Showing posts with label 東京電力. Show all posts
Showing posts with label 東京電力. Show all posts

Tuesday, April 3, 2012

「東電、福島の木くず拒否」の読売新聞報道日本語版に欠けていた情報

読売新聞オンラインに2012年4月3日付けで、「東電、福島の木くず拒否…積み上がり発火恐れも」という記事が出ていました。

同じトピックで英文記事が存在し、英語版の読売新聞であるYomiuri Dailyに4月4日付け記事として出ています。記事の3分の2ほどは、文章の順序が日本語と多少違うものの内容は同じものをカバーしています。ところが、英文記事の後半の3分の1に、日本語の記事にまったく存在しない内容が出ています。

福島第1原発事故から13ヶ月になろうとしている現在でも、事故当初の1、2ヶ月と同じように、英語と日本語で同じ新聞社でも出す情報が違う、ということをまだやっているのか、それとも読売新聞の紙面では英文記事と同じ内容が出ていたのか、不明です。

まず日本語記事

東京電力福島第一原発事故の影響でがれき処理が問題になる中、製材で発生する木くずでも、受け入れを巡り業者が苦境に立たされている。

 一部で高い濃度の放射性セシウムが検出されたこともあって、行き場を失った木くずは福島、栃木両県で計約2万5000トンに上る。業者は東電の火力発電所で燃料として使ってほしいと要請したが、東電は拒否。林野庁などは「風評被害をあおりかねない行為」として、近く東電に受け入れを要請する。

 「このままでは工場の操業がストップしてしまう。廃業に追い込まれる業者も出るだろう」。福島県内の製材業者など約200社で作る県木材協同組合連合会(福島市)の幹部は頭を抱える。

 悩みの種は、木を切り出し、製材する過程で剥がす樹皮。通常は、堆肥や家畜の寝床用に1トン1000円前後で引き取られる。

 だが、原発事故後の昨年8月、林野庁の調査で一部の樹皮から1キロ・グラム当たり最大約2700ベクレルの放射性セシウムを検出。その後は同200~300ベクレル程度に下がり、国の定める堆肥の基準(同400ベクレル)より低くなったが、それでも、毎月4000トン発生する樹皮のうち、引き取ってもらえるのは4分の1程度だ。

 連合会によると、現時点で計2万トンが業者の敷地内などに仮置きされている。圧縮しても高さ4~5メートルほどに積み上がり、発酵して発火する恐れもあるという。同様の問題は隣接する栃木県にも及び、3月時点で十数業者の抱える計約5000トンが処理できない状態だ。


そして、英文記事にだけ存在する箇所:

まず、「県木材協同組合連合会(福島市)の幹部」の方のお名前: ムナカタ・ヨシアキさん

そして、

The association came up with the idea of using the wood chips as fuel to generate thermal power. Chugoku Electric Power Co. began power generation by burning coal and wood biomass such as bark simultaneously in 2005. Since then, other utilities have followed suit and TEPCO had also planned to start from this fiscal year.

[県木材協同組合]連合会は木くずを火力発電の燃料として使うアイデアを思いついた。中国電力は2005年、石炭と木の皮などの木質バイオマスを同時に燃焼して発電を開始した。以来、他の電力会社も同調し、東電も本年度から同様に発電を開始する計画だった。

The association said it asked TEPCO to take the wood chips on four occasions between October and February, but the requests were declined.

連合会によると、昨年の10月から今年の2月にかけて4回、東電に木くずを受け入れるように要請したが、そのつど拒否された

TEPCO initially told the association that using the wood chips to generate thermal power is technically difficult. But the utility later changed its rationale, saying such a measure is difficult to be taken at the moment because burying ash that contains radioactive cesium requires consent from local residents.

