Tuesday, September 20, 2011

米国ニューヨーク州で大規模な反原発デモ予定

日時は10月3日午後0時から3時30分まで。ヘレン・カルディコット博士による基調演説、共催者にグリーンピース、環境保護団体のシエラ・クラブ、消費者保護運動を続けてきたラルフ・ネーダー氏など、著名人・団体が名を連ねています。(大規模かどうか、ふたを開けてみなくては分かりませんが、スピーカー、共催者を見ると結構規模が大きいのかと思います。)英語ブログのコメント欄にポストしてきた方がいらしたので、リンク先のサイトに行って見ました。

デモを企画しているのは、”Coalition Against Nukes"、そのものずばり「反核連合」という名の組織です。

デモの目的はどうも2つ、日本への支援と、自国での原発の安全性(特にニューヨーク州ハドソン川岸にあるインディアン・ポイント原発)に疑問を投げかけ抗議すること。以下、この組織の9月12日付け紹介ページからの私訳です。(ほとんど見直してませんので、大筋はあっていると思いますが細かい表現などはご容赦。)

(Long Island, NY, September 12, 2011) The Coalition Against Nukes National Day of Action flagship rally will be Saturday, October 1, 2011 at Pier 95 Hudson River Park, NYC, from Noon to 3:30 pm, with more events happening throughout the United States. Visit www.CoalitionAgainstNukes.org.

(ニューヨーク州ロングアイランド2011年9月12日)「反核連合」初の全国集会が2011年10月1日土曜日の午後0時から3時30分まで、ハドソン川公園の第95桟橋付近で開催されます。同時に全米各地でも集会が行われます。詳細はwww.CoalitionAgainstNukes.orgのサイトでご覧になれます。

The Fukushima Daiichi meltdowns inspired this grassroots action. It was intensified by the August 23 magnitude 5.8 earthquake that caused two reactors at Virginia’s North Anna nuclear plant to shut down. Twelve reactors up and down the eastern US reported "unusual events" to the NRC.

福島第1原発のメルトダウンは、ここアメリカでの草の根運動を呼び起こしました。バージニアのノース・アンナ原発の2基の原子炉をシャットダウンさせた、8月23日のマグニチュード5.8の地震によって、この運動は更に強まりました。アメリカ東部の12基の原子炉で、何らかの「異常事象」が発生した、と原子力規制委員会は発表しています。

Then, on August 28, Hurricane Irene demonstrated powerfully that electrical power and transportation routes can be disrupted over a very large area-for days and weeks.

更に8月28日、ハリケーン・アイリーンの襲来によって、電力、交通網が広い範囲にわたって何日も何週間も途絶しうることがはっきりしました。

In New York, Entergy’s aging, leaky, 40-year old Indian Point nuclear reactors, with uncorrected safety concerns yet under consideration for additional 20-year relicensing by the Obama Administration, are located near 2 fault lines, just north of NYC in a very densely-populated area. Twenty million people live within 50 miles of Indian Point in NY, New Jersey and Connecticut.

ニューヨーク州では、Entergyの老朽化したインディアン・ポイント原発が、操業開始から40年経ち安全性の問題が改善されていないまま、現在オバマ政権の下で20年の運転延長の審査中です。インディアン・ポイント原発の50マイル圏内(80キロ圏内)には、ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州の2千万の人が住んでいます。

We stand with the people of Japan who are suffering this ongoing nuclear disaster. We cannot let that happen here!

私たちはいまも継続している核災害に苦しむ日本の人々と共に立ち上がります。ここで[アメリカで]そのようなことを起こしてはなりません!

WHEN:
日時
Saturday, October 1, 2011 from 12:00pm - 3:30pm
2011年10月1日土曜日、午後0時から3時30分

WHERE:
場所
Hudson River Park, Pier 95, 12th Ave @ West 55th Street, NYC
ニューヨーク市ハドソン川公園95番桟橋(西55番街と12番街付近)

And in: California, Connecticut, Florida, Illinois, Massachusetts, Michigan, New Jersey, North Carolina, Ohio, Virginia and Washington.
同時に、カリフォルニア州、コネチカット州、フロリダ州、イリノイ州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ニュージャージー州、ノースカロライナ州、オハイオ州、バージニア州、ワシントン州でも開催

WHY:
開催理由

The health impacts of Fukushima are far from over. We are forced to watch Japan succumb to a growing medical and environmental catastrophe that will unfold for generations, and may equal or surpass the damage of Chernobyl. Fukushima made it very clear what happens when back-up systems fail, government withholds information, and Industry is in charge of safety.

