これを、読売は、単に東電国有化の話に落としたわけです。翌日の12月16日に野田政権が「冷温停止状態・事故収束」を宣言する予定だったのですから、さぞ都合が悪かったことでしょう。そこで、一番今となっては害のない、3月4月時点での再臨界に若干触れた、ということなのではないでしょうか。
消えないうちに記録のためにコピーしておきます。
宇宙人、とあだ名されるらしい元首相ですが、原発事故に関してはしっかりしたことを書いていらっしゃるようです。(地下原発推進だけはおやめください。)
記事の住所はここ: http://www.natureasia.com/japan/nature/specials/earthquake/nature_comment_121511.php
オリジナルの英文記事は、購読者のみ。
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Nature 480, 313-314 (2011年12月15日号)
doi:10.1038/480313a
平智之と鳩山由紀夫は、福島第一原発事故の真相を科学者たちが究明するためには、これを政府の管理下に置くしかないと主張する。
平 智之、鳩山 由紀夫
2011年3月11日の地震と津波に続いて福島第一原子力発電所で発生した事故は、日本と世界の原子力の未来にとって、きわめて重大な出来事である。この深刻な事故に適切に対応するためには、そこで起きたことと今も起こり続けていることを正確に把握する必要がある。
事実関係を明らかにするためには、あらゆる可能性について証拠と反証を収集し、それらを公開しなければならない。これにより初めて、世界の人々は、東京電力が策定した事故収束計画を信頼し、あるいは、それをどのように修正すべきかを判断できるようになる。
なかでも重要なのは、最悪のシナリオが現実のものとなってしまったのかどうかを知ることだ。具体的には、損傷した炉心で持続的核分裂反応が再び始まり(再臨界)、さらなる核分裂生成物と熱損傷が生じた可能性はないのか、地震から数日後に原発で爆発が起きているが、これが核爆発で、破損した燃料棒から放射性金属がまき散らされた可能性はないのか、そして、溶融した燃料が原子炉格納容器の底を突き破り、環境汚染を引き起こすおそれはないのか、という問題である。
3月24日、有志の国会議員が最悪の事態に対応できる計画を策定することを目標とする「Bチーム」(政府の「Aチーム」に対する)を結成した。B チームは、結成を呼びかけた鳩山由紀夫(元首相)のほか、藤田幸久(財務副大臣)、川内博史(衆議院政治倫理審査会会長)、平智之らをメンバーとする。B チームが今後発表する報告書で行う勧告は、政府とも、原子力安全・保安院とも、東京電力とも独立の立場からのものとなる。
われわれのこれまでの調査は、カギとなる証拠が不足していることを示している。われわれはいまだに最悪のシナリオが実現してしまったのかどうかを知らない。それを明らかにするためには、福島第一原発を国有化して、独立の立場の科学者が原発に立ち入れるようにしなければならない。
再臨界の可能性
炉心内部で核分裂反応が進行している場合、さらなる核分裂生成物ができ、その熱により冷却・除染システムが損傷されるおそれがある。ある種の同位元素が検出されることが、再臨界が起きたことの証明になる。例えば、塩素の放射性同位体である38Clは、その安定同位体が中性子を吸収したときに生成するもので、半減期は約37分と非常に短い。したがって、38Clの存在は、その時点における核分裂反応を示唆している。
福島第一原発で38Clが検出されたのかどうかについては、報告に混乱がある。3月26日の原子力安全・保安院の報告では、東京電力が2日前に1号機の地下で採取した溜まり水から38Clが検出されたということだった。1号機への海水(塩化ナトリウムを含む)注入はそれ以前より続けられていた。4月1日には、同じ原子力安全・保安院が、東京電力による核種分析に疑問を呈した。放射性ナトリウム(24Na)もまたサンプルに含まれるはずだという。しかし、一部の科学者は、たとえ24Naが検出されなくても、38Clが検出されることがありうると主張している。4月20日、東京電力は以前の報告を撤回し、38Clも24Na も検出されなかったと発表したが、その分析に用いたデータは公表しなかった。われわれBチームは、原子力安全・保安院を通じて東京電力のデータ(ゲルマニウム半導体検出器によるもの)を入手し、再度、分析を行った。その結果、当初の報告に近い濃度(160万ベクレル/ml)の38Clが存在していたという結論に達した。われわれは、原子力安全・保安院と東京電力がこの検出を疑問視したことは根拠を欠くと考える。
もう1つの根拠が、ウランやプルトニウムが核分裂を起こすときに生成される、半減期が9時間のキセノン135(135Xe)である。11月1日、東京電力は2号機で135Xeを検出した。しかし、原子力安全・保安院は、それが微量であることを理由に、この135Xeは停止した原子炉内の燃料が自発的核分裂を起こしたことで生じたものと推定され、持続的核分裂反応によるものとは限らないとした。したがって、再臨界に関する証拠は、いまだ決定的なものではない。
核爆発の可能性
原発で起きた一連の爆発の原因は何かという疑問にも答える必要がある。それらは当初、水素爆発によるもの、すなわち、燃料棒を覆う合金と炉心の水蒸気との間で高温の化学反応が起きた結果であると報告されていた。しかしこれに関しても、未解決のままである。ほかに考えられる可能性は、核爆発か、別の種類のガスの爆発である。
