Tuesday, September 13, 2011

放射性汚泥、汚泥焼却灰、東京都はとっくに海面投棄を始めていた

東京都環境局からの6月3日付けのお知らせは、中央防波堤外側埋立処分場及び新海面処分場で、大気中の放射線量を測定した結果の報告です。

東京都は、「セメント混練りや湿潤化した」下水汚泥焼却灰、上水スラッジを、少なくとも5月の後半からこの処分場に埋め立てていたのです。東京都の下水汚泥焼却灰からは、9月9日時点のデータでキロ当たり最高2万6千ベクレルの放射性セシウムが出ています。浄水発生土からも放射性セシウムが検出されていますが、こちらのほうは5月13日の発表以降、水道局からの発表は見当たりません。

4月27日時点の検査で、江戸川の水を取水する金町浄水場の浄水土からはヨウ素131がキロ当たり2440ベクレル、放射性セシウムが6570ベクレル出ています。

中央防波堤外側埋立処分場及び新海面処分場は、こんなところです。(写真は東京都環境局のサイトより)

放射能測定結果によると、上水スラッジの埋め立て地点からは6月1日の測定で0.19~0.65マイクロシーベルト時、面白いことに、表面から10センチの地点の測定値より1メートルの地点の測定値の方が高い値を示しています。下水焼却灰埋め立て地点からは、やはり6月1日の測定で0.20~0.55マイクロシーベルト時。上水スラッジの方が空間放射線量が高くなっています。

東京市民の皆様、ご存知でしたか?

都の環境局サイトに出ている、中央防波堤外側埋立処分場及び新海面処分場での埋め立ての図です。写真と照らし合わせてご覧ください。

◎ No.1~No.7 7地点(処分場内6地点、環境局中防合同庁舎1地点)
測定高さ 地上0.5メートル、1.0メートル
画像 A、B 2箇所(下水汚泥焼却灰埋立エリア(A):8地点、上水スラッジ埋立エリア(B):7地点)
測定高さ 地上0.01メートル、0.5メートル、1.0メートル

横浜市の場合8000ベクレル以下だからという言い訳は立つかも知れませんが、東京都の場合焼却灰の放射能は軽く8000ベクレルを超え、埋め立て地で測った空間放射線量は放射線管理区域よりも高い地点があるほど。

一体どういう思考をすればこういうことが出来るのか、とこちらが考え込んでしまいましたが、高度汚染埋立地に築地の魚市場を移そうという東京都ですから、放射性埋立地ぐらい何のことはないんでしょうか。

3月11日以前と何も変わっていない、放射能汚染は少しも深刻ではない、と示したいがための行為なのか、とも思います。それなら、堂々と市民に発表して投棄を開始すればよいと思いますが、投棄する、という報道発表は東京都環境局サイトにはありません。東京都のサイトにもありません。6月3日付けで埋め立て場所の放射線測定の発表があったきりです。

10 comments:

  1. はじめまして。つい最近こちらのブログを知り、毎日チェックしています。東京都在住の兼業主婦です。
    貴重な情報有難うございました。
    家族への安全な食材の事ばかり気にしていて、この様な事態が
    起きていたとは全く知りませんでした・・・。
    政府はあてにしていませんが、余りにも酷すぎます。
    庶民をバカにしていますね。東電の本社はこちらへ移転してもらいたいです。

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  2. 以前に韓国の新聞に、怒らない、文句をつけない国民に対して政府が付け上がるのだ、日本の皆さん、もっと怒りましょうよ、という記事がありました。その通りなんですが、情報が出てこないのでは怒りようもないですね。

    横浜の市民は間際で立ち上がって一応投棄を凍結させましたが、東京はこのままなんですかね。

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  3. 記事、拝見しました。

    驚きましたが、同時に、下水汚泥から高濃度な放射線量を観測というニュースが出たのは春先からGWの記憶なのですが、それらの汚泥を、では埋め立て地以外の(東京の)どこに運んだらいいと考えてるのか、も意見があるとよかったです。