福島事故の健康への影響は始まったばかりです。私たちは、日本が今後何世代にもわたって、チェルノブイリ事故の被害をも上回るような健康上の、そして環境への大災害を蒙っていくのを見守ることを余儀なくされています。福島事故ではっきり分かったのは、バックアップシステムが作動しないとどうなるのか、政府が情報の開示をしないとどうなるのか、原子力業界が安全性の責任を持つとどうなるのか、ということでした。

The American public must be roused to the danger of the nuclear power industry and the cozy regulatory milieu, including hasty relicensing of old plants, lack of security and permanent storage for radioactive waste, insufficient evacuation plans, billions in taxpayer subsidies, and more.

アメリカの一般大衆は、原子力業界の危険性について、また、古い原発の運転免許が簡単に行われること、安全性の欠落、放射性廃棄物の最終保管場所の欠落、不十分な避難プラン、何十億ドルもの納税者からの助成金、といった、業界と政府規制側の癒着関係の危険性について認識する必要があります。

"Consider the economic consequences of a meltdown at Indian Point from an earthquake. New York, the world’s financial capital, could be rendered virtually uninhabitable," said Dr. Helen Caldicott, co-founder of Physicians for Social Responsibility and keynote speaker for the NYC Rally.

「地震によってインディアンポイント原発がメルトダウンを起こした場合の経済的な影響を考えてみてください。世界の金融の首都であるニューヨーク市はほとんど人の住めない場所になりかねないのです」、と、「社会的責任を果たすための医師団」の共同創始者であり、ニューヨーク市の集会での基調演説を行う予定のヘレン・カルディコット博士は言います。

"Fukushima fallout is traversing the Northern Hemisphere, turning up in milk, food, and water; on tourists in airports, and products in shipping bays around the world," Caldicott said.

「福島原発からの放射性降下物は北半球全体に広がっています。牛乳、食物、水の中からも検出されています。空港の観光客の上にも、世界各地の港湾に届いている製品にも」。

Coalition Against Nukes executive director Priscilla Star lives downwind across the Long Island Sound from Millstone Power Station’s nuclear reactors in Waterford, CT.

「反核同盟」の会長であるプリシラ・スターは、コネチカット州ウォーターフォードのミルストーン発電所原子炉の風下、ロングアイランドの南部に住んでいます。

"We hear from Japanese people affected by Fukushima every day at the Coalition Against Nukes Facebook page," said Priscilla Star, executive director. "They’re afraid to abandon their homes and businesses, but afraid to stay while they get increasingly sick with symptoms of radiation sickness," she said. "They’re frightened for their children and it just breaks your heart."

「福島事故によって影響を受けている日本の人々から毎日のように、私たちの反核同盟のフェースブックにメッセージが寄せられます」、とプリシラ・スター会長は言います。「家や仕事を投げ出すことは出来ない、でも、放射線被曝症状で健康を害されながら留まることもおそろしい。自分たちの子供のことを思って恐ろしいのです。本当に心が痛みます。」

"We have 104 nuclear reactors here in the US, as well as earthquakes, tornadoes and hurricanes. We’re just as vulnerable," Star said.

