価が何と63パーセント上昇、13ドルから22ドルに跳ね上がりました。水曜日はほかにも「屑同然」の株が急上昇しました。(私もいくつか持っていましたが、もう屑同然で捨てたも同然だったので、びっくりしました。)

Tuesday, August 4, 2009

米国証券取引委員会(SEC)、フラッシュ・トレーディングを禁止?

フラッシュ・トレーディングに関する最新ニュース。

証券取引委員会、フラッシュ・トレーディングを禁止する方向(8月4日 AP)

米国証券取引委員会(SEC)の委員長、メアリー・シャピロ(Mary Shapiro)は、火曜日、SECがフラッシュ・トレーディングを禁止する方向で動いていると発表、「フラッシュ・トレーディングによって発生する不公平性を排除する方法を早急に実施する」意向を示しました。

そんな方法があればの話ですが…。

このブログでも取り上げたように、フラッシュ・トレーディングで一番儲けているのはゴールドマン・サックス、シタデル等がサポートするネットワーク、ダイレクト・エッジ(Direct Edge)です。これに対抗すべく、ナスダック、BATがフラッシュ・トレーディングに参入、大手で唯一フラッシュ・トレーディングを行っていないのは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)です。

SECがフラッシュ・トレーディングを禁止して一番利益があるのは、NYSEということになりますね。多分。

ダイレクト・エッジ、BATは、フラッシュ・オーダーの見直し大歓迎、いつでも話し合いに応じる、とコメントを出しています。

Sunday, August 2, 2009

オバマ大統領と日本共産党の共通点?

オバマ大統領の日本での評価(あるのかないのか、私は詳しくは知りませんが)、とグーグルで検索したところ、こんなサイトが引っかかってきました。

オバマ大統領と日本共産党 経済政策の共通性 
(7月29日 土佐のまつりごと)

サイトの著者は、日本共産党高知県委員会のメンバーで、政策を担当している方だそうです。ブログのポストの書き出しは、

『国民の暮らしや実態経済を無視し、金融中心に「金儲けできればなんでもよい」という新自由主義が破綻した。あらたな経済・財政の方向をどうするか・・・

共産、財源論示す マニフェスト発表 朝日

共産党:「働く貧困層なくす」…マニフェストを発表 毎日7/28 

勤労者減税、富裕層増税。大企業の課税強化、軍事費の削減・・・ 資本主義の総本山のアメリカの不況脱出策と日本共産党の政策が共通している。日本共産党の主張は、当たり前の話をしているだけである。』

普通のアメリカ人が読んだら仰天するだろうなあと思いますが(試しに英語のブログに記事を載せてみました)、実際のところ、オバマ大統領は社会主義者、あるいはもっと進めて共産主義者ではないか、と疑うアメリカ人が増えています。

それはさておき、この著者の言うことは当たっているのでしょうか?

まず勤労者減税。確かにオバマ大統領は事あるごとに Tax cut for the working class といっています。ところが、アメリカでは、個人所得税収の97パーセントを負担しているのは上位50パーセントの所得層。大統領の言う『勤労者』層は下位の50パーセント、元からほとんど所得税を払っていないのです。この層に対する「減税」はつまるところ富の再分布、持てる層から取り上げて、持たざる層へ分配する、まさに共産党にぴったりの政策ではありませんか。

次に富裕層増税。アメリカのトップ1パーセントの年収所得者(年収38万8千ドル以上)はすでに所得税総額の40パーセントを負担しています。トップ10パーセントの所得者(年収10万9千ドル以上)まで下げると、この10パーセントが所得税の70パーセントを負担しています。この層に更なる所得税負担をかける。ずいぶん不公平な話だと私は思いますが、金持ちからふんだくってどこが悪い、とお思いになる方も多いのでしょう。ここで問題なのは、経済を支えているのはいわゆるこの富裕層、ここからDisposable incomeをさらに取り上げて、それで景気が回復すると考えるのはどうしたものでしょうか。

大企業の課税強化。たしかにこれもオバマ大統領がやろうとしていることですね。この共産党の方は、「税率をあげたら海外に出ていくという根拠はない」とおっしゃっていますが、アメリカの実例を見る限り、間違いなく出て行きますね。

ここまでのところ、日本共産党とオバマ大統領はほぼ完璧な政策一致を見ています。

さて問題はこの先。軍事費の削減。ブログの著者はアメリカがオバマ大統領の下で軍事費を削減する、と思っておられるようですが、多分これは予算内の金額だけを見た発言だと思われます。アメリカの軍事費は、予算外予算の金額が非常に大きいのです。ついこの6月にも、2009年軍事補正予算が議会を通過して成立しましたが、これは正規予算外の予算で、1060億ドル、日本円で10兆円を超す大規模な予算です。また、現実的に考えて、イラクからも撤退しない、アフガン・パキスタンにさらに大規模に軍事介入、おまけにイランとの戦端を開くかもしれない、といった状況で、軍事費が削減されるとはまず考えられません。

さらに、共産党のマニフェストは大型公共事業削減を謳っているようですが、オバマ大統領は多分考えもしないでしょう。大統領の考えはまったくその反対で、大型公共事業の拡大が唯一不況から脱出する手段だ、と公言しています。アメリカの借金は増えるばかり。7月ひと月の債券の発行高は、7000億ドルを超えました。日本円で、70兆円です。短期(一年以内)の債券が50兆円強、中長期の債券が残りを占めます。(自転車操業ですね。)

どうもこの高知県の共産党委員の方は、都合のよい点だけを見ているようですが、共産党がオバマ大統領と共通点を感じていること自体、私には興味深いものがあります。

ただし、ひとつ、決定的に違う点があります。多分日本共産党の方々と違って、オバマ大統領は資産が日本円にして8億円以上。金持ちです。資産の多くは著書(代筆のうわさあり)の印税です。日本共産党のメンバーの方々で億万長者がいらしたらごめんなさい。8月の夏休みに大統領が借りる予定の別荘は、一週あたりの貸し賃が約500万円だそうです。勤労者の年間所得を一週間で使うんですねえ。いいですねえ、金持ちは。(おっといけない、またひがんでしまった。)ちなみに、米国大統領の給料は、年間約4000万円です。