爆発により、どれだけの量の、どのような種類の放射性物質がまき散らされ、どこまで拡散していったのか、そして、3号機のプールに貯蔵されている使用済み核燃料がどのような状態にあるのかを明らかにするためには、核爆発が起きたかどうかがわかっていることが不可欠である。2つの観察事実からは、核爆発がもっともらしいと思われる。1つは、ウランより重い数種類の金属が、原発から数十kmも離れた地点で検出されたこと。もう1つは、3号機の建屋上部の鉄骨がどうやら溶けたためにねじ曲がっていることである。
文部科学省の報告によると、重金属元素キュリウム242(242Cm)が原発から最大3km離れた地点で、プルトニウム238(238Pu)が原発から最大45km離れた地点で検出されている。これらはいずれも猛毒であり、摂取すれば内部被曝を引き起こす。242Cmの半減期(約163日)が短いことと原発周辺の238Puの蓄積が通常よりはるかに多いことから、文部科学省は、これらは過去の大気中核実験の放射性降下物ではなく、福島第一原発から放出されたものと考えられると結論付けた。その場合、破損した使用済み燃料棒が現場周辺に散乱している可能性があり、非常に危険である。
これらの元素は、より軽いセシウムやヨウ素のように放射性プルーム(放射性雲)にのって運ばれることはないため、非常に大きな力で吹き飛ばされたと考えられる。水素爆発に、重金属元素をこれほど遠くまで拡散させる威力があるのかどうかは不明である。また、水素爆発は、鋼鉄を溶かすほどの高温を発生させなかったであろう。東京電力は当初、3号機の爆発により白煙が発生したと発表していたが、再調査により、煙は黒かったことがわかっており、ただの水素爆発ではそのような色にはならないと考えられている。したがって、核爆発であった可能性がある。ほかの爆発性ガスが発生していたかを検討することも、同じくらい重要である。
メルトダウンの可能性
溶融した核燃料が、原子炉格納容器の底のコンクリートをどの程度侵食したかも未確認である。これが重要なのは、東京電力が、炉心を水で満たして放射線を吸収し、核燃料を取り出すことを計画しているからである。格納容器の底のコンクリートにひびが入っている場合、放射性物質が地下水に入ってしまう可能性がある。
政府は最近まで、そのような事態にはなっていないと考えていた。6月7日にIAEAに提出した報告書では、溶融した燃料の大半は原子炉圧力容器の下部で冷却されており、圧力容器に漏れ出した燃料はわずかしかないとされている。
しかし、2週間前、東京電力は、溶融燃料が1号機下のコンクリートの4分の3を侵食したこと、ほか2つの原子炉の基礎も損傷している可能性があることを発表した。しかし、ここでも注意が必要である。炉心内部の核燃料の状態を実際に観察した者はいないのだ。そのため、燃料の流出の程度はいまだはっきりしていない。
福島第一原発を国有化して介入せよ
事故処理の当事者が「現実は違う」と楽観的だとしても、福島第一原発の解決 — 半世紀にわたり放射能汚染を封じ込める方法から炉心や溶融燃料を処分する方法まで — は最悪のシナリオに基づかなければならない。未解明の事実は多いが、やらなければならないとわれわれが考えていることが2つある。
1つは、情報がオープンな形で収集されるために、福島第一原子力発電所を国有化しなければならない。事実は、どんなに困難なものであっても、国民に知らせなければならない。さらに、政府にこの事故の検証と補償を行う義務があることからも、国有化は不可避である。
Bチームは、8月に東京電力に対して原発のマニュアルを請求したが、それを入手するだけでもたいへんな苦労をした。これは、事故の情報がどのように規制されているかを示す一例である。東京電力は当初、委員会にマニュアルを提出することを拒否した。9月にようやく提出したときには、多くの語句(カギとなる温度や実際の手順)が黒く塗りつぶされていた。東京電力は、それらが自社の知的財産であると主張したのである。東京電力が全マニュアルを公表したのは6ヶ月も経過してからであった。Bチームは、東京電力が地震後(津波がくる前)に、緊急炉心冷却システムの一部のスイッチを切ったり入れたりしていた理由を知るためにはマニュアルが重要だと見ていた。緊急システムがいつ破壊されたかを明らかにするためである。
もう1つは、さまざまな分野の科学者が協同して分析にあたれるように、特別な科学評議会を設置しなければならないということだ。これにより、原子力産業界の技術者の一部にみられる致命的な楽観論を打ち破ることができるだろう。たとえ最悪の事態になっていたとしても、このような評議会を通じて、廃炉、除染、放射性廃棄物の地層処分施設の建設に必要な新しい技術を確立することができるだろう。
※この記事は、英文記事の参考訳であり、平議員により編集されたものです。
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Friday, December 16, 2011
鳩山元首相のネイチャー投稿記事: 再臨界、3号機核爆発、メルトスルー
Wednesday, May 11, 2011
東京大学松井哲男教授:「福島第一原発で被災後に核分裂連鎖反応が再開していた可能性」
核分裂連鎖反応再開=再臨界
京大の小出さんは結局正しかったんでしょうか?