「アメリカには104基の原子炉があります。地震、竜巻、ハリケーンもあります。私たちも日本同様、弱点だらけ、無防備なのです。」

日本国民への同情、それとフクシマをアメリカで起こさせるな、という趣旨ですね。ちなみに、インディアンポイント原発の原子炉はウェスチングハウス(現在は東芝の100%子会社)の加圧水型原子炉です。福島第1原発の沸騰水型のマーク1型原子炉よりは安全性の面ではましのようですが、老朽化原発であることには変わりはありません。

で、この後にスピーカー、協賛者のリストが続きます。(そこは英文のコピーで失礼。)

  • Dr. Helen Caldicott – Keynote
  • Dr. Caldicott is a pediatrician who has devoted the last 38 years to education about the health hazards of the nuclear age. She is the co-founder of Physicians for Social Responsibility.
  • Brent Blackwelder, President Emeritus, Friends of the Earth, and the most senior environmental lobbyist in Washington D.C.
  • Former US Congressman John Hall represented NY’s 19th District, including Indian Point. Co-founder of Musicians United for Safe Energy—MUSE
  • Harvey Wasserman anti-nuclear activist, author of SOLARTOPIA!: Our Green-Powered Earth, A.D. 2030
  • Kevin Kamps, Radioactive Waste Watchdog at Beyond Nuclear.
  • Karl Grossman, investigative journalist, author, and professor at SUNY Old Westbury, recipient of the George Polk, James Aronson and John Peter Zenger Awards
  • Alice Slater, Founder of Abolition 2000, NY Director of Nuclear Age Peace Foundation and its UN representative.

  • Rally co-sponsors: Friends of the Earth, NYC Sierra Club, Greenpeace, Ralph Nader, New York Physicians for Social Responsibility, NYPIRG, Hudson River Sloop Clearwater, Helen Caldicott Foundation, IPSEC, Beyond Nuclear, Westchester Citizens Awareness Network, Shut Down Indian Point Now, Time’s Up, ECOFEST, Rock the Reactors.

    単に日本に同情する、というだけでなく、フクシマをきっかけに自分達の国にある原発はどうなのか、今何とかしないと将来とんでもない事故になるのではないか、と一部のアメリカ人が気づき出して行動を起こそうしているとしたら、日本の皆様の3月の事故以来のご苦労も無駄ではなかった、無駄どころか大いにインスピレーションになったのだ、と思います。

    「パレード」と茶化したいマスコミには茶化させておけばよいのです。児玉教授の「得手に帆掛けて」ではありませんが、一人一人が出来ること、得意なことをやればよいのです。私はこうしてブログを書いて皆様に情報をお届けすることに努めるのが得手と心得ております。

    3 comments:

    1. 仙台在住です。米国の親戚に娘を預けています。早く家族一緒に住めるようになりたいと望んでいますが、米国もまた風下にあり、全く安全ということはできないのだと気付きました。米国が日本に売り込んだ原発が壊れ、米国もその影響から逃れられない。なんという皮肉でしょう。
      世界中の人々が日本の問題を対岸の火事ではなく自分のこととして考えてほしいです。一番大切なものは何か、と。私も心の中でデモに参加します。

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    2. 本当にそうですね。皮肉です。アメリカのアラスカからメキシコまで、西海岸はジェット気流に乗ってきた放射能で汚染されています。EPAは黙ってますが、日本の大学までシミュレーションを出していますから。

      私の英語ブログに世界中から来てくださる読者の方のコメントを見る限り、彼らは怒ってます。日本の政府、県、東電に。アメリカが汚染されたことも、放射能がヨーロッパまで飛散したことも知っています。対岸の火事と思っている人は、私のブログに来る人ではまずいません。もう自分のことのように恐れ、怒っています。日本のために、ということもあるでしょうが、彼らにとっては、自分たちのところまで放射能という実害が来てしまった、という意識です。

      日本にいないために行動を起こせないのを歯がゆがっている人も多いです。彼らにとっては、何が何でも汚染の元凶である福島原発を止めることが第一義で、それをしないで何を日本政府は遊んでるんだ、と言うわけです。日本人はそれを何で政府に要求しないんだ、といぶかしがっている人も多いですね。

      とはいえ、私の読者も微々たる数。これが毎日10万、20万のアクセスがあるなら話は別でしょうが、残念ながらもう一桁下。

      早くご家族でご一緒に過ごせるようになることをお祈り申し上げています。

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    3. さっそくのご紹介ありがとうございます。
      アメリカでの動き、心強いです。

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