東電の連合会に対する当初の説明は、木くずを火力発電に使うのは技術的に難しい、というものだった。しかし、その後、放射性セシウムを含む灰を埋め立てるのには地元住民の同意が必要であるため、そのようなことを行うのは現在は難しい、という理由に変わっている

According to the Forestry Agency, the density of radioactive cesium in ash from burned bark is about 30 times higher than that of bark before incineration. But the radiation level for the bark ash is expected to be less than 8,000 becquerels per kilo-gram--an allowable level for landfill.

林野庁によると、樹皮を燃やした灰に含まれる放射性セシウムの濃度は、燃焼前の樹皮に含まれる濃度の約30倍になる。しかし、樹皮を燃やした灰の放射能レベルは、処分場に埋め立てが可能なキロ当たり8000ベクレル以下になるものと予想される。

Officials of the Forestry Agency and the Natural Resources and Energy Agency view TEPCO's refusal as an act that goes against the purpose of the special law requiring the utility to cooperate in antiradiation measures. The agencies therefore plan to ask TEPCO to take in the bark, the sources said.

林野庁と資源エネルギー庁は、東電の拒絶を、東電が除染対策[だと思う]に協力することを求めた特別措置法の目的に反する行為だと見ている。関係者によると、両庁は東電に木くずを受け入れるよう要請する予定とのことである。

Meanwhile, a TEPCO spokesperson said the refusal is due to concern over a stable power supply.

一方、東電のスポークスマンは、木くずの拒否は安定電力供給についての懸念によるものだ、としている。

"If we don't have clear prospects for disposal of the [bark] ash, that would affect operations of our power stations," the spokesperson said.

樹皮からの灰の処分についてはっきりした目処が立たないと、発電所の運転に支障が出るからです。」

樹皮を燃やすとセシウム濃度が30倍になる、と日本語の記事に書けないのでしょうか?

読売の記事によると樹皮のセシウム量は一時より下がって「300ベクレル」ですが、これが灰になって濃度が30倍になるとすると、キロ当たり9000ベクレルとなり、環境省が勝手に全国基準にしてしまった通常埋め立て基準8000ベクレルを軽く超えます。

(ちょっと待った。下がって、と言うけれど、セシウム137の半減期は30年、1年で2700ベクレルのものが300ベクレルに下がるわけが無い。つまり、取ってくる場所が違っているだけでしょう。)

今年の3月27日に林野庁が発表した木質ペレットの燃焼試験結果では、広葉樹樹皮から作ったペレットのセシウム濃縮は20倍以下になっていますが、検体はわずか2検体。(ちなみに、他の木質ペレットの濃縮度は100倍から200倍、最高は243倍です。)読売が根拠とした林野庁の資料は、ざっと見た限りなのでまだ見つけていません。(ご存知の方お知らせください。)

ちなみに、林野庁のウェブサイトには、(樹皮の付いた)薪を燃やすとセシウム濃度が182倍になる、と書いてあります。林野庁では、8000ベクレルを超えないために、薪の放射性セシウム濃度をキロ当たり40ベクレル、としています。この濃縮度を福島の木くずに当てはめると、300ベクレルの182倍で5万4600ベクレルとなり、埋め立て不可能の濃度になります。今年の2月、福島産の薪を使っていた沖縄の飲食店で、使用後の灰からキロ当たり4万ベクレル近いセシウムが出ています。

また、放射性セシウムを含む灰を埋め立てるには地元の住民の同意が必要、と言うのも、書けないのでしょうか?英文の当該段落では、埋め立てるベクレル数は明示していません。

さて、この件では、東電がんばれ。木くずを引き受けるだけならともかく、火力発電所で焼却させられたら、付近の住民は堪ったものではありません。

とりあえず福島第1原発の敷地に仮置きするくらいは出来そうですが。

また、ツイートで出しましたが、読売英語記事を読んだ英語ブログ読者から、

細野が東京都知事を連れて、メガホンを持って東電本社に行き、「(木くずを)焼却して福島の復興を助けましょう!」と叫ぶパフォーマンスが見られるかね、まあ無理だろうが

とのコメント。(見たい。)