東大の松井教授の専門は原子核理論。科学論文などのPreprintをアーカイブする”arXiv”サイトに教授が5月2日アップした論文を、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のテクノロジーレビューのブログが5月9日に紹介しています。(ブログの元の英文はこちら)
ブログによると、松井教授は原子炉が運転を開始した当初(7ヶ月から12ヶ月前)の原子炉内の放射性ヨウ素131とセシウム137の比率を推算、また、3月11日に原子炉が止まった時点での同比率を推算し、それと東電が行った実測値と比べたところ、
「4号機の冷却プールで採取した水のサンプルと、2号機付近の地下水排水設備で採取した水のサンプルは、異常な数値を示している。このデータが正しいとすれば、これらの核分裂生成物の一部は、地震後に再開した核分裂連鎖反応によって生じた可能性がある」
東電の計り間違え、という可能性ももちろんあります。
教授がアップした英語論文(9ページ)はこちら。教授は実際に”criticality”(臨界)という言葉を使っています。
以下、MITブログの5月9日付け記事の、英語論文を参照した上での全訳をお出しします(H/T あ):
The Physics arXiv Blog(物理学アーカイブ・ブログ)
2011年5月9日
福島第一原発で被災後に核分裂連鎖反応が再開していたと新研究が指摘
放射性副産物の分析結果から、震災で原子炉が損傷した後も核分裂連鎖反応が継続していた可能性が示唆されている。
原子炉からは様々な放射性副産物が生成されるが、それぞれの原子が崩壊して放射能が弱まっていく速度は物質の種類によって異なる。 とりわけ多く発生する副産物のひとつに放射性ヨウ素131があり、半減期は約8日。 やはり多く発生する放射性セシウム137の半減期は約30年だ。
原子炉が停止すると、ヨウ素131の放射能のほうが短期間で少なくなっていくため、両者の比率は数日のあいだに急激に変化していく。 したがってこの比率を測定すれば、核反応がいつ停止したかを判断する絶好の目安になる。
ただしここには複雑な要因も絡んでくる。なかでも重要なのは、ヨウ素131とセシウム137の比率は原子炉がそれまでどれくらいの期間運転され ていたかによって変わってくるということだ。
というのも、原子炉が運転を開始したあと、ヨウ素131の量は、半減期(8日)とほぼ同じくらいの期間で生成と崩壊が釣り合って平衡状態に達する のに対し、セシウム137のほうは半減期が30年と長いので、 平衡状態に達するにはヨウ素131よりはるかに時間がかかる。そのため、 原子炉の一般的な運転期間を考えれば、原子炉が運転されているあいだは基本的にセシウム137の量は増え 続けるといって
いい。
福島第一原発は3月11日午後2時46分(日本時間)にマグニチュード9の地震に見舞われた。運転中だった3基の原子炉はただちに停止した。
しかしおよそ一時間後、今度は高さ5mの津波に襲われる[原論文には「高さ15m超」とあり]。このせいで原子炉の電気冷却機能が破壊され、 原子炉温度が上昇し始めた。核燃料を覆うジルコニウムから水素が発生し、 それが水蒸気と反応して1号機、3号機、4号機で水素爆発を起こした。
多くの人が疑問に思っているのは、高温になった核燃料が融けたのではないか、融けた燃料が臨界質量に達して核分裂連鎖反応が再開したのではな いか、ということである。
今、東京大学の松井哲男教授は、福島第一原発の限られたデータから判断するかぎり、 核分裂連鎖反応が事故発生の12日後までに再開していたに違いな い、と指摘している[原論文では「12日」 という具体的な数字は出てきていない]。
松井教授によれば、その根拠は、原発周辺の数箇所および付近の海水で測定したセシウム137とヨウ素131の比率である。松井教授はまず、 原子炉が7~12ヶ月間運転されていたと仮定して、 原子炉内に存在したはずの両者の比率を計算した。これが比較のベースとなる。
その比率と、事故後に1号機と3号機のドレンで採取したサンプルの比率を比べ たところ、 核反応が地震発生と同時に停止したという見方と一致した。
ところが、2号機付近のドレンと、使用済み燃料棒を貯蔵する4号機の冷却プールのデータからは、 核反応がもっと遅い時点に起きた形跡が見られる、と松井教授は語る。
「4号機の冷却プールで採取した水のサンプルと、2号機付近のサブドレンで採取した水のサンプルは、異常な数値を示している。 このデータが正しいとすれば、これらの核分裂生成物の一部は、 地震後に再開した核分裂連鎖反応によって生じた可能性がある」と松井教授は指摘する。
