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Sunday, April 3, 2011

オーストリア気象地球力学中央研究所ヨウ素131の放出予測(4月3日)

日本の気象庁など、当てにしないで。

オーストリア気象地球力学中央研究所発表の、4月3、4、5日の日本のヨウ素131拡散予測です。

風が北から来るので割としっかり関東に掛かりますから、お住まいの方、外出の際はご注意。茨城、千葉は結構水色から黄色の地域があるようです。原発から北の東北地方はまず安全のようです。

表示の時間を日本時間にするには、7時間足してください。Area A(紫色)は最大0.3マイクロシーベルト/時、Area B(青色)は3マイクロシーベルト/時となる可能性がある地域、Area C(水色)は30マイクロシーベルト/時、Area D(黄色)は300マイクロシーベルト/時、Area D(オレンジ色)は3000マイクロシーベルト/時、つまり、3ミリシーベルト/時で、福島第1原発の放射線量を示している、との説明です。

ただし、2、3日前の図で、オレンジ色の流れが短い間ですが原発の場所から南に流れていました。

Tuesday, March 29, 2011

北千葉広域水道企業団(と日経記者)の怠慢:採取から7日後ヨウ素測定結果発表

日本経済新聞の記事(3月29日付け)に、こういうのがありました。

千葉の水道水、22日に一般規制値超えるヨウ素

 千葉県と複数の自治体で構成する北千葉広域水道企業団は29日、江戸川を水源とする北千葉浄水場(流山市)で22日に採取した水から一般向けの国の暫定規制値(1キログラムあたり300ベクレル)を超える336ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。

 北千葉浄水場から直接送水しているのは野田市、柏市、流山市、我孫子市、八千代市、松戸市、習志野市。県営水道を通じ、鎌ケ谷市、船橋市、白井市にも送っている。

 同企業団によると、22日の水は現在の水道管にほとんど残っていないが、長期間水道を使っていなければ「バケツ1~2杯の水を捨ててから使って」と呼びかけている。

さて、この記事から、いったいこの企業団がいつ検査したのか、分かります?

一見、22日に採取して検査した水からヨウ素が検出されていたのを、29日になってようやっと発表した、というのがまあ普通の思い込み。

疑い深い少数派は、22日に採取したと書いてあるけれど検査したとは書いてないぞ、と考えます。

疑い深い私は調べました。北千葉広域水道企業団のウェブサイトに行ったところ、このような発表が出ていました。

福島第一原子力発電所の事故に伴う対応について(第7報)

平成23年3月29日18時45分 追加

 昨日、八千代市上下水道局から、以下のとおり企業団が送水している八千代市睦浄水場受水地点における放射性物質の分析結果について情報提供がありました。

   採水地点:八千代市睦浄水場受水地点
   採水日時:平成23年3月22日(火)19:30頃
   分析結果:放射性ヨウ素131
睦浄水場 受水池出口   120ベクレル/kg
睦浄水場 受水池入口   370ベクレル/kg

 当企業団は、この情報を受け、急遽、保管してあった3月21日、22日採水の「浄水」2試料を分析機関に持ち込み放射性物質を測定した結果、3月22日 9時15分に採水した試料から、以下のとおり放射性物質が検出されました。なお、3月21日の試料については、放射性ヨウ素、放射性セシウム共に検出され ておりません。

つまり、21,22日に取ったサンプルは、八千代市から22日に取ったサンプルからヨウ素がでたことが分かった、と28日に報告を受けるまで、水道企業団はサンプルを検査にも出さず、手元においていたのです。報告があってから慌てて検査に出した、と言うことですが、それが28日なのか、29日なのか、明記していません。

日本のメッセージボードのメッセージはまあ驚きあきれるメッセージであふれていました。これはほんの数例

千葉にも時差があるんだ

なるほど、一週間後に発表すればパニックも買占めも起こらないからな。うまいこと考えたな。

ちょっと待った!
22日に検出したのか?今日検出したのか?
ここ重要なのに記事にないぞ! [そうそう、あなたの疑問は正しい。]

俺がさっきまで極楽気分で入ってた風呂は放射性ヨウ素風呂だったのか

水道料金払わんと駄目なのか?