Wednesday, February 29, 2012

独シュピーゲル インタビュー: 福島原発の精神科医 「作業員は心に驚くほど深い傷を負っている」 (記事全訳)

『いま診ているのは40代前半の男性です。彼の家は福島第1に近い海岸沿いにありましたが、津波で破壊されました。その際に7歳の息子さんを亡くしていま す。かれは避難しなければならず、別の場所にアパートを借りようとしました。しかし、アパートの大家は彼に貸すのを拒否しました。彼が東電で働いているか らです。やっとアパートを見つけたとき、隣人たちが彼のアパートのドアに張り紙をしました。東電社員出て行け、と。』

ドイツのシュピーゲル誌の国際版(英語)に、福島第1原発で作業を続ける作業員の方々の心のケアをボランティアで行っている、防衛医科大学校精神科の重村淳氏のインタビューが載っています。

昨年3月11日の地震、津波で家、家族を失った人も多く、その上東電で働いている、という理由で差別にあっている方もおられる様子。重村氏は、それでも仕事を離れるように、という勧めはまずしない、それよりも、仲間と一緒に働くことで一体感を作り出す方が効果的、と言います。

肝心な情報は聞かれないと言わない東電本社の記者会見や東電のこれまでの事故、被害への対応のおかげで、東電、と聞くだけでののしる人、東電の社員の「苦労」が散見するような記事を「御用記事」にする人の気持ちも分かりますが、シュピーゲルの記事に見えているのは地震・津波・原子力災害の現地の被害者でもある東電社員、作業員の方々です。

記事からは、重村氏が東電社員だけを指しているのか、東電(福島第1原発)で働く、東電社員を含めた作業員全般を指しているのかは、やや不明です。単純作業の下請け作業員と区別しているので、東電社員と大手元請会社の社員で責任の重い位置で仕事をしている人々、という理解で訳してあります。

元の記事はこちらです→The Fukushima Psychiatrist: 'It's Amazing How Traumatized They Are' (Spiegel Online, 2/28/2012)

以下、記事全訳(私訳)。(後で姑息に表現を直すかもしれませんが、大筋は合っているはずです。)

========================================

シュピーゲル・オンライン
2012年2月28日

福島原発の精神科医: 「作業員は心に驚くほど深い傷を負っている」

福島原発の大事故から既に一年近く過ぎようとしているが、重村淳は破壊された原発で働く作業員たちに心のケアを提供し続けている。シュピーゲル・オンラインのインタビューに応じた重村氏は、東電の社員が直面する大きな問題の数々を挙げ、多くの社員が仕事を辞めない選択をした理由を語る。

シュピーゲルオンライン: 昨年の5月から、あなたは福島原発で働く作業員に精神的なサポートを提供しています。どのような経緯でそのような仕事をやるようになったのですか?

重村: 実際、作業員の心のケアを私が担当している、というのはちょっと悲しいですね。しかし、東電はやることが沢山あって心のケアまでする余裕が無かったのです。震災の前はパートタイムの精神科医が福島第1と第2の作業員のケアをしていましたが、彼は南相馬なので通うには時間がかかりすぎるのです。警戒地域のことがありますから。福島第1と第2のヘルス・センターの看護士(婦)の方が何人か、私の出版物を読んで連絡してこられたのです。その後、東電に依頼されました。私はボランティアとして行っています。

シュ: 無料でやっているのですか?

重: 東電は払ってません。払ってもらいたいとも思いません。私の立場が悪くなりますから。利益追求の原子力業界にかかわりたくないのです。特に作業員の賃金が2割カットされた今ではなおさらです。それで、政府のプロジェクトという形にしたのです。東電は私の後釜をまだ見つけていません。放射線が心配でしょうし、イメージに傷が付くことも心配でしょう。だいたい、日本は精神科医の数が足りないのです。1995年の阪神大震災の後、精神的なサポートが大事であることを理解する人が増えました。しかし多くの人はまだ、精神科に通う人は頭がおかしいのだ、と思っている。今回の震災をきっかけに、更に理解が深まることを望んでいます。

シュ: 放射線のことは心配ではないのですか?