この連鎖反応は事故発生後かなりの時間が経過してから始まったものと思われる。「2号機付近の異常なデータは、 相当量の核分裂生成物が事故の10~15日後に発生したと仮定しないかぎり辻褄が合わない」と松井教授は言う。
だとすれば、2号機では3月末まで非常に危険な状態が続いていたことになる。
データには疑問の余地もあると松井教授は指摘する。ひとつ考えられるのは、セシウムとヨウ素の化学的性質が異なるために、 原子炉から流れてくる過程で比率が変わったということだ[原論文には、「 両者の化学的性質が異なるために、それらの物質が見つかる環境によって(真水中か海水中か、 空気中か、エアロゾル状としてか)存在比が異なる可能性がある」 という趣旨のことが書かれている]。
しかし、どのような化学的プロセスによってそのような現象が生じたのかを 見極めるのは難しく、 同じ原発内でもこの現象が起きている場所と起きていない場所があるのがなぜかを理解するのはなおさら難しい。
もちろん、4号機の使用済み燃料プールと2号機で具体的に何が起きたのかは 、実際に現場を詳しく調べられる状態になるまでは突き止めるのが不可 能だ。
しかしそれまでのあいだ、津波後に本当は何が起きたのかをうかがい知るうえで、松井教授の分析は現時点で最も有力な仮説のひとつといえるのでは ないだろうか。
参考文献:arxiv.org/abs/1105.0242: Deciphering The Measured Ratios Of Iodine-131 To Cesium-137 At The Fukushima Reactors(「福島第一原発で測定されたヨウ素131とセシウム137の比率の意味を解き明かす」)
Tuesday, May 3, 2011
フェアウィンズアソシエーツ・アーニー・ガンダーセン:「3号機は水素爆発ではなく使用済み燃料プールでの臨界状態からの爆発の可能性」
というビデオはChristopher Busby氏のビデオ(日本語訳はこちら)とともにすでにお出ししましたが、日本語訳ができましたので、お届けします。ビデオも再度リンク。
Gundersen Postulates Unit 3 Explosion May Have Been Prompt Criticality in Fuel Pool from Fairewinds Associates on Vimeo.
こんばんは。フェアウィンズのアーニー・ガンダーセンです。フェアウィンズにはいろいろなテーマについてたくさんの電子メールが寄せられます。今とりわけ多くの質問と懸念、いくつかの良く考えられた発言が寄せられたのが、「福島第一原発の3号機に何が起きたのか」という問題です。3号機の爆発のしかたは1号機ともほかの原子炉とも違います。なぜでしょうか。そこで今日は、確実にわかっている事実に基づきながら、3号機で何が起きた可能性があるかを考えてみたいと思います。
まず最初にいえるのは、3号機の爆発は1号機よりはるかに大規模だということです。工学の専門用語に「デトネーション(爆轟)」と「デフラグレーション(爆燃)」というのがあります。どちらも平たく言えば「爆発」ということですが、「デフラグレーション」で生じる衝撃波は音速を超えません。一方、「デトネーション」のほうは衝撃波が超音速で伝わります。したがって、デフラグレーションよりデトネーションのほうが被害は大きくなります。専門的なニュアンスの問題と思われるかもしれませんが、この2つの違いこそが1号機と3号機の爆発の違いを生んだのです。
1号機が爆発したときの噴煙を見てください。3号機のときと比べるとゆっくりした速度で建屋から広がり出ています。では、3号機で起きた客観的事実をいくつか踏まえた上で、私の考えを述べてみましょう。
まず、3号機の爆発はご覧の通り1号機と比べてはるかに大規模です。また、大量のエネルギーがまっすぐ上に向かって放出されたのがわかります。専門用語でいえばベクトルです。3号機の爆発では、1号機の時にはなかった上向きのベクトルが見られます。これは重要な手がかりですので、のちほどまた詳しく説明します。次に、3号機の場合は明らかに爆発が起きたことがわかります。建屋の南側、つまり右側を見れば、黒煙が上がる前に黄色い閃光が確認できるからです。これも重要な手がかりですのでのちほど説明します。
もうひとつの事実は、核燃料棒の破片が原発から2マイル(3.22キロメートル)以上はなれた地点で見つかっていることです。前にもお話した通り、4号機では燃料棒が乾燥[水に浸かっていない状態?]していましたが、燃料ラックは壊れていませんでした。したがって、数キロ飛んだ燃料棒の破片が4号機の燃料プールからのものとは考えられません。だとすれば3号機から飛んできたことになります。