Monday, March 28, 2011

気象地球力学中央研究所ヨウ素131の放出予測(3月28日)

結構関東に掛かるみたいですね。研究所の3月28日12時の予報です。(原文ドイツ語)

研究所の日本の天気予報によると、「あさって、雨になり、風が西に吹く」、つまり東から風が吹く、と言っていると思うのですが、そうだとすると要注意。(ただ、私のドイツ語はお断りしたように初級の検定に受かった程度なので...) GIFファイル(下に掲載)の”Area E”のオレンジ色が出ると、それは10ミリシーベルト/時、”Area A"のむらさき色は、0.3マイクロシーベルト/時、これは通常の背景放射能の量と同じで、心配ないものです。(と言っていると思います。)

そこでドイツ語をよくお読みになる方のために原文:

Unfall im japanischen Kernkraftwerk Fukushima: (Update: 28. März 2011 12:00)
Ausbreitung von Radioaktivität/ Performance des ZAMG Modelles bisher gut / derzeit günstige Wetterlage

Wetter in der Krisenregion

Heute schwacher Störungseinfluss mit leichten Schauern im Norden des Krisengebietes, aber niederschlagsfrei von Fukushima bis Tokyo. Winde sind aus nordwestlichen Richtungen, drehen aber im Laufe des Tages auf Südwest. Morgen sind weiter ein paar schwache Schauer möglich, meistens ist es aber trocken. Wind aus vorwiegend südlichen Richtungen. Übermorgen Annäherung einer Störung, die in der Folge Niederschlag bringt. Der Wind dreht auf westliche Richtungen.
Ausbreitungsrechnungen

Die Ausbreitungsrechnungen zeigen, dass heute eine potentielle Strahlenwolke Richtung Südosten auf den Pazifik transportiert wird, also weg von Japan. Morgen sind durch Drehung des Windes auf Südwest weitere Transporte Richtung Pazifik zu erwarten. Übermorgen können vorübergehend auch Gebiete im Landesinnere betroffen sein (siehe Abbildungen unten). Die Farbskalierung zeigt derzeit insgesamt 5 Farben. Mit „Area E“ werden Gebiete gekennzeichnet, die derzeit mit einer Effektivdosis von ca. 10 Milli-Sievert pro Stunde belastet werden, was aufgrund der Daten in einer 25x25 km2 Box eine Maximalabschätzung ist. Die „Area A“ (violette Farbe) begrenzt eine Region mit einer maximalen Belastung von 0,3 Mikro-Sievert pro Stunde. Dieser Wert entspricht der Dosisleistung der mittleren globalen Hintergrundbelastung.

気象地球力学中央研究所(ZAMG)のアップデートは1日1回、ZAMGのサイトで毎日みれます。

オーストリア気象地球力学中央研究所:放射性物質福島原発とチェルノブイリの比較 

読売新聞3月28日付けの記事の中に、こんな言及がありました。

 ウィーンの気象地球力学中央研究所は、東日本巨大地震被災直後の3日間(12~14日)に、福島第一原子力発電所から大気中に放出された放射性ヨウ素は、チェルノブイリ原発事故の10日間で放出された量の約2割に相当するという試算結果を公表した。

 核実験全面禁止条約機構(CTBTO、本部=ウィーン)が、群馬県高崎市など世界各地に置いた監視拠点24か所で検知した放射性物質データをもとに分析した。

この研究所、略称ZAMGは、ヨウ素131の拡散予測のGIFファイルを毎日出してくれるありがたい研究所ですが、この読売の記事の原版を探して見たところ、まだ続きがあるのです。もとはドイツ語ですが、英語版で探しました。(ドイツ語読めるけど訳すのに手間が掛かりすぎて。ははは)

読売の記事の根拠は同研究所3月24日付けのレポート

During the reactor accident in Chernobyl in 1986, the total releases of Iodine-131 and Cesium-137 (whole accident scenario) were 1.76 1018 Bq and 8.5 1016 Bq, respectively. The three day emissions from Fukushima of Iodine-131 would be about 20% of the total Chernobyl emissions, while those of Cesium-137 would be between 20 and 60% of the total Chernobyl emissions, depending whether one believes in the different Iodine to Caesium ratio measured in Japan.

つまり、3月12、13、14日の間に放出されたヨウ素131はチェルノブイリ原発事故で放出されたヨウ素131の約20%、そして、セシウム137は、日本で計測されたヨウ素とセシウムの割合のどれを信用するかによって、チェルノブイリの20%から60%に相当する、と研究所は報告しています。

セシウム137の放出度合いが避難の是非を決めるらしい、という情報をこちらのメッセージボードで読んだ記憶がありますが、はっきりした資料がみつかったらまたお知らせします。

Friday, March 25, 2011

放射性ヨウ素の体内摂取防止のための安定ヨウ素の基本知識、摂取時期など

放射性ヨウ素131の体内摂取を防ぐには、ヨウ素をあらかじめ摂取して甲状腺のヨウ素を上げておくことが必要です。このブログでもすでに、安定ヨウ素剤がなくてもヨウ素を摂取できる方法をお知らせしましたが、ヨウ素と甲状腺への影響全般の簡単なまとめとしてこんな記事もアメリカでは出ています。
 
Huffington Postに3月24日に掲載された、米国エール大学予防学研究センター所長のデビッド・カッツ(David Katz)教授が書いた記事です。(ほぼ全訳。原文の英語を確かめるにはリンクをクリック。)