重: 怖くはありませんが、だからと言って不安に思っていないということではありません。私は福島第1には行ったことがありません。ヘルスセンターは福島第2にあり、第1からは10キロほど離れています。第2の放射線量は低いのですが、私の妻は私の今回の仕事をあまりよく思っていないようです。最初の頃は、「私を取るか、原発を取るか」と言っていました。それから何回か福島に行っていますので、妻もある程度は納得してくれたのではと思っています。

シュ: 事故以来、作業員の方々はどのようなことを経験してきたのでしょうか?

重: 5月[おそらく3月の間違い]に原子炉が爆発したとき、自分たちはこれで死ぬんだ、と彼らは思っていました。それでも、日本を救うために、作業を続けなければならなかった。作業員の多くは原発周辺地域から来ています。津波で家が流され、家族は避難を余儀なくされた。作業員たちは家を失い、家族は遠くに避難しており、東電で働いているから、という理由で、世間は彼らを責める。この災害を引き起こしたのは東電だ、と多くの人々は思っている。ヨーロッパとは違って、日本では彼らは英雄として捉えられてはいませんでした。あるとき、作業員のために新鮮な野菜を寄付してくれた人がいました。当時、東電は、警戒区域内で新鮮な食料を提供することが出来なかったのです。それでも、寄付は匿名で行われました。東電の作業員を助けている、と分かるのがいやだったからです。

シュ: 作業員の方々の現在の状況は?

重: 作業員たちは心に驚くほど深い傷を負っています。震災から2、3ヶ月経った時、福島第1と第2の東電作業員1800人を対象にアンケート調査を行いました。津波のような災害が地域を襲うと、一般の人の1パーセントから5パーセントが長期の精神的外傷(トラウマ)を負います。警察、消防など災害に対応する仕事の人たちでは、大体10パーセントから20パーセント。東電の作業員ではそれよりもずっと割合が高い。

シュ: そのような高いレベルの精神的外傷がもたらす影響は?

重: いま診ているのは40代前半の男性です。彼の家は福島第1に近い海岸沿いにありましたが、津波で破壊されました。その際に7歳の息子さんを亡くしています。かれは避難しなければならず、別の場所にアパートを借りようとしました。しかし、アパートの大家は彼に貸すのを拒否しました。彼が東電で働いているからです。やっとアパートを見つけたとき、隣人たちが彼のアパートのドアに張り紙をしました。東電社員出て行け、と。彼の放射線被曝量は非常に高かったため、別の部署に移らなくてはなりませんでした。今はデスクワークで、彼にとっては面白くない仕事だし専門とも違う。ガンにかかるのではないかと不安で、経済的にも苦しい。賃金がカットされ、家をなくしたからです。家族とも問題が起きている。母親は夫を津波で亡くし、自分を責めている。夫と孫を助けることが出来なかった、というのです。母親は泣いてばかりいる。仕事を終えて彼がアパートに戻っても、ほっと出来る場所ではないのです。

シュ: 彼らはなぜ東電を辞めないのですか?

重: それには理由が沢山あります。私が話をした限りでは、彼らは東電への忠誠心があり、会社を救いたいと思っている。金のため、という人もいる。福島第1で働くのは毎日3000人ほど。複雑な作業は東電社員や日立、三菱といった会社の社員が行う。簡単な作業は下請企業が雇った人々が行う。精神科医7人のチームで、責任の重い作業員を優先します。それだけでも1000人以上になります。その中で、特別のリスクがあるケースの治療に当たります。つまり、同僚や家族を失った人、あるいは経済的な問題を抱えている人です。全部の作業員を診たいのは山々ですが、それは不可能です。どこかで妥協しなければならなかった。

シュ: これ以上やっていけない、という人々にはどうアドバイスをするのですか?