そしてもうひとつ、アメリカのハワイと西海岸でウランの微粉末が、また原発の敷地内ではプルトニウムの微粉末が検出されています。アメリカ北東部のニューイングランド地方でもアメリシウムが確認されています。これらの元素はすべて「超ウラン元素」と呼ばれ、ウランより重いのが特徴です。超ウラン元素が発見されたとすれば、福島原発で核燃料が損傷して揮発化した可能性があるということです。
3号機の写真を見ると、爆発後に建屋のかなりの部分が失われています。とくに南側が顕著です。ところが、同じ3号機建屋の赤外線写真を見てみると、爆発後も南側に熱源が残っているのがわかります。データを見るかぎり、3号機の格納容器自体、原子炉自体が損傷していないことは確かです。じつに不思議です。原子炉も格納容器も壊れていないのに、建屋は粉々に吹き飛んだ。なぜでしょうか。私の考えはこうです。縦15m×横15m×深さ15mの燃料プールが空になっていたのです。そこに気体が充満し、上方に吹き飛んだ。プールの上には蓋がなく、側面には壁があるために、エネルギーは上に向かうしかなくなって物質を噴き上げた。そう考えればほかのいくつかのことにも説明がつきます。たとえるならば燃料プールは銃の銃口のようなものです。銃口が上を向いていたので、上に向かって発射されたわけです。
映像からわかる点はもうひとつあります。爆発のあとで大量の瓦礫が降ってきているということです。これらは燃料ラックや燃料棒であり、ウランやプルトニウムのかけらです。原発から何キロも離れたところでウランやプルトニウムが発見されたのはそのためです。それから、煙が黒いことにも注目してください。これはウランやプルトニウムが揮発したしるしです。言い換えれば、エアロゾルと呼ばれる非常に細かい微粒子になったということです。だから風に乗って太平洋を越え、ハワイや西海岸に、そして今やこのニューイングランドにまで達することができたのです。
では、上向きのエネルギーを生じさせたものは何でしょうか。ただの水素爆発だとしたら、水素と酸素が反応して水ができます。そうすると、爆発が起きてもその衝撃波は音速を超えません。つまり「デフラグレーション」です。1号機で起きたのはこれです。見た目は派手ですが、激しい爆発ではありません。では、3号機が爆発した原因は何でしょうか。実際に爆発があったことは間違いありません。理由はふたつあります。ひとつは噴煙がかなりの高さまで噴き上がっていること。もうひとつは建屋の側面に閃光が見えたことです。「デフラグレーション」であれば閃光が起きることはありません。閃光を生じさせるのは「デトネーション」です。
では、デトネーションを起こした原因は何なのか。水素と酸素が反応するだけでは不十分です。ほかにも何かあったに違いありません。まだ確たる結論は出ていませんが、水素爆発が起きたためにその衝撃波でプール内の燃料棒が動いて歪んだ。そのせいで即時に核反応が起き、プール内のものを粉々にして上向きの噴煙として噴き上げたと考えれば辻褄が合うのではないでしょうか。それによって生まれたエネルギーが、私たちが3号機で目にした凄まじい光景を作り出したのです。
この仮説を確かめる方法がひとつあります。噴煙に含まれる同位体の種類を調べるのです。アメリカ軍の飛行機が上空を飛んでサンプルを採取していることは分かっています。すでに研究所で調べていることでしょう。キセノンには2種類の同位体があり、それらの比率を調べれば、燃料プールで即発臨界が生じたかどうかがわかります。つまり証拠はあるのですが、まだ私たちには開示されていない。ですが、おそらくアメリカ政府は証拠をつかんでいるものと私は想像しています。
ご清聴ありがとうございました。新たな情報が入り次第またお知らせします。
(h/t あ)
Sunday, April 24, 2011
クロル38が出ていないから再臨界はしていないのか?
先日20日、東電が汚染水の核種分析を「やり直した」結果を発表し、クロル38は実は出ていなかった、ということになりました。それを受けて、読売新聞が京大の小出さんを名指しにこそしなかったものの、「燃料の再臨界が起こった根拠と指摘する専門家もいたが、再臨界を示す他の放射性物質は見つかっていなかった」ということで落ち着いたようです。
クロル38が出ていない、とした主たる根拠は、もしクロル38が出ていたら一緒に出ているはずのナトリウム24が検出されていないようなので、クロル38が「生成されたとは考えにくく、他の核種の散乱線などの影響でわずかに検出限界を超えたものと推測している」という、東電の結論です。
その結論はさておくとして、クロル38さえなければ再臨界はしていないのでしょうか?
