Saturday, March 19, 2011

自衛隊、福島原発第4号機に放水

読売新聞などによると、自衛隊の消防車10台、アメリカ軍の遠隔操作ができる消防車1台(東電が操作)で第4号機に水掛けを行ったそうです。昼過ぎには自衛隊のヘリが上空を飛んで原発の温度を測定するとか。

1400トンのプール目掛けて60~80トンの水を放水したようですが、それもまあプールがあればの話。80トン全部がプールに入るはずもないでしょうが、もうしばらくするとまた防衛省か官房長官から「成功した」とかいう談話が出るのでしょう。

アメリカ軍がこの消防車(合計4台)を提供したのはどうも16日ごろ。4日間も使わずにそのままにしておいたのを、誰かがリークしたようで記事になってしまったため、顔見世に1台使っているような、そんな気がします。この消防車は無人で操作できるだけでなく、海水を取り入れて24時間稼動が可能なのです。なんでわざわざ自衛隊の、給水車が必要な消防車を使い続けるんでしょうか?

国内向けのPRとしか私には思えません。ほら、政府は自衛隊と一緒にこんなに一所懸命なんですよ、というPR.

防衛省が公開した18日の第3号機への水掛(まあその程度にしか見えません)を見ると、一番煙の出ているところには殆ど届いておらず、やっと少し届いたかと思うともう水切れ、といった様子で、煙も水掛の後余計に出ているような感じです。



これが「成功」?

日本政府がアメリカ軍の無人機で撮影されたリアル・タイムの情報を受け取っているにもかかわらずそれを公開していない、という毎日新聞の記事は、他の日本のメディアのどこにも出ていないようですね。

また、英語のブログの方に出しましたが、福島第一原発の原子炉の内少なくとも1つに、イスラエルの会社が設置した熱イメージセンサーが作動していて、センサーの操作は今でもイスラエルの会社側の操作で可能、しかもデータが取れているにもかかわらず、日本政府は操作を許さず、データも伏せている、というエルサレム・ポスト3月15日付けの記事もあります。

日本の皆様、いつまで政府を頼りにするのでしょうか?上から下まで、官が動かなくてはにっちもさっちも行かない、という、大災害の只中でさえ相変わらずの日本、というのは、妙に安心感はあるのですが、そのために不要な被害、死者まで出ているのを見ると、日本人はいつまで我慢するのかなあ、とため息。政府のどうしようもなくお役所的な対応を批判する人たちでさえ、結局は「政府にもっとがんばってもらいたい」という意見で落ち着くわけですから。たぶん、我慢するんでしょう。Until it's too late.

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