重: 一番大切なのは、これまでの作業に感謝し、支援する、というメッセージです。休むようにアドバイスすることはほとんどありません。仕事を続けられるならそのほうがよいからです。さもないと、同僚から、あいつは弱い、と思われ、精神障害者と烙印を押されてしまう。[これまでの作業に感謝し、支援する、というメッセージを伝えることで、]自分たちはグループの一員であるという意識が生まれる。仕事から離れる、というのは最後の手段です。

シュ: 日本の人々は放射能をどの程度怖がっていますか?

重: 情報が交錯する中、人々は政府、専門家を信用していません。そのような状況で、噂や誤情報があっという間に広がる。危機的状況において、情報伝達は素早く、透明性を持ち、正確に行わなければならない。パニックを防ぎたければ、できるだけ多くの情報を公開して人々が危険を理解し、判断できるようにしなければならないのです。しかし、日本政府はこのようなリスク・コミュニケーション(情報伝達)についてあまり知りません。政府がメルトダウンに関して口をつぐんだため、人々はより不安になりました。

シュ: この災害が被災地にもたらした精神的な影響は?

重: 精神的な影響が明らかになるのは何年も先のことでしょう。東北地方の自殺率は上がると思います。今回の震災以前から、自殺は多いのです。冬は長く寒い。仕事もあまり無く、人々は我慢強いことで知られる。つまり、問題があっても話さないことが多いのです。それに加えて、放射線への恐怖がある。そのせいで、二つに割れる福島の社会が出てくる。例えば田村市では、半分は出て行きたい、半分は残りたいと思っている。これは家族、友人関係の危機でもあります。妻は出たいと思っても夫は残りたいかも知れない。放射線の問題で、社会関係が壊れてしまう可能性があります。

シュ: そのような対立はどうしたら克服できるのでしょうか?

重: 私には答えられません。「村に帰っても大丈夫ですよ」、と私が言えるわけもありません。どのようなケースでも、人々はどこに、どのように暮らすかについての広い選択を与えられるべきです。仕事も創出される必要がある。仕事があることで将来の見通しが付くようになるからです。避難者の間で大きな問題になっているのが失業です。避難者にとって、正規の職を見つけるのは難しい。誰も、いつ帰還するのか分からないからです。一年先か、10年先か、それとも一生戻らないのか。

Heike Sonnbergerインタビュー

==================================

Wednesday, October 19, 2011

やっぱり。岩手県のがれきを東京都で焼却処分する業者は例の東電の子会社

10月1日付けのポストで、岩手県からの災害(放射性)がれきを処分する業者を東京都が公募している件に関して、「東京都内で1日100トン以上の処理能力を持つ産業廃棄物焼却処理業者は東京電力の子会社」、とお伝えしましたが、やはり、その会社、東京臨海リサイクルパワー株式会社が燃えるがれきを扱うことになったそうです。

まず、企業名を出せないNHKニュースから。

10月20日付けNHKニュース

東日本大震災で出た岩手県宮古市のがれきを、都内で処理することにしている東京都が、処理に当たる業者を選んだ結果、燃えるがれきについては、東京港にあるゴミの埋め立て処分場に隣接する、処理業者の施設で焼却されることになりました

東京都は、東日本大震災の被災地で大量に出たがれきについて、被災地を支援するため、平成26年3月までの2年半にわたって受け入れ、処理することを決めています。東京都はまず、岩手県宮古市で出たがれき1000トンを、来月までに鉄道を使って都内に運び込む予定で、それに先立って、がれきの処理に当たる、都内の4つの業者を選びました。これらの業者は、がれきのうち、金属などの燃えないものについては細かく砕いたうえで、東京港にあるゴミの埋め立て処分場に埋めることにしています。一方、木くずなどの燃えるものについては、埋め立て処分場に隣接する産業廃棄物の処理業者の施設に持ち込んで焼却したうえで、最終的に埋め立て処分場に埋められることになりました。東京都は「がれきを処理する過程で、そのつど、放射線量や放射性物質を測り、安全性を確認しながら処理を進めていきたい」と話しています。