臨界(再臨界)という状態は、ウランの核分裂が起きている、という状態で、ウランが核分裂するときに発生している核分裂生成物が出ていれば再臨界の可能性を疑って見るのは当然です。
それはどんな核分裂生成物かって?ほかならぬヨウ素131です。半減期が8日と短いヨウ素131は、スクラムで原子炉が停止してそのあと核分裂がちゃんと停止したのなら、スクラムが掛かった3月11日以降、空気からも、水からも、どんどん減少していってしかるべき物質ですが、相変わらず高いレベルで検出されています。
京大の小出さんが再臨界を疑ったのも、ひとつはクロル38の「検出」(間違いということになりましたが)、もうひとつはヨウ素131(半減期が8日、とおっしゃっているので、ヨウ素134ではなくヨウ素131のことと思われます)が減っていない、ということにありました。(4月5日ラジオ出演の書き起こしご参照)
また、小出さんだけでなく、アメリカの専門家も、部分的な再臨界が起こってはまた止み、ということを繰り返している可能性を言っています。
ついでに、東電の結論ですが、逆にもいえるんですね、これは。そういうへそ曲がりは私だけかと思ったら、ちゃんと他にもへそ曲がりの方がいらして、同じことを言っています。つまり、
クロル38が検出されているのに「Na-24が生成されなかったとは考えにくく、他の核種の散乱線などの影響でわずかに検出限界を下回ったものと推測している」
Wednesday, April 20, 2011
オーストリア気象地球力学中央研究所(ZAMG)キセノン133ガス拡散予測4月19日-21日
いつもと違って、ZAMGは北半球へのキセノン133(Xenon-133)の拡散予測のアニメーションを出しています。
キセノン133は核分裂によって発生する放射性希ガスで、半減期は約5.2日。外部被爆を起こします。ほとんどの場所で紫か青ですので、いわゆる「人体にほとんど影響のない超微量で」云々とされるレベルなのですが、そうは言っても福島第1原発の事故がなければこのようなガスは発生せず北半球を回りもしないわけです。
私が驚いたのは、非常に広範囲に広がっていること。
ZAMGの拡散予測だと、日本はキセノン133の雲に隠れてまったく見えず、またシベリア、中国東北部に大きな雲がかかり、アメリカの西海岸ばかりかアラスカ、アメリカ西北部、東海岸まで、定常的な雲が走っています。(道理で体調が優れなかったわけだ...。)大西洋を越えて、アイスランドに掛かったくらいで消えています。フィリピン、インド洋にまでちらりと雲が出ています。
(ちなみに、ノルウェーの、The Norwegian Institute for Air Researchによるキセノン133拡散予測はなおひどいように見えます。)
最初の爆発からもう1ヶ月以上で読者の皆様の異常感覚も麻痺してきたのではないかと思いますが、ヨウ素131、セシウム137、キセノン133などは、核分裂の結果出現する核種です。特に、ヨウ素131、キセノン133は半減期が短いにもかかわらずずっと出続けているということは、福島第1原発の原子炉のどれかで核分裂が続いていて(再臨界)、その結果生じる放射性物質が外に漏れ続けている、という可能性がある、ということです。
東電が工程表を出したからといって原発事故が収束しているわけでもなんでもありませんが、まあ日本のメディアの報道を見る限り、収束どころかもう解決しているような錯覚を受けますね。
Sunday, April 10, 2011
京都大学原子炉実験所小出裕章ライブインタビュー4月10日
岩上安身さんの7チャンネルでライブインタビュー。
「循環して冷却できるシステムを早く作り出すべきだが、圧力容器がすでに破損しているので、水が循環できない」
「これしかないだろうと思っている方法は、圧力容器と格納容器を一体として考えること。格納容器・サプレッションプールに流れてきた水をまた圧力容器にもどす、そのループの間に熱交換器を入れて、何とか水を冷やす。」
「ただし、大変な被爆環境になる。あと何週間、何ヶ月かかるかわからないが、これが唯一の方法だ」
「配管を知らないので、果たしてそのようなことができるのかはわからない」
「被爆をしないで働くことは、現在すでに不可能。鉛のスーツを着てもさしたる効果がない」
「原子炉建屋に入るのは大変な被爆環境」
「格納容器にも穴が開いているが、ある程度の漏れは仕方がない。1号機の格納容器は2号機よりはまだまし」
「めちゃくちゃに濃度の高い汚染水はもちろんこのまま出せない。出さないですむような算段」
「タンカーで柏崎刈羽に運ぶことを提案した」
「何百種類もの放射性核種のうちヨウ素とセシウムが多く出ているのは揮発性が高いため。数パーセントが出ている。最悪のシナリオは水蒸気爆発で、格納容器、圧力容器ともに破損する、そうするとヨウ素、セシウムが数10パーセントといった単位で出てしまう」
「ストロンチウム、プルトニウムは揮発性が少ない。現在は微小量しか出ていないが、水素爆発してしまうと、それが数パーセントから10パーセント程度出てしまう可能性」
「爆発が抑えられても、揮発性の放射性核種が数10パーセント、何年もかかって出かねない。チェルノブイリではセシウムが30パーセント、ヨウ素50,60パーセント出た」
「福島原発の方々が、多分一番自分のプラントのことをよく知っている。大変だろうが、できるだけがんばってほしい」
「政治には何の期待も持っていないので、政治家の人たちと話をしたいとはまったく思わない。現場の人と話し合えるのなら喜んでいく」
再臨界の可能性について、再臨界とは一体なんなのか
「地震が起こるとウランの核分裂をまず止めなくてはならない。制御棒は多分作動したと思う。が、崩壊熱のためにこういう事態になっている。止めたはずのウランの核分裂がまた始まってしまうと、また熱が発生してしまう、それを再臨界という」
「最近になって、東電が公表しているデータを見る限り、再臨界が起こっているとしか思えない、と考えるようになった。」
「クロル38はクロル37に中性子がくっついてできる。3月の末でまだクロル38が検出されている、そうなると中性子はどこから来ているのか」
「超ウラン元素の中のキューリウム242、244は自発核分裂で中性子を出す。しかし、東電の発表したクロル38の量はすごく多い。それを見ると、自発核分裂からの中性子では追いつかない。再臨界(つまりウランの核分裂再開)としか考えられない」
「再臨界が起こったからといって、おしまい、というわけではない。原子炉の中にあったウランの核分裂が止まったはずが、70%燃料損傷、被覆管がなくなってしまっている。中のウランのペレットが崩れて、大きな塊になってしまうと、また臨界がおきてしまう。熱が出る。そうすると、いったん臨界は収まる。またしばらくするとまた臨界がおきる」
「再臨界自体が水蒸気爆発を誘発するものではない。燃料ペレットの溶け方がまだ少ない」
プルトニウムの検出はウランのペレットが溶けた証拠ではないのか
「2800度にならないとウランは溶けない。東電はそれを認めたくない。一部のペレットが溶けていることは確かだが、原子炉内の100トンのウラニウム(1号機は数十トン)全体は溶けていないとおもう。溶けてしまうと、溶けて圧力容器の下に落下(メルトダウン)したときに、たまっていた水に反応して水素爆発が起きる。その外側の格納容器は圧力容器より薄い」
「プルトニウムは、ウランが溶けない限り出てこない。ヨウ素、セシウムと違って揮発性ではないので」
「再臨界というのはウランの核分裂、核分裂から発生するのは熱と、核分裂生成核種。熱を取れなければ、メルトダウンになる」
最悪(メルトダウン、水素爆発、その連鎖)が起こってしまったらそのあとはどうなるのか
「チェルノブイリは4号機だけ、100万キロワット。福島は1号機から4号機まで合わせると300万キロワット。どこかひとつが最悪事態になると、それでもう作業はできないので、連鎖は避けられない。悪いことに、使用済み核燃料プールもそうなると手当てできなくなる。チェルノブイリの6倍7倍、10倍の放射能が出かねない」
日本に人が住めなくなる?
