野田首相が11月14日の国会党首討議に半ばやけっぱちのように見えて実はしっかり計算高い解散宣言、衆院選が師走の16日と決定してから、日経平均が気が違ったように連日上昇を続けています。1万の大台に乗るかどうか、といったアナリストの言も見かけますが、しかし
Everything in perspective.
選挙にあやかって、過去約10年の内閣の下で日本の株式市場がどのように推移していったのか、見てみることにしました。
2001年から2009年までは自民党政権、2009年9月に鳩山内閣が成立してからは民主党政権。日経平均のグラフを見る限り、自民党政権下で日経平均は大きく上下動してついに壊れ、民主党政権が何をしてももうあまり反応もしない、死に体のように見えます。あるいは、ようやく(20年かかって)下げ止まり、落ち着いてベースを作りだした、とも考えられる気もします。
自民党政権復活に期待する人たちは、小泉氏の下で起きた日経平均の倍増の再来を夢見ているのでしょう。再度の「安倍首相」が公共事業バブルを引き起こしてプリントごっこを日銀に強要し、株価が急騰することを夢見て。
(内閣の線引きはおおよそです。)
それにしても、不動産バブルの崩壊で引き起こされた市場の急落は、今更見てもすさまじいものですね。1989年の12月に最高値を付けてからその半値に落ちるまで、1年3ヶ月程。
私は個人的には野田さんが衆院解散、選挙を12月の忙しいさなかに、他の党がろくに準備も出来ないうちにやるだろうと思い、英語ブログにもそう書きましたが、その通りになりました。英語ブログでは、民主党が勝つんではないだろうかとも書きました。こっちはおそらく外れるでしょうが、市政を投げ出してあわてて全国体制に走り回る某市長の党、どこと連携していいのか右往左往する小党、カツカレー総裁の自民党、どれもこれも...。
野田さんに関しては、こんな記事もあります。「憲政史上最高の解散宣言 野田首相に見た本物の政治家の覚悟」(JBPress)
日本の「右傾」を嫌い恐れるツイッターを数多く拝見しますが、オバマ政権下で極度の「左傾」に邁進するアメリカに暮らしていると、右、左、どちらも国家権力の増強、国家とつるんだ企業、企業家の優遇、個人の権利と福利を押しつぶす、という点で見事に一致しています。同じ穴の狢で、出てくる穴が右と左に違っているだけ、ぐらいのものでしょうか。