Thursday, September 1, 2011

さいたま市の巨大ゆり

これがどんな品種なのか、ご存知の方いらっしゃったら是非お教えください。

読売新聞埼玉版9月1日付け記事

さいたま市岩槻区内で珍しいユリの花が見つかった。1本の茎に多数の花が群がるように咲く。

 茎の高さは約1メートル、太さは10~20センチ。周囲に甘いにおいを漂わせている。

 近くに住む会社員三橋保子さん(59)によると、これまでも付近では野生のユリが花を咲かせていた。しかし、この花はあまりにも大きく「気味が悪いほど」。周囲のイモ畑やオクラ畑に遮られ、人目に触れず咲いているという。





9 comments:

  1. 高砂百合(別名:細葉鉄砲百合)に似てるなと思います。
    ユリは、家庭園芸で育てるとウイルス病になりやすかったり、生育に手間がかかり大変なのですが、山野などで生育環境が適合してると、野生でほったらかしのはずなのに、茎が折れるんじゃないかと心配するくらいものすご〜い多花になることがあるんですよ。で、球根も痩せずに翌年もちゃんと咲いてくれるんです。
    写真を見ると畑の横みたいなので、このユリにとって今年のこの環境は最高に良かったんでしょう。

    昔〜からある現象なので今の放射能のせいとか、なんらかの異常気象のせいとかではなく、ユリとは元々そういう品種のようです。
    昔ベランダ園芸でユリを育ててみたのですが、病気との闘いで疲れ果てて断念しました。その時色々調べたのでした。
    ユリはほとんどウイルス病(成長点がなくなり花芽もなくなる)に感染してるらしく、環境によって症状が出たりでなかったりするらしいです。都会でが発症した球根を山に植えてみて、環境が合うと症状が出ず、またすごく咲くようになるんだそうです。
    だから山野で折れそうに多花になったユリを見ても不安に思う必要はないと思います。ユリにしたら本来の姿なだけなので。

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  2. 情報ありがとうございます。しかしこのゆりの茎はへし折ろうとしても折れなそうですね。

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  3. タカサゴユリだと思います。
    うちの庭や畑、周辺にも現在たくさん咲いていますが、こんな状態のものは長年観察していても見たことがありません。
    通常のタカサゴユリは茎の直径が太くても1cm程度です。この写真のユリは手前のものと比較すると、茎の直径は数cmあるように見えます。
    どんなに栄養がよかったとしても、一株で50輪以上咲くユリがあるとは思えないのですが。

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  4. ちょっとググってみると、ユリの多花を「異常現象だ〜」と騒いでいる人が多いので、現象の名前が思い出せなかったのですが、結論として昔からある現象で心配いらないと書いたのです。
    特に今は何かあると、すぐ放射能の影響か?とか異常異常と騒ぐので。TwitterのRTのように、不安を増殖してもらいたくなかったので。

    今日東京の大きなターミナル駅の本屋に行ったらすぐに見つかりました。
    この現象は「帯化現象」とか「化石現象」というそうです。
    「帯化」でググるとたくさんでてきます。
    英語だと「fasciation」というそうです。アメリカにもある現象だと思いますが、みつかりますでしょうか。

    原因は分かってないので憶測で色々いわれたりしますが、病気ではなく、栄養過多が大きな要因だろうと言われています。
    茎が扁平になるそうで、それで茎が太〜くなったように見えるんでしょうか。
    「帯化」は固定する種とある時突然帯化して翌年は普通に戻る種とあるようです。
    ユリは固定せず、ケイトウは固定するそうです。
    野生状態では見られないと書いてある本があったのですが、調べてみると、「人為的な栄養過剰」が及びそうな場所で起こるようで、山野というだけでは「野生状態」ではないということですね。

    http://www.atariya.net/hana/keitou.htm
    ↑ケイトウは茎頂が帯化変形してるので、こんな花になるんですね−。

    http://www.osaka-midori.jp/fululu/02news「/04midokoronews-taika.html
    ↑これは何年の「8月中旬」なんでしょうね。でも「帯化」の説明は参考になります。

    http://www.topics.or.jp/localNews/news/2011/08/2011_131475599366.html
    ↑ 2011/8/31徳島新聞の記事『1本のユリに、花がいっぱい 県内各地、帯化現象で』。
    記者は、単に現象をニュースにしただけじゃなくて、ちゃんとと調べて書いてるようです。記事を読んでいて好感が持てますね。ここまで書けば「異常現象かも〜」「放射能かも〜」という流言飛語が防げます。

    知らないことを学ぶのが学問。それには、まず「本」が一番です(本屋に限らず図書館も)。
    本をたくさん読めば、世界がどんどん広がりますし、本の真偽も分かるようになりますし、インターネットにあふれる情報の真偽も見抜くことが出来るようになります。

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  5. 福島産の桃が、今年は異常に大きいというtweetが、先週twitterで飛び交っていました。何か関連があるのでしょうか?