選ばれた4つの業者とは、東京都環境局の10月19日付け発表によると次の通り:

公募区分1 (建設混合廃棄物破砕処分)

番号 業者名称 所在地及び施設所在地
有明興業株式会社 所在地:江東区若洲二丁目8番25号
施設所在地:同上
株式会社リサイクル・ピア 所在地:大田区城南島三丁目4番3号
施設所在地:同上
高俊興業株式会社 所在地:中野区新井一丁目11番2号
施設所在地:大田区城南島三丁目2番15号


公募区分2 (廃機械・機器類破砕処分)

番号 業者名称 所在地及び施設所在地
有明興業株式会社 所在地:江東区若洲二丁目8番25号
施設所在地:同上
株式会社リーテム 所在地:千代田区外神田三丁目6番10号
施設所在地:大田区城南島三丁目2番9号
そして、

『先行事業分から発生する可燃性廃棄物の焼却施設は、募集要領に示された要件を満たした焼却施設を選定することになっています。今回は、すべての処分業者が東京臨海リサイクルパワー株式会社(江東区青海三丁目地先)を選定しました。』

何しろ、募集要件を満たす焼却施設(一日100トン以上の焼却能力を持つ施設)はここしかないんですから、ほかに選びようもありません。

この、東京電力、清水建設、その他計5社による出資の会社については、10月1日のポストを再度ご参照ください。

Saturday, October 1, 2011

東京都内で1日100トン以上の処理能力を持つ産業廃棄物焼却処理業者は東京電力の子会社

(UPDATE 10/19/2011 めでたく東電子会社、東京臨海リサイクルパワーが、岩手の災害がれきの焼却を行うことに。10月19日付けポストご参照。)

------------------------------------------------------

東京都が岩手県とさっさと提携した災害がれき処理の協定についての新聞記事は前のポストでお出ししましたが、東京都環境局では、早速中間処理業者を公募しています。

先行事業として3社から5社の民間処理業者を登録するための募集らしく、先行事業での処理がれきは「破砕処分」にする「建設混合廃棄物、廃機械・機器類」とのこと。つまり、これらの廃棄物を叩き潰して細かく砕き、おそらく砕いたものを更に選別し、燃えるものは燃やしそうでないものはリサイクルか埋め立てる、という処分方法のようです。(ご参考までに、神奈川県平塚市の粗大ごみ処理工程をご参照。)

都の応募要綱を見ると、これら民間処理業者が備えていなければならない処理能力は次の通り

(資料の4ページ目。クリックすると大きくなります。)

ここで、表の一番右端の欄にご注目。可燃部分の残滓物をどのように処理するかを規定したものですが、この欄と、下の注意書きをみると、可燃部分の残滓物は「バグフィルター及び活性炭吹込装置若しくはバグフィルター及び湿式排煙脱硫装置」を備え、1日100トン以上の処理能力を持つ都内の産業廃棄物処理施設で焼却すること、となっています。

そこで都内の産業廃棄物焼却処理業者を検索したところ、100トン以上の処理能力を持つのは唯一1社、江東区青海の東京臨海リサイクルパワー(株)のみ。都の東京湾埋め立て処分場の中央防波堤内側埋立地内にある、東京電力が出資、設立した会社です。

東京臨海リサイクルパワーのサイトを見ると、9年前の2002年に5社の共同出資で発足。共同出資者は

  • 東京電力株式会社
  • 東電環境エンジニアリング株式会社
  • 清水建設株式会社
  • 荏原環境プラント株式会社
  • オリックス環境株式会社

2004年には東京都から中央防波堤内側の土地を購入し、プラントを建設。一日の産業廃棄物処理能力は550トン。

面白いのは「事業スキーム」、つまりどのように金を儲けるか、ということですが、中間処理業者である程度処理済の産業廃棄物を受け入れ、環境省、経済産業省からの補助金を受け、廃棄物を処理、リサイクルして儲ける、という形態。発電もあり、電気は東京電力に売却。


