Wednesday, October 19, 2011

やっぱり。岩手県のがれきを東京都で焼却処分する業者は例の東電の子会社

10月1日付けのポストで、岩手県からの災害(放射性)がれきを処分する業者を東京都が公募している件に関して、「東京都内で1日100トン以上の処理能力を持つ産業廃棄物焼却処理業者は東京電力の子会社」、とお伝えしましたが、やはり、その会社、東京臨海リサイクルパワー株式会社が燃えるがれきを扱うことになったそうです。

まず、企業名を出せないNHKニュースから。

10月20日付けNHKニュース

東日本大震災で出た岩手県宮古市のがれきを、都内で処理することにしている東京都が、処理に当たる業者を選んだ結果、燃えるがれきについては、東京港にあるゴミの埋め立て処分場に隣接する、処理業者の施設で焼却されることになりました

東京都は、東日本大震災の被災地で大量に出たがれきについて、被災地を支援するため、平成26年3月までの2年半にわたって受け入れ、処理することを決めています。東京都はまず、岩手県宮古市で出たがれき1000トンを、来月までに鉄道を使って都内に運び込む予定で、それに先立って、がれきの処理に当たる、都内の4つの業者を選びました。これらの業者は、がれきのうち、金属などの燃えないものについては細かく砕いたうえで、東京港にあるゴミの埋め立て処分場に埋めることにしています。一方、木くずなどの燃えるものについては、埋め立て処分場に隣接する産業廃棄物の処理業者の施設に持ち込んで焼却したうえで、最終的に埋め立て処分場に埋められることになりました。東京都は「がれきを処理する過程で、そのつど、放射線量や放射性物質を測り、安全性を確認しながら処理を進めていきたい」と話しています。

選ばれた4つの業者とは、東京都環境局の10月19日付け発表によると次の通り:

公募区分1 (建設混合廃棄物破砕処分)

番号 業者名称 所在地及び施設所在地
有明興業株式会社 所在地:江東区若洲二丁目8番25号
施設所在地:同上
株式会社リサイクル・ピア 所在地:大田区城南島三丁目4番3号
施設所在地:同上
高俊興業株式会社 所在地:中野区新井一丁目11番2号
施設所在地:大田区城南島三丁目2番15号


公募区分2 (廃機械・機器類破砕処分)

番号 業者名称 所在地及び施設所在地
有明興業株式会社 所在地:江東区若洲二丁目8番25号
施設所在地:同上
株式会社リーテム 所在地:千代田区外神田三丁目6番10号
施設所在地:大田区城南島三丁目2番9号
そして、

『先行事業分から発生する可燃性廃棄物の焼却施設は、募集要領に示された要件を満たした焼却施設を選定することになっています。今回は、すべての処分業者が東京臨海リサイクルパワー株式会社(江東区青海三丁目地先)を選定しました。』

何しろ、募集要件を満たす焼却施設(一日100トン以上の焼却能力を持つ施設)はここしかないんですから、ほかに選びようもありません。

この、東京電力、清水建設、その他計5社による出資の会社については、10月1日のポストを再度ご参照ください。

2 comments:

  1. 環境ジャーナリストの朝倉と申します。今回、がれきの件を追っていまして貴兄のブログ大変参考にさせて頂いております。ありがとうございます。

    東京臨海リサイクルパワーに関してですが「特別な焼却システムとバグフィルターなどの除去施設を設けているから、放射性物質をださない」との理由で選ばれたという反論に対して、どう思われますか?

    バグフィルターの安全性を問うしか無いでしょうか?

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  2. バグフィルターが放射性物質を捕獲するかどうかは議論が分かれるところのようです。まったく専門外ですので私には判断が出来ませんが、いろいろな方々のTwitter,ブログ、記事などを見る限り、結論は出ていないようですね。バグフィルターをどう処分するかも問題。

    この方の過去のTwilogはご参考になるかもしれません。(現在は「隠居」)
    https://twitter.com/#!/tsunamiwaste

    東京臨界リサイクルパワーが選ばれた(というか、都が選んだ業者が指定した)理由は、単に一日100トン以上の焼却が出来る施設(都が出した条件)を有している、ということだけなのではないかと思います。何しろこの会社1社しか条件を満たさないはずですから。

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