amanakuni.net、4月23日エントリーより。
震災や原発事故のどさくさに紛れて、リニア新幹線の計画が進行しよう としています。大量の電気を喰い、強力な電磁波を及ぼすリニア中央新幹線は原発とリンクしたものです。国土交通省は一昨日中央新幹線小委員会の最終答申を出し,昨日、最終答申に対するパブリックコメントの募集を 始めました。 その締め切りは5月5日(必着)です。この計画は南アルプスの地下をほぼ直線上に通すもので,大規模な自然破壊や周辺の電磁波問題が危惧され、電力消費は 新幹線の3~40倍と言われ、そのために原発が必要だという言われ方をしています。また原発と同じく大規模開発が利権の温床になることからほんとうに必要 なのかと言われつづけてきましたが、原発とまったく同様に、いま国はどさくさにまぎれて進めようとしています。国土交通省の委員会・最終答申とパブリック コメント募集要項がここから見られます。できれば個人名でコメントを送ることと、この情報の拡散が呼びかけられています。
電力もさることながら、南アルプスの地下を通すだあ??原発事故だけでもうたくさんです。これ以上の自己破壊は止めてください。
産業が空洞化したアメリカでは、ウォール・ストリートの巨大銀行、投資銀行が本来の金融市場の機能には何の関係もない、ただ自分達のために商売を作り出すだけの目的で、政府、連邦準備銀行のサポートの元でサブプライムローンを取りまとめた債券を作って全世界にばら撒きました。その債券の価値が暴落したことがきっかけとなって、結果、2008年9月から11月の全世界的株価大暴落、それに誘発された形で全世界的経済後退を引き起こしました。その尻拭いをさせられたのは銀行ではなく、アメリカ国民。それも、政府に脅かされて(銀行が倒産するととんでもないことになる、と脅されました)銀行を救済するための巨額な金を、新たなる国家の借金と言う形で供出させられました。
この中央新幹線とやらも同じ類と見ました。なにもこんなルートで鉄道を通す経済的理由など、ないはずです。(ルートに当たる地域の利権を経済と呼ぶならまあ経済なのでしょうが。)アメリカほど産業がまだ空洞化していない日本で、企業(原発作るのと同じ重電メーカー、ゼネコンですね)に商売をつくりだしてやるには、政府がらみの大規模プロジェクトが一番。それが住民にとって必要か、なんてことは最初から度外視できるのが、政府がらみの大規模プロジェクトの強みです。それを海外にインフラビジネスとして売り込む。まるで原発と同じパターン。もし大事故になったら?尻拭いは政府、で、政府も金があるわけではないので、究極の尻拭いは国民です。
アメリカのサブプライムローンを基にした債券は幸いなことに紙切れ(デジタル版ですが)、株価が下がり、経済が停滞し、住宅の価格が激落し、人々は破産し家を失い会社は倒産しドルが下がりましたが、放射能も電磁波も出ませんでした。当たり前ですが。
海外の日本のイメージは、自然を大切にする、自然と共存する国、でした。まあ、勝手にそんなイメージを持つほうがおかしい、と言われればそれまでですが、南アルプスをぶち抜いて電磁波新幹線を通す、となったら、日本人はこれは民族的にどこかおかしいんじゃないか、と思う人たちが増えると思います。どう思われようと気にしない、と言われれば、またそれまでですが。
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