日本の原発事故をきっかけに、放射線の危険性について、また、ヨウ素を使った放射線の摂取防止についていろいろ混乱した情報が流れているので、特に放射線医学というよりは一般的な医学の見地から分かりやすく説明したい、と前置きした後、カッツ教授は、

1.甲状腺ホルモンは甲状腺で、ヨウ素を使用して作られる。恒常的なヨウ素欠乏の状態が続くと甲状腺腫、甲状腺機能低下症が引き起こされる。

2.甲状腺は数種のがんにかかりやすい。甲状腺は新陳代謝が活発なため、体内の他の器官よりもがんにかかりやすいのである。甲状腺の細胞は特に放射線の影響を受けやすい。

3.ウラニウム、あるいはプルトニウムの核分裂は幾種類もの放射性物質を生み出すが、その中のひとつが放射性ヨウ素、特にヨウ素131である。

4.甲状腺は、安定ヨウ素と放射性ヨウ素の区別をつけることが出来ない。そこで、放射性ヨウ素があれば、それを安定ヨウ素を取り入れるのと同じように取り入れてしまう。この性質を使って、きちんと制御された医療環境で放射性ヨウ素を使っていろいろな甲状腺の病気を治療する。ところが、原発炉の崩壊などによって引き起こされたような、制御されていない環境では、放射性ヨウ素はその放射線で甲状腺の細胞を傷つけてしまう可能性がある。そのように傷ついてしまった細胞は、将来がんをひきおす可能性がある。

ヨウ素の補給、特にヨウ化カリウムの補給は、2つの面で有効である。ひとつは、甲状腺が安定したヨウ素ですでにいっぱいになっていれば、放射性ヨウ素が来ても入り込む余地がないこと。

もうひとつ、ヨウ素は甲状腺の機能に不可欠で、ヨウ素が足りないと甲状腺機能低下症状につながることがあるが、逆にヨウ素が多すぎても甲状腺機能低下症になることがある。この矛盾した反応は「ウルフ・チャイコフ効果」(Wolff-Chaikoff effect)と呼ばれていて、発現するのにいくつかの段階があるが、その段階のひとつに、そこにあるヨウ素から甲状腺ホルモンを造る過程を抑制してしまう、というのがある。この抑制は短い時間しか続かないが、その間はヨウ素が甲状腺に取り込まれるのが阻止されるのである。[つまり余計にヨウ素を取っておくことで、ヨウ素が甲状腺ホルモンに作り変えられる過程を止めることが出来る、と言うわけです。]

現在、アメリカではヨウ素の摂取をする必要はまったくない。最後に、2点ほど、注意しておきたいことがある。ひとつは、安定ヨウ素の摂取が放射性ヨウ素がすでに取り込まれた後だと、安定ヨウ素の摂取がかえって甲状腺の活動を低下させ、放射性ヨウ素が甲状腺内にとどまるのを長引かせてしまう可能性が多少あること。もうひとつは、安定ヨウ素は甲状腺を守るだけであって、体内の他の器官を放射線の害から守ってくれるものではないことである。

ヨウ素を使った防御はヨウ素131に対して有効である。影響を受けている日本の地域の住民はヨウ素を摂取するべきである[といってカッツ教授がリンクしているのは、テレグラフ紙の、金町浄水場からのヨウ素131検出で東京からペットボトルが売り切れた話]。われわれアメリカ人は摂取はするべきでないが、メカニズムを理解し、万が一そのような事態になった時のために手元においておくべきだ。もちろんそうならないことを望むが。

ここで注意に値するのは、カッツ教授は、

放射性ヨウ素が問題になるのは子供だけだ、とはまるで言っていないこと。

また、ヨウ素が足りていない状態であれば、そこに放射性ヨウ素が入ってしまう、と言っていること、つまり、年齢にあまり関係ないのです。子供は新陳代謝が活発、つまり甲状腺が活発なので、より放射性ヨウ素が入りやすいし、入ったら影響をより受けやすい、と言うことです。

もうひとつ、放射性ヨウ素がすでに体内に入っていると、あとから安定ヨウ素を摂取するとかえって逆効果になる可能性もある、といっているところです。

とはいえ、安定ヨウ素剤は政府なり公的機関が飲めといったら飲むように、勝手に飲むとかえって害がある、という話も聞きます。さて、どう判断するか。(政府が飲めと言ったときは時すでに遅し、になっているような...。)

現にいくら微量とはいえ放射性ヨウ素は東京にも降っているわけで、すでに遅いということになるんでしょうか?それともまだ微量だから間に合う、と言うことなんでしょうか?返事をもらえるかどうか分かりませんが、カッツ教授にメールを出して見ようと思います。万一返事が来たらブログに載せます。

(ヨードチンキを念のためにおなかに塗っとく分にはどう転んでもそう害もないような気もしますが。)