    海に流し込んでるとしたら驚きでしたが、埋め立て地の中央部ならとりあえず自分はありな気がしました。

    ただ、今後この土地がまた再利用などとなる場合にここどうするの、あるいは、黙って開発進めて、後日バレるなんていう未来が予想もできたりするので、監視は必要だなと感じました。

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  4. >6月3日付けで埋め立て場所の放射線測定の発表があったきりです。

    東京都環境局に6月3日以降の放射線量測定結果出てますよ。
    23年5月~7月
    http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/attachement/result_radiation_230727.pdf

    23年8月以降
    http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/attachement/result_radiation_230907.pdf

    なぜか数値が下がってます。どういう対処をしたのか、そのあたり、不明ですが。
    故意ではない気がします。故意ではないからいいわけではないのですが。

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  5. 「埋め立て地以外のどこに」と書いた投稿後にもこのことを考えてました。

    追記です。

    東京の下水処理場は数カ所あるようですが、住宅地に隣接しているものも少なくありません。
    汚泥をどうするか、放射能汚染廃棄物をどこで処分するかについては今後も議論が必要なものですが、議論を待って放置しておくのも愚策に思えます。問題を先送りして、その間、住宅地の中にとどめておくというのもナンセンスだと感じます。
    また汚染物質はどこへ運んでもその地域の住人が反対・反発します。山奥とか専用廃棄場を作るにしても、その地域の生産業が嫌がるはずで、調整には相当な時間とお金がかかるだろうとも思います。基地問題と同類な難しさのある事案なんじゃないかと思っています。

    海に直接投棄というのはあり得ないですが、埋め立て地の中央にというのは、現時点ではやはり妥当な気がしました。
    (ちなみにタイトルの「海面投棄」が、記事を読み終えた後、誇張に感じた旨も書き添えておきます)

    とはいえ、記事を見るまで知りませんでしたし、こういう情報の伝播を都も積極的にやるべきだし、将来的にどうするかについても明示していくべきと思います。

    この記事はとてもいい情報を教えてくれたと感じます。ありがとうございました。

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  6. 埋め立てはだめだと思います。情報公開や議論をしたら処理に時間がかかるかもしれませんが、私は埋め立てに反対です。埋め立ては地盤沈下、液状化、雨水の地中浸透〜海洋汚染など、未知な部分が大きいです。汚染した汚泥や焼却灰は今後も増えます。一旦埋先例が出来れば埋め立ての歯止めが効かなくなるでしょう。持っていく場所がない=埋め立て。。ってアリなんでしょうか。

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  7. やはりこんな事が既に行われていたのですね。まさに臨海地区に住んでいましたが、大田区の下水処理場の汚泥問題が取り上げられてから、子供の継続する異変に気づきました。そして居住地域を改めて見渡してみると、品川区、江東区、大田区、港区の下水処理場や焼却場にかこまれていること、そしてそのいずれからも高濃度の放射線が検出されている事が、報告され始め、身の危険を感じて、大好きな土地を離れる決意をしました。
    まさか、それらの施設から排出された物まで近くに埋め立てられていたとは!なぜ、潮風公園から大江戸温泉付近の線量が高いのか、やっとふにおちました。観光客も訪れる所なのに、何の告知もなかったのには、呆れてしまいます。

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  8. 東京23区のごみ焼却処理「技術」はアジアの新興国に輸出されるんだそうです。原発も売ってますし。世界の人が、日本の「政府」と「国民」を分けて考えてくれるうちに何とかしたいものです。

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  9. 海面投棄という表現について、注意を喚起するのにはいい表現だと思います、ただ、今回のことだけではなく、今までゴミ行政はすべからく投棄であり、非常に問題の多いのが海面埋め立て場への投棄であるということに気づいてもらいたいと思います。

    ちなみに、今回の件、問題なのは環境省の指針8000ベクレルを超えている点もそうですが、海面処分場については環境省でもまだ結論がでていないという所です。なのでとにかく最悪です。ではまた。

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  10. かつてフランスではやりたい放題の貴族を断頭台に送り込み、市民は民主主義を得た。

    東京都民は今何をなすべきか。もう答えは明らかだよね。
    役人貴族を如何にして断頭台送りにするか。真剣に検討すべき時が来ている。

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