東電は原発事故の賠償制度のおかげで今後も会社は存続、そればかりか、東京都のがれき処理協定では都の指定する焼却処理の条件に唯一合致するような子会社を傘下に持っている。安泰ですね。現在の社長は2009年に東京電力から就任した方です。

国敗れて東電あり、でしょうか。

Wednesday, September 14, 2011

(ブラックユーモア)東京電力はステージ4のインターネット企業

英語ブログのコメントに書き込まれたものですが、ブログ記事は、東電が福島第1原発の作業員にただで配っていたお昼ご飯をやめ、敷地内で弁当を売ることにした、というニュース。これにひたすら呆れた読者の一人が、こう書いています。

THE FOUR STAGES OF AN INTERNET COMPANY
インターネット企業の進化4段階

1) Free Food and Drinks in the canteen
社員食堂で無料の食べ物と飲み物

2) Discounted Food and Drinks sold at cost
食べ物と飲み物、割引で実費販売

3) Food and drinks at market rate
食べ物と飲み物、市場価格で販売

4) Food Sales as core of business model.
食べ物の販売をビジネスモデルの根本に据える

Tepco is at Stage 4.
東電は進化の第4ステージ

英語ブログ記事にも書きましたが、すべて東電に丸投げしている政府、福島県(作業員には福島県民も少なからずいらっしゃるようです)も東電以上に無責任だと私は思います。あくまで一企業の問題として頬かむりをしたいのでしょうが、汚染が全世界に広がっていることを都合よく忘れようとしているとしか思えません。

ブラックユーモアと言えば、この「地図」はご覧になりましたか?世界から見ると日本全土が汚染されているように思えるのは確かでしょう。まだ足りない、南半球から見ると北半球が全部真っ赤な汚染地域、火星人からみたら地球全部が汚染地域だ、とおっしゃる方もいましたが。

笑うに笑えませんが。

Sunday, September 11, 2011

OT:東電のビデオの楽しみ方(Youtubeのみ)

もうやっていらっしゃる方が折られるかもしれませんが。Youtubeにアップされている東電のビデオ、”CC (Closed Caption)”のボタンをクリックして、”Transcribe Audio”を選びます。次に出てくる画面(これはグーグルの実験的なもので云々)で、OKボタンをクリックします。

東電の松本さんの説明が、日本語字幕で見られます。同音異義、あるいはグーグルソフトの聞き間違いが、そこはかとなくユーモラス。

Tuesday, April 5, 2011

東電会見:2号機海側ピットの高放射能汚染水

4月5日午後2時半ごろ終わったらしい記者会見のビデオを見たご報告。すでにニュースでも出ておりますが、(私のように)テレビ、新聞のない方々のために。

2号機取水口付近の放射能(ヨウ素131、セシウム134、セシウム137)測定結果(4月2日)。その他の放射性物質については、保安院の4月1日の通達に従って確定できるまで発表しない。

ヨウ素131
ピット内 520万ベクレル
ピット外亀裂 540万ベクレル
ピット外の、取水口付近海水 30万ベクレル

(ちなみに、取水口付近の海水の30万ベクレルというのは、安全基準の750万倍だとのこと。朝日。)

ほかの取水口付近からも、数十万倍の濃度の汚染水が出ている。
15,000ベクレル三号機、四号機
19、000ベクレル一号機

4月4日
ピット外の海水 20万ベクレル

ほかの取水口には、どこから汚染水が来てるんでしょうか?

Thursday, March 31, 2011

東電配布DVD 4号機クレーンポンプ車からの映像

USTREAMに岩上安身さんがアップロードした、東電のビデオです。3月24日に撮影した、4号機建屋南側から撮影されたもの、と時事通信

レンズが蒸気に曇ってよく見えませんが...。