若い写真家の小原一真(おばらかずま)さんは去年の8月に福島原発に入り、作業員の姿、東電発表の写真からは伝わってこない敷地内の荒涼とした様子を写真に収めた方です。(例えば英語ブログのポストに出したこの写真など。)
原発事故1周年を期して写真集を出版、その中には、現在も原発で働く作業員の方々の素顔が、実名入りのコメントで入っているとのこと。
スーパーニュースアンカー番組バックナンバーより:
【小原一真さん】
「僕ら自身も守られてるわけですよね、彼らの働きによって。それが仮にヤクザに斡旋されていようが、お金の為だけに働いていようが、それははっきりいって関係なくて、実際彼らがやっている事によって今の僕らの当たり前の生活っていうのが成り立っている。にも関わらず自分がカメラマンという立場を考えた時に、なにも出来てないんですよね、それを思った時に誰かが彼らの思いっていうのを伝えなくちゃいけないですし」
日常の報道では顔が見えにくい作業員。
小原さんは、そんな彼らに正面から向き合い、顔や名前を出す承諾を取り付けました。
過酷な作業に当たる彼らはごく普通の人たちでした。
そして事故の被害者でもありました。
福島県川内村へ続く道です。
小原さんがこの道を走るのはもう100回を超えています。
小原さんが川内村に通うのは、福島第一原子力発電所で作業に従事する村の建設会社を取材するためです。
この会社では、放射性物質に汚染された水を通す配管作業などを請け負っています。
事故後の被ばく量は、多い人ですでに30ミリシーベルトを超えています。
【建設会社の社長】
「家族食わしていかなきゃいけない、公共事業がストップしている、仕事が全くないっていったら、お金払ってもらうためには東京電力助けなくちゃいけないというのもあります。けどやっぱり家族、自分が食べていくのが一番ですからね」
この会社では現在25歳から55歳までの10人が作業にあたっています。
中には事故の後、失業して加わった人もいます。
原発作業員には10代の若者までいるそうです。廃炉まで40年(で済むかどうか)、現在福島第1原発で働く作業員は毎日3千人を超えるそうです。これを40年続けなくてはいけない。
【小原一真さん】
「客観的にその原発の収束を考えた時に40年後にどうなっているんだろうって。40年後も業務が残っているってことは結局、今年生まれた赤ちゃんだって、今学校で勉強している子供たちだってそこで働いているかも知れないわけですよね、そういう事を考えると、本当にそれをしてくれる人がいなくなったらどうするんだっていう議論だとか、その人たちの労働環境だとかっていうのを見直さなくちゃいけないんじゃなのかなってすごく思います」
EX-SKFさん、はじめまして、ではないかもしれませんがはじめまして。
ReplyDeleteこの記事を、わたしのブログでもぜひ紹介したいのですが、よろしいでしょうか?
いつも、記事を読ませていただいています。
米国東海岸に住みながら、記事を読む事があっても翻訳まで手が回らない自分には、EX-SKFさんの記事は本当にありがたいです。
先日、ガンダーセン氏の講演の内容を記事にした際に、作業員さんへの感謝の気持ちを何度ものべられていた彼の言葉を読み、
そして、以前、ラジオでの作業員さん達の声を文字起こししたこともあって、
我々が今生きているこの世界は、文字通り、彼らの命を削りながらの作業に支えられていると言っても大げさではないと、心の底から感謝の気持ちがこみ上げてきました。
どうか、よろしくお願いします。
ブログは、http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr です。
さきほどのまうみです。
ReplyDeleteやはり、ガンダーセン氏の記事の続きとして載せたかったので、すみません、許可をいただく前に載せてしまいました。事後報告になってしまい、申し訳ありません。
許可は要りません。元のブログポストへリンクして、ブログを明記していただくだけで結構です。よろしくお願いいたします。
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