Thursday, September 22, 2011

福島県、一件5000円で南相馬市のWBC検査結果を購入したい、と打診

上昌弘さんのツイートから。上昌弘さんは、東京大学先端医療社会コミュニケーションシステム、社会提携研究部門の特任教授、という方ですが、ツイッターのプロファイルには「内科医です」と書かれ、福島、特に事故の初期から飯舘村などで住民の方の健康診断などに奔走なさっていたのをツイッターで記憶しています。

9月21日のツイート
福島県から南相馬市立総合病院に「WBCのデータ、一例5000円出すから、福島県に渡すように」と連絡があった。「患者の個人情報」を何と思っているのだろうか。本当に、浜通にいると俄には信じられない経験をする。

その行き先は言わずと知れた福島医大。朝日がん大賞を受賞された教授のいらっしゃるところです。その福島医大、福島県と組んで、国の第3次補正予算に1000億円の要求を盛り込んでもらって、放射線医療の拠点作りをしたいとか。そのニュースはここでお読みいただけますが、再び上昌弘さんのツイートから。

9月20日ツイート1
知人の医師から 福島県立医大について連絡ありました。「福島県立医大の知人からも連絡がありました。学内では一切議論されていないようです。病院幹部も後のことを考えていないと思います。県の幹部が業者に投げて作った案だと思います。」

9月20日ツイート2
続き 「県庁の役人が支配している大学にまともな研究者が行きたがるはずがありません。現時点で800床ですが、病床はいつも混んでいないとのこと。あらたに病床を作る意味はありません。新たに330床の病院を増設しても患者がきません 病院はまず大赤字になります。赤字垂れ流し病院になります。

9月20日ツイート3
つづき 「こんな火事場泥棒大学が、被災者のことを真剣に考えるとは思えません。被災者をだしにつかっているだけです。地元の医療法人の病院は、病床が開 けず収入が減少したため、医師を含めて、給料を大幅にカットしています。ますます医療従事者が流出します。地元の医療機関を支えるべきです。


また、県と福島医大は、飯舘村で検査結果を大学によこせ、と要求したようです。

9月20日のツイート
また、びっくりしたことがあった。飯舘村の保健師さんが紙をもってきた。昨日、福島医大から依頼書が送られてきたらしい。今回の検査結果を、福島県の調査 につかえるように住民から同意をとるようにとのこと。腹が立った。研究者が自分できてやることだ。住民のケアに忙しい保健師に押しつけるな

ああまったく。福島県知事が原発依存脱却を公言したのは次なる利権の目処がしっかり立ったからだろう、と思い確かブログでもそう書きましたが、その利権はやっぱり放射能をネタにして建設業者とつるむ、といった、原発依存とほとんど変わる事のないパターン。

南相馬市の人口は原発事故前で6万7千人、検査1件で5000円、全員検査だとするとそれだけで3億3千5百万円。それでも、1000億円の国家予算を要求する大学病院ですから、3億はまあはした金なんでしょう。

2 comments:

  1. 広島でも原爆が落とされたあと、1400名の日本人科学者が招聘され、被爆者の治療ではなく、放射能の人体に与える影響を調べるために膨大な資料を作成したそうです。その報告書はアメリカにありますす。封印された原爆報告書(NHK)http://vimeo.com/27382719
    今回も罪の無い福島県民は実験材料にされるのでしょう。腹立たしくてたまりません。

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  2. 同意書は被験者が研究の内容を理解し、そして研究に伴うリスクも理解した上で
    サインされなければなりません。
    多分、それらの研究結果はアメリカの医学ジャーナルで発表するのではないかと思います。
    しかし、データ収集の為の健康調査を先にやることはアメリカの法律に反します。

    被曝の有無を知りたい、安心したいという人々の心理を利用して、同意書無しで
    健康調査をし、そのデータを研究に使うのは倫理的に間違っていると思います。
    国際人権法で一人一人の人権は守られているはずです。
    実験材料になりたくない人は同意書にサインしないで下さい。

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