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  6. 桃、どうなんでしょうね? 去年は猛暑過ぎて農作物のみならず、海産・畜産と広〜く不作だったので、今年は歴代4位の暑さとはいえ、生育が良く感じるのかも?
    去年(2010年)、猛暑と雨不足で野菜の不作とモーレツな高騰があったことを覚えてる人はどれくらいいるんだろう?

    これからのことばかりで分からないことが多いですが、肥田舜太郎先生が歩んできたような道を我々も歩むのかなーというのはなんとなく感じています。
    先人の警告を取り合わず、轍を踏んでしまったので、今は意味が分からなくても、何年か経てば原発事故の経験値として積み上がっていくんだろうと思います。そんな経験が役立つ未来が来てほしくないと思いますが。

    補足:写真のユリの葉は、テッポウユリより細いけど花に赤い縞がないのでシンテッポウユリかも。さらにもっと自然交雑してるかもですが、ま、野生は自由〜(^^)
    http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-shinteppoyuri_large.html

    ↓更にこんなん見つかりました〜。オアシスに刺さったユリ状態ですね!
    http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-132491-storytopic-5.html

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  7. JK様、情報ありがとうございます。英文ブログですぐに”Fasciation"とコメントが付きました。アメリカにもあります。英語版Wikiによると、原因はいくつか考えられて、ウイルス感染、成長点の細胞の突然変異など、とあります。細胞の突然変異ということは遺伝子の損傷ですね。

    ただ、何でも放射能のせいにするのは非科学的でしょうが、放射能の影響を徹底的に度外視する、というのも非科学的な態度だと個人的には思います。まして世界で未曾有の原発事故がおきているわけで、逆に言えば放射能の影響の有無をしっかり調べる絶好の機会です。科学者の方々に、興味を持って調査していただきたいと私は思います。

    「放射能じゃない」「異常現象じゃない」という流言蜚語もありえます。3月時点では、福島原発メルトダウンは流言蜚語、たちの悪い風評でした。

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  8. > 「放射能じゃない」「異常現象じゃない」という流言蜚語もありえます。

    そのとうりです。現実「原発業界御用学者」のそういった発言に苦慮してますしね。

    わたしは『「安全な被曝」は存在しない』し、どんなに少しの放射線であっても、それに比例した影響があると思ってますが、でも、だからこそ、放射能の影響なのに『無関係』を主張する原発業界御用学者のようなことはしたくないです。
    何でも放射能の影響かも?といったりしたら、原発業界御用学者と同じレベルに成り下がってしまいます。

    帯化は何十年も(あるいはもっと前から)知られている現象で、放射能が原因であれば、原発の回りに帯化したユリが群生しなければならないことになります。

    放射能の影響を心配するなら、arevamirpal::laprimaveraさんも紹介されていた市川定夫先生のムラサキツユクサの研究が有名です。
    http://www.gensuikin.org/gnskn_nws/0707_1.htm
    http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/08/blog-post_13.html

    http://blog.goo.ne.jp/ryuzou42/e/ad4c17a2cd8ed5b1d371731f1c57a3aa
    ↑このページ興味深いです。
    この『原子力発電と微量放射線の影響-市川定夫先生講演録-』、なんと福島県教職員組合双葉支部公害研究会・編だそうですよ。
    この冊子、市販の出版物ではないので簡単に手に入らないようなのが残念です。
    関東の図書館ではみあたらないのですが、どこかの大学の研究室とかにあったりするのでしょうか。そこまではつてがないので探せないのですが,読んでみたいものです。

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  9. これは読んでみたいですねえ。国会図書館とかにないですかね。それとも、そのブログの方にコピーを頼んでみるか...。

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