Tuesday, January 19, 2010

マサチューセッツの臨時選挙にご注目

日本の投資家の皆様、明日(水曜日)の米国株式市場がどちらに振れるかをいち早く知りたいのなら、現在開票中のマサチューセッツ州臨時選挙にご注目。脳腫瘍で亡くなった故テッド・ケネディ上院議員の後釜を選出するこの選挙、つい1週間前までは民主党Martha Coakley候補者の圧倒的リードだったのですが、あれよあれよという間に共和党Scott Brown候補が追いつき、選挙直前のアンケートでは4パーセントから10パーセントのリード。

オバマ政権の政策に不満を持つアメリカの過半数の市民は、マサチューセッツの選挙をいわばオバマ大統領に対するレファレンダムとして見ており、共和党候補が勝てば不人気の医療改革、キャップアンドトレードを無理押しすることができなくなるのでは、と期待しています。臨時選挙がこれほど全国の関心を集めるのは珍しいことです。

火曜日の株式市場が上昇した理由はひとつにはマサチューセッツの選挙が共和党候補の勝利になるのでは、という期待からです。万が一(というのも、去年の12月の時点では民主党候補のおばさんが2,30パーセントのリードだったのです)共和党候補が勝利するとなると、水曜日の株式市場は恐らく急上昇するものと思われます。ただし、Sell the newsで大幅に売られる、という可能性もありますね。どちらにしても、市場を動かすニュースであることは間違いないと思われます。

ただ、間抜けなことに、一週間前まではほとんど誰もこの選挙に注目していなかったため(民主党の楽勝と思われていた)、選挙の報道がまったくばらばらで、インターネットでもろくな情報が見つかりません。Boston.comのサイトはアクセスのリクエストが殺到しているからでしょう、アクセスはほとんど不可能。開票結果もページに出たかと思うと、ページを更新した途端消えてしまう、といった状況です。

共和党候補の人となり、政策はどうでもいいからとにかくオバマ大統領がプッシュする民主党候補に勝って欲しい、という意見の人も数多くいるようで、オバマ政権への不満がこの一年でいかに大きくなったかが窺えようというものです。

現在、69パーセント開票で共和党候補53パーセント、民主党候補46パーセント。共和党候補は、2008年にオバマが勝利した地区で票を獲得、圧勝しているようです。

あ、最新のラジオニュースです。民主党Martha Coakley候補が敗戦を認めたそうです!

日曜日にわざわざマサチューセッツにやってきて選挙応援をしたオバマ大統領に、またけちがついたようですね。

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