Sunday, May 29, 2011

日本の周辺諸国の原発の数: 韓国20(建設中7)、中国13(建設中27)、台湾6(建設中2)

NHKのTwitter(@nhk_HORIJUN)に、「各国の原発政策」と言う題で4つほど、Tweetが出ていました:

【各国の原発政策①】▼アメリカは世界最多の104基の原発を保有し総電力量の20%を原発で賄っている。オバマ大統領は化石燃料への過度な依存からの脱却を掲げており震災後も原発推進を表明▼フランスは58基保有し電力の約80%を賄う。依存率は世界一。原子力産業が主要産業なため推進強調。

【各国の原発政策②】▼ロシアは32基の原発を保有。今後10年でさらに20基あまり増やす計画。日本での事故後国内では原発への懸念が広がっており政府は内外にチェルノブイリを教訓にした安全性をアピール。新興国への売り込み強化している▼イギリスは19基保有。安全確認できたとして原発維持。
【各国の原発政策③】▼カナダには18基。現在作業チームを立ち上げ安全性などを調査中。民間の世論調査では原発に対する賛否が逆転し反対が賛成上回る▼ ドイツは17基保有。事故後メルケル首相はこれまでの原発維持の政策を一気に転換。今後10年で原発から完全に脱却する計画を打ち出す見通し。
【各国の原発政策④】▼イタリアは日本での事故を受けて、新たに原発を建設する計画を無期限に凍結する方針を打ち出した。国内で反原発の世論が高まっているため▼G8ではありませんが、スイスは5基を保有。電力需要の40%を賄っているが2034年までに順次廃止にする方針を25日閣議決定した。

ドイツ、スイス、イタリア以外は原発推進、売り込みの姿勢を変えておらず、日本も結局アメリカフランスの後をくっついて相変わらず推進、売込みを続けるようですね、G8を見る限り。安全性を向上させるとか。何とも空しい、無意味な言葉で、いかにも政治家の言い草です。

(ところで、日本政府とアメリカ政府がモンゴルに使用済み核燃料保管施設を作らせて、自国の原発メーカーが海外に売り込む際の利点にしようとしている、という記事はご覧になりましたか?ほとんど話題にもなっていなかったようですが。斑目デタラメ春樹さんが5年前におっしゃっていたように、「結局は金ですよ」でモンゴルにババを引かせるんでしょうか。ちなみに、モンゴルにもマグニチュード8が可能な地震の地溝帯が2つあるんです。)

さて、そんな中で、日本の市民の皆様がもっと心配しなければならないのは日本の隣国の原発ではないでしょうか。特に、風向き、気象前線の動きなどを考えると、当然ながら韓国、中国、台湾に存在する原発です。そこで、Wiki(英語)でさっと調べただけの数ですがお出ししておきます。

結構恐ろしいのが韓国。原発の数が結構多いのも驚きましたが、日本と同じく、一つの発電所内に3つ、4つ、5つ6つと原子炉が存在するのです。福島第1原発でも明らかになったように、1つの原子炉で大事故がおきると、同敷地内の全ての原子炉に影響が出ます。原子炉倍増、三倍増計画の中国も日本、韓国と同様、一つの発電所に複数の原子炉を作ろうとしています。

現在各国で建設中の原子炉が住民の反対もなく(あるいは住民の反対をものともせず)建設を終わり稼動するとなると、日本の風上で、合計75基の商業原子炉、研究原子炉も含めると80基の原子炉が運転されることになります

現在でも研究原子炉を入れて44基。狂気の沙汰です。(ああ、「狂気の沙汰も金次第」ですか、まさに。)

Wikipedia: List of nuclear reactors

韓国:

運転中20基

建設中7基

計画中4基

研究用4基

中国:

運転中13基

建設中27基

台湾:

運転中6基

建設中2基

研究用1基

1 comment:

  1. They won't stop until the end of the world...

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