Thursday, November 17, 2011

放射性セシウム137を一度大量に摂取するのと、毎日少量摂取するのと、どちらが体内に残るのだろうか

というグラフは、ほかならぬICRP、国際放射線防護委員会のPublication 111に出ています。まだご覧になったことのない方のために、出しておきます。

11月18日付けの記事で読売新聞がどつぼにはまった感がありますが、セシウムを一度に大量に摂取したマウスの体内のセシウムは摂取後急激に低下することが、このグラフからも容易に推測できます。

1000ベクレル一気に摂取した場合と10ベクレルずつ毎日摂取した場合では、100日も経たない内に全身放射能量が逆転、1ベクレル毎日摂取した場合と比べても、350日より前に逆転しています。

先日も枝野前官房長官が国会の答弁で、基準値近く汚染された食品を1、2回食べてもすぐに影響はない、と言っただけ、と詭弁を使っていましたが、実際、基準値に近い、あるいはそれ以上に汚染された食品を1、2回食べるより、基準値よりはるかに低い汚染食品を継続して食べるほうがよほど内部被曝する、と言うことになります。

ちなみに、日本政府の食品安全委員会、放射線審議会などがしきりに参照するICRPのPublication 111は、特別に無料でダウンロードできます。

英文: http://www.icrp.org/docs/P111(Special%20Free%20Release).pdf

日本文(暫定訳): http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15092,76,html

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