「チェルノブイリは発電所200キロ、300キロが強制疎開になってしまった。そうこうするうちにソ連がつぶれてしまった。700キロの風下まで、日本だったら放射線管理区域にしなければいけないレベルになっていた。これが日本で起きてしまうと、関西だって危ない」
「私はホウ素を入れている限り再臨界はおきないはずだ、と思っていた。東電はホウ素を原子炉に入れなくなったんではないか、と疑っている。海水の中の塩が煮詰まっていて、塩の塊が析出している状態だと思う。それが水の循環を邪魔しているのかもしれない。ホウ素も大量に入れるとそれが析出してしまうので入れたくなかったのかもしれない」
「いまホウ素を入れても、届くかどうか」
宮城の余震と日本の原発の危険度
「原子力発電所は機械である。機械は壊れる。機械を動かしているのは人間である。人間は間違える。事故は必ずおきる、と思わなくてはならない。発電所の全所停電は決して起こらない、という、想定不適当事故として扱ってきたが、ちゃんと起きた。どこであれ、原発では必ず事故が起きるんだ、と思っていなくてはならない」
「もんじゅはプルトニウムを作るための特殊な原子炉。もんじゅの特殊性はナトリウム。水という一番すばらしい冷却材を使えず、ナトリウムを冷却材で使わなくてはならない。ナトリウムは水に触れると爆発、空気に触れると火事になる。これ(もんじゅ)がこわれると、何にもできない。水もかけられない」
「六ヶ所村には3000トンの使用済み燃料、ひとつの原子炉が一年に出す使用済み燃料は30トン。六ヶ所村はひとつの原子炉100年分の使用済み燃料が保存してある」
原発がなければ電力需要をまかないきれない、といううそ
「火力発電所の出力はわずか全稼動時の48パーセント。火力と水力で需要は実はしっかりまかなえてしまう。」
「原子力はいったん動かすと止められない。揚水発電を加えると、原子力は非常に高価で、無駄。蒸気機関の宿命として、33%の熱効率しかない。火力発電所の熱効率は50%まであがっている」
「これだけ原発ができたのは日本の政府と電力会社が、とにかく原子力をやりたかったから」
「ここまできて、なお原子力をやめられない、という日本の方は、理解できない。需要が足りようが足りなかろうが、原子力をやめるべき(実際は足りる)」
「原発をベースにした電気料金が高くなってしまったので、アルミ精錬がつぶれてしまった。現在生き延びている唯一1つの精錬会社は、自社の水力発電を持っている」
「原子力はあらゆることを考えても最悪の選択だ、と思う」
「破局を避けるには福島原発の方々にがんばっていただくしかない。大変に苦しい選択だが、それ以外にない」
約1時間15分のインタビューでした。最大で5200人以上の方が、見てらっしゃったようです。スクリーンキャプチャーしたチャートは明日出します。(すいませんこっちは真夜中なもんで…。)
Wednesday, April 6, 2011
京都大学小出裕章氏:再臨界の可能性
アップデート:4月10日、小出氏と岩上安身さんのライブインタビューをメモしまくったのをとりあえず出しました。見ながら、聞きながら書いたので、完璧ではありませんがとにかく出しておきます。ここです。再臨界についても、もう少し詳しく触れていらっしゃいます。
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オーディオはこちら。ラジオ番組です(大阪MBS毎日放送ラジオ4月5日)
書き起こした文字でお読みになりたい方にはこちら。
小出さんが再臨界、つまりウランの核分裂の再開の可能性に傾いている理由のひとつとしてあげているのが、クロル(塩素)38と呼ばれる放射性物質。これが、タービン建屋の地下水から検出されているのです。なぜこれが再臨界の証拠になるか、小出さんははっきりおっしゃっていません。
クロル37(Chlorine-37)という同位体は安定同位体で、海水にも存在します。圧力容器を冷却するために海水をずっと注入していましたよね。海水の塩の中にあったクロル37がクロル38の放射性同位体に変化するためには、海水が圧力容器内に入り、海水の塩の中のクロル37が圧力容器内で中性子を捕獲した、という可能性が考えられます。
中性子を捕獲するには中性子がそこに存在する必要があるわけで、中性子がそこに存在するには核分裂が起きていなくてはならない、というわけです。つまり、再臨界。
クロル38の半減期はわずか37分。これが検出されるほどあった、と言うことは...、という、後は推して知るべし、ということで。
IAEAが先日「再臨界」と発言して日本でも悪質な噂を流すな、とお怒りになった方々もいらっしゃるようですが、IAEAもクロル38の検出を見ていたのでは?
IAEAのほかにも、Fairewinds AssociatesのArnie Gunderson氏は氏の最新のビデオ(4月3日)でクロル38に触れ、上に書いたことを発言して、「意図しない臨界(Inadvertent re-criticality)」の可能性を示唆しています。そのビデオはこちら。(英語です。)そのほかにも、Gunderson氏はテルル129(Tellurium-129)と高濃度のヨウ素131の検出にも触れ、第1号機が臨界と非臨界を繰り返している、と想定しています。
Newly released TEPCO data provides evidence of periodic chain reaction at Fukushima Unit 1 from Fairewinds Associates on Vimeo.
Wednesday, March 30, 2011
国際原子力機関(IAEA):福島第1原発、再臨界か?(更新)
詳しいニュースはまだ出ていません。ヘッドラインのみ、ブログポストなどで出ています。
ゼロヘッジ:
- IAEA SAYS `THERE MIGHT BE RE-CRITICALITY' AT FUKUSHIMA
- IAEA COMMENTS AT PRESS CONFERENCE IN VIENNA
- IAEA DIRECTOR GENERAL YUKIYA AMANO SPEAKS AT BRIEFING IN VIENNA
- IAEA HAS NO INFORMATION FROM TEPCO ON NEUTRON DETECTORS
IAEAは福島第1原発が再臨界状態になっているかもしれない、と発表。CNN:
ウィーンでの記者会見でのコメント
IAEAの天野氏、ウィーンで会見
IAEAは東電からの中性子計測計からの情報は持っていない。
Update 2: The IAEA has said that the Fukushima nuclear power plant may have achieved re-criticality. “There is no final assessment,” IAEA nuclear safety director Denis Flory said at a press conference on Wednesday, according to Bloomberg News. “This may happen locally and possibly increase the releases.”
IAEAは福島原発が再臨界状態になった可能性があると発表。「これは最終の判断ではない」とIAEA原子力安全ディレクターのデニス・フロリー氏が水曜日の記者会見で述べた、と、ブルームバーグニュースが報道した。「再臨界は局部的なものかもしれない。これによって、(放射能の)放出が増加する可能性がある」
ブルームバーグ・ジャパンに載った記事(面白いことに、英語版のブルームバーグには出ていません):
3月30日(ブルームバーグ):国際原子力機関(IAEA)は30日のウィーンでの記者会見で、東京電力福島第1原子力発電について、「再臨界」の可能性もあるとみて、分析作業を進めていることを明らかにした。
IAEA原子力安全局担当のデニス・フローリー事務次長は30日、「最終判断ではない」と発言。「局所的に起こる可能性があり、放出が増える可能性もある」と述べた。
皆さん、避難しましょう。早く。サッカーのラモス選手が何を言おうと。ただし、日本の福島第1原発のニュースはアメリカのニュースから殆ど消えていますから、たぶん心配することはなにもないんでしょう。(皮肉です、念のため。)
IAEAの同じ会見では、日本政府に避難指示区域を広げるようにアドバイスし、菅首相もその方向で検討する、と答えた、と言っています。それを告げるロイター通信の記事も、どこか隅のほうに埋まっていて、検索をしないと出て来もしません。
飯館村は、福島第1原発北西40キロ地点にあります。Criticised for weak leadership during Japan's worst crisis since World War Two, Prime Minister Naoto Kan has said he is considering enlarging the evacuation area to force 130,000 people to move, in addition to 70,000 already displaced.
第二次世界大戦以来の深刻な危機にあって指導力の弱さを非難されている菅直人首相は、避難区域を広げて現在の7万人の避難住民に加えて更に13万人の強制避難を考慮している、と発言した。
"The first assessment indicates that one of the IAEA operational criteria for evacuation is exceeded in Iitate village," Denis Flory, a deputy director general of the International Atomic Energy Agency (IAEA), said.
「飯館村で、国際原子力機関が避難の是非を判断する(放射能)基準値を超えた」と、国際原子力機関事務次長デニス・フロリー氏は述べた。
菅首相が国際原子力機関のアドバイスを受けてそのようなことを考えている、などどは、日本のメディアにはまだ出ていないようですが?