読売の爆笑記事。
海外の大衆紙、恐怖心あおる誇張報道
海外の大衆紙などでは、福島第一原発から漏れ出した放射能の危険を実態以上に誇張し、恐怖心をあおるような報道ぶりも目立つ。
3月15日付の英大衆紙サンは1面トップ記事で「数千人が放射能漏れを恐れ、東京から脱出を開始」と仰々しく伝えた。別の英大衆紙デイリー・メールの3月16日付1面の見出しは「核パニックにとらわれた国」。「日本の核危機は制御不能」などと書き立て、白いマス クをつけて涙を浮かべる女性の写真を添えた。日本で花粉症対策のマスクは珍しくないが、あたかもマスクで放射能汚染をしのいでいるかのような印象だ。
低濃度の汚染水が海に放出されたことを伝えた今月6日付独大衆紙「ビルト」は、見出しで「日本人は太平洋全部を汚染するのか?」と憤りを示した。読者はこの見出しを見ただけで、とめどない汚染の拡大を連想してしまう。
(2011年4月7日12時26分 読売新聞)
総務省のお達しを忠実に実行する、けなげな新聞です。もっとも、大衆紙ぐらいしか日本に関心をもってくれる新聞は残ってないんですが。デイリーメールは相変わらずいい写真を何枚も載せて、ちっともセンセーショナルじゃない日本の地震津波原発記事を出しています。サイトの1面からは探しにくくなりましたが。
実態以上に誇張し? ええっと、政府から出てくる「実態」とやらは最初のものとは似ても似つかず、海外の「誇張報道」とやらが実は「実態に」より合致してたんですけどねえ?とめどない汚染の拡大を連想してしまう?実際とめどない汚染なんですけど。
2号機海側のピット下からずっと流れ出ていた汚染水が、日本国の安全基準の1.7億倍のヨウ素131を含んでいた、なんてニュースも、流言蜚語、風評なんでしょう、きっと。あの高放射能汚染水10リットルで今垂れ流している低汚染水1万トンと同じ放射能だそうですが、いったい高汚染水は昨日ようやっとあの場所で止まるまで、いったいどれくらい流れていたんでしょうねえ。東電はもちろん概算したんでしょうね?
ずいぶん勢いよく流れていたから、一分間で10リットルぐらい出ていたんじゃないですかね。一時間で600リットル、一日で14400リットル、これが何日出続けていたのか、不明。
先日の枝野官房長官の会見で、近海の魚、海草を毎日食べまくっても年間許容量の4分の1ぐらいにしかならない、というご発言がありましたが、この計算に、高濃度汚染水からのヨウ素131は多分入ってないと思われます。「流言蜚語」を身をもって示しているのでしょう、きっと。
ご心配なく、というのもなんですが、こんな読売の記事、アメリカにも出まくっていました。一週間前ぐらいまででしたが。日本が落ち着いた報道をしているのにアメリカのマスコミが危険をあおるような記事ばかり書いていて、けしからん、日本に謝るべきだ、という記事が、大手の新聞、テレビなどで一時流れました。今思うと、あれは多分オバマ政府の差し金でしょう。
結局「危険をあおるような」記事が実態に近かったわけで、この種の記事、論評は割とすぐに姿を消しました。現在は、たまに出るこの間のニューヨークタイムズのような記事のほかは、ほとんど日本はニュースになりません。
アメリカの一週間遅れで、日本政府の指示で日本のマスコミが同じキャンペーンを始めたわけですね。これも、GEのイメルト会長を送り込んできたのと同じ、オバマ政権の「日本支援」なのかもしれません。GEはオバマ政権と非常に緊密(まあ癒着です)な関係にあるだけでなく、大手メディアも傘下においています。大手マスコミが政権擁護の記事を書くのは、世界